「実話としては素晴らしいが、映画はもう一息」映画 窓ぎわのトットちゃん くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
実話としては素晴らしいが、映画はもう一息
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原作未読。
実話としては素晴らしいことだと思います。
今で言ったら多動症などの名前が付くのでは?と思うトットちゃん。多くの人には困った子として扱われてしまうが、それを魅力的な個性として受け入れる校長先生やトモエ学園は素晴らしい。
ただ、映画としての完成度が高いかと言われると、少し疑問。やすあきちゃんが亡くなるところは、本人は気づいていたようですが、そうであればもう少し予兆があったりするのでは? なんとなく「泣ける」演出にされた感じで、実際泣いてしまったけれど、嫌な気持ちでした。
戦争の影が忍び寄る不気味さはよく表現されていたものの、トモエ学園の教育方針で育っていくトットちゃんの成長過程は、戦争の話でぶつ切りになり、最後は反戦映画のよう。何を一番伝えたいのか分からなくなってしまいました。
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