「全て巧く行くプロモーションアニメ」アイドルマスター シャイニーカラーズ 第2章 Geso_de_Nyoroさんの映画レビュー(感想・評価)
全て巧く行くプロモーションアニメ
前にも書いたかも知れませんが、本シリーズはアイマスのゲームから飛び出した、スクリーン内で動く推しキャラを愛でるアニメですので、まずはゲームユーザーを対象としたアニメです。そこに二次元愛好家(自分みたいなアニヲタ)にもアピールし、あわよくばゲームの世界にご招待。従ってこの作品はプロモーションに特化した作品と言っても過言ではないかと。
ですのでコレまで同様、作中の可愛いアイドルたちがワチャワチャと可愛い事する展開を軸に、時に喜び、笑い、時に悩み、落ち込み、不安にかられると言った内容です。そのドレもが至ってテンプレどおり鉄板どおり、派手なスリル・サスペンス・アクション等はございませんので、変な意味安心してご鑑賞頂けます。
と言うのは、実はこの手のアイドルコンテンツは、二次元とは言えど取り扱いには注意を要します。失敗例といえばカドカワの『艦これ』1期でやらかしたアレがその代表例と言えそうです。
見ているファンは自分の推しがスクリーンいっぱいに愛嬌を振りまきながら愛らしく動き回るビジュアルを期待していると思われますので、ソコに妙なネガティブ要素ははばかられます。すると結果的に腫れ物対応なストーリー・脚本とならざるを得なくなり、前作のミリマス然り、今作も同じ様な路線を維持するのが精一杯でしょう。特定キャラへの依怙贔屓や忖度も厳禁です。
学園生活・青春の1ページとしてのアイドルを満喫するネタに、同じバンダイナムコグループの『ラブライブ!』があり、ソレとの棲み分けも必要でしょう。アチラは部活アマチュア、コチラはプロアイドルと言う差別化でしょうか。
ただしソレを面白いと思うかどうかは鑑賞者次第な訳で、個人的にはココ最近では『ロリマス』がボチボチ面白かったのでソレとの比較になるのですが、もうチョッと自然な掛け合い・もうチョッと踏み込んだエピソード・もうチョッとコントラストを高めた喜怒哀楽なアニメ作品を期待したいです。
と言う訳で、本作も前作およびコレまでのアイマスシリーズ同様ファンムービーということで、楽しめるかどうかは『推しキャラ』の発見や思い入れが重要となりそうです。