はたらく細胞のレビュー・感想・評価
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健康に気を付けたいと思う映画
自分もそろそろ健康診断で指摘事項が出てくるようになり、でも どこも痛くも痒くもなく具合も悪くないのでついつい、運動不足(指摘では運動をするように)が続いている。
まぁ酒飲みではないけど、糖質も高いし、何より塩分取りすぎ。
そんな年頃で漫画⇒アニメ⇒そして今回の実写。【はたらく細胞】は本当にわかりやすいしおもしろい。おまけに今回は外の人間のドラマもあって超感動。
実写はどうなるのか?
と思っていたが、原作のキャラが良く描写されていて佐藤健さんのアクション・永野芽衣さんの健気さ。NK細胞の仲里依紗さんなど。
配役の人達も人間ではない【細胞】という役と世界が【人間の体内】
という中で衣装(扮装)などもホントに原作通りにやってくれている。
そして、体内の細胞たちの世界、人間の治療内容で悲惨な状態になるけれども
治療が成功すればまた、平和が訪れる。ちょっと無常だけどそれは体内で起こっている
ことなので仕方ないという寂しさ。その辺がとても感動した。
キャラ的にはマクロファージ先生が…相当好き。
血小板たちの働きもファンタジーで好き。
そして、恋をしている人間の主人公、芦田愛菜さん扮する【ニコ】の脳内…
サンバが最高でした。
これで勉強になったのなら、誤解満載
武内監督らしい映画。
豪華キャストなので、誰かのファンならそれだけで楽しく観ていられる映画かも知れないが
もし無名の人たちばかりでやっていたら。。。
ギャグと感動の緩急が自分には微妙に合わなかった。
特に進行のない緩いシーンは展開が遅過ぎて飽きてしまうし、親子の感動の物語としてはありかもだが、血球の恋愛とかBLみたいな要素は全くいらないと思った。
その割に尺が足りないのか、色んなキャラが出ては消え出ては消え、説明足りない部分は目まぐるしく。最終的に転生エンドってまぁそれしかないのかもだけど、色々とツッコミどころが満載の映画だった。
まあまあだった
まったく見る予定ではなかったのだけど、あまりに評判がいいので小1の娘、妻、80歳の母と4人で見る。
美術や演技、演出のクオリティがとても高く、評判の高さに納得だ。しかし、とってつけたような物語は特に面白くない。細胞といいながらほぼ血液ばかりで、もっといろいろな細胞を学べると思っていて期待外れだ。擬人化された細胞たちが無惨に死んでいくのはなかなかえぐい表現なのだけど、凄惨さはなく子どもにも安心だ。
阿部サダヲがうんちが漏れそうになって我慢している顔がとても面白い。彼が病気になると思っていたら芦田愛菜が白血病になるのは驚いた。
自分としては見ても見なくてもどっちでもよかったのだけど、母も娘も喜んでいた。特に娘は足の親指が腫れてなかなか治らない理由が分かったと言っており、家族で見るにはぴったりな作品だ。
自分の体に感謝
9歳娘と6歳息子と3人で鑑賞。
鑑賞前に子供達危うく迷子になりかけ、ドタバタしてしまって、のんびりゆったり席に着くはずが、焦ったー。
さて、本題です。
母親を亡くした医学部を目指す女子高生の娘を芦田愛菜ちゃんが。
その父親を阿部サダヲさんが。
この父がまた不摂生で。
父の体内とんでも無かったですが、そうか、タバコ吸ったり、お避け飲むと人間の体ってこんなふうになるのね〜って、やけに納得。
自分の体に37兆個もの細胞がいて、24時間365日、毎日毎日私の為に働いてくれている。
体を労ることを意識してない自分に反省しました。健康診断で赤血球の数や、白血球の数を見るたびに、コレなんの意味があるのかしら?とか、思ってましたが、よくもまぁそんな呑気な無責任な態度で居られたもんだと、改めて無知な自分が恥ずかしや。
また、白血病を発症する理由が、なんともやるせない。バグることが細胞にあるなんて。
擬人化するからこそ、その細胞一つ一つに心があって、人間世界のようにキャラクターができてしまうと、ほんとに辛い。
どの配役も本当に豪華な俳優陣で、それだけでもこの映画見る価値あるなと思いました。
ただ、戦闘シーンがエグいので、これってR指定じゃなかったよな?と何度も不安になりました。
NT細胞役の仲里依紗ちゃんは、やはりカッコいいし、killer 細胞の山本耕史さんも、バッチリでした。血小板の子供達の可愛さがホッコリさせてくれたり、もうなんせどの役の役者さんも楽しませてもらいました。
子供達がアニメで見ていた本作品。
漫画が原作とは知らず。
そして、実写化となり、告知を見て、えーっ!佐藤健✕永野芽郁!半分青いコンビがまさかまさかのー!!っと、喜びました。
子供達も映画みたい!!というので、年内最後の映画鑑賞をしに行ったのですが⋯なかなかハードだったように思いました。
2人とも前半30分で「あと、どのくらいで終わる?」と聞いてきて(笑)
白血病細胞がでてきてから娘は、恐怖やら、悲しいやらで終始ハンカチで顔を隠してました。流石に、こりゃ途中退出か〜と思いましたが、結果、何とか最後まで見ることが出来ました。
息子は息子で、芦田愛菜ちゃん演じる日胡ちゃんの病室のシーンで、ウルウル。幼心に、病気と闘う少女の姿は堪えたみたい。
久々に佐藤健の演技を見て、コレコレー!と興奮しましたし、白塗りしててもやはりイケメンはイケメンなのねって。
まだまだ自分の体のことについて知識が薄すぎるので、今度は漫画を読んでみようと思います。
まずは、自分の体にもっと感謝しなければ。そこからはじめます。
不覚にも…
不覚にもお父さん手作り紙芝居に泣かされてしまいました。リアル世界も細胞たちも良い役者さんが揃いましたね!芦田愛菜ちゃん、素敵な女優さんになったなぁ、としみじみ思いました。
キラーT細胞の山本耕史さん!細胞の中じゃ一番ハマっていました。私の独断ですが。
面白かったです。
芦田愛菜さんの演技
身体の中の仕組みやその物語りには感情移入あまり出来ずに観終わってしまいましたが、人間物語りの芦田愛菜さんと阿部サダヲさんには泣かされました。
特に芦田愛菜さんの演技が素晴らしく本気で泣いてしまいました。
弱々しくなって行くのが本当に辛かったです。
阿部サダヲさんのトイレまでの部分は大笑いしましたが。
レーティング間違ってない?
子供(10才未満)が無印アニメ版大好きで、予告編を観て「みたい!」と言ってきたため、家族で鑑賞しました。
監督の経歴から、ギャグ要素のあるお祭映画かと思っていたのですが…、残念ながらアニメ版のようなギャグやほっこりする要素は冒頭くらいしかありません。また「ブラック」のセクシーな描写や妙なBL表現があったりして、親としてヒヤヒヤしてしまいました。早めの中盤から悲しい・残酷・死亡シーンが多く、大好きなキャラクターがバタバタと殺されていくため、子供も嫌になってしまって、帰りたがる始末。
たしかに本来白血球などの細胞たちはすぐ死ぬものですが、残酷なシーンがこれほど多いならレーティングひとつあげておいて欲しかった。
子供に見せるものは、まず親が確認すべきでした。私も反省します。
役者さんの演技は良かったです。
終盤ずっと「えー…」でした。
惜しい映画だと思いました。原作大ファンでキャラが全滅なんて思いもしなかったから、こんなにも残念な映画に感じるのかもしれません。原作知識ゼロで見たら面白いはず。
個人的にクライマックスとして想像してたのは、娘のおかげで父健康に→ところがある日娘が事故る→娘の体の中の細胞達絶望、しかし諦めず戦う→父の血輸血→父の体にいたBLACK組(眼鏡くん)と無印組が出会う→皆で協力して全回復っていう流れです。
BLACKの皆、散々壊滅的な環境で働かされた挙句突然身体の外に吸い出され、誰とも知らない人の体の中に入れられたと思いきやその体は白血病患者のものでどっちにせよ死に物狂いで働くしかなく…と、あまりにも泣きっ面に蜂すぎて可哀想に感じました。笑
もう本当に、白血病を取り扱う必要ってなかったんじゃないのかな。
とりあえずマクロファージ様かっこよかった。
まさに「笑って泣けてタメになる」傑作映画
前半はコメディー、後半は戦争映画といった趣き。絶望的な状況でも最後まで諦めない細胞たちの姿に涙した。細胞パートと人間パートがうまく融合してて、自然と自分の体を労わろうという気持ちになった。
悩みながら成長していく姿を好演する永野芽郁、敵を確実に”ブッ殺す”凄さと赤血球を気にかける優しさを両立させた演技を見せる佐藤健、泣きの演技は天下一品な芦田愛菜、前半のウンチ我慢と後半の「なんで俺じゃねえんだよ」と振り幅MAXなのに茂パパというキャラクターは一切ブレない阿部サダヲ。他にも全ての登場人物(細胞?)が適役で素晴らしかった。
ちなみに私は「笑うと免疫が上がる」「立派になったな」「仕事を引き継ぎます」のシーンが好きです。
大変面白く観ました!
(完全ネタバレなので必ず鑑賞後にお読み下さい!)
結論から言うと、今作の映画『はたらく細胞』を大変面白く観ました!
今作は、娘・漆崎日胡(芦田愛菜さん)と父・漆崎茂(阿部サダヲさん)の、体内の細胞などの動きを擬人化して描いた映画です。
永野芽郁さん演じる赤血球AE3803や、佐藤健さん演じる白血球U-1146などの細胞などの抽象的な擬人化によって、そこにさらに他からのイメージが乗せやすい作品になっていたと思われました。
例えば、今回少しドジな役の永野芽郁さんは自身出演のドラマ「ハコヅメ~たたかう!交番女子~」を思わせ、佐藤健さんの動きは映画『るろうに剣心』を思わせ、対決する白血病細胞を演じたFukaseさんは映画『キャラクター』を思わせるなど…登場人物のキャラクター感情のイメージに、過去の出演作品による観客側からの重層化があったと思われます。
他の登場人物も、その人がこれまで演じて来た特徴あるキャラクターのイメージの凝縮があったと思われました。
その上で、私達が2020年から経験した、コロナ禍でのウイルスと免疫についての情報のイメージが擬人化され、体内の細胞の世界の描写に凝縮していたと思われます。
さらに、今もウクライナやイスラエルのガザ地区などで続いている、戦時下での人々の感情のイメージも、白血病細胞や放射線に対峙する細胞たちを通して表現されていたと感じました。
このことは、それぞれ擬人化され抽象化された役だからこそ余白があり、観てる方もそこに様々なイメージを乗せやすかったのが理由とも思われました。
そして体内の細胞世界の上に、現実の、父・漆崎茂を演じる阿部サダヲさんと、娘・漆崎日胡を演じる芦田愛菜さんの、素晴らしい演技が加わっていたと思われました。
阿部サダヲさんと芦田愛菜さんの演技のリアリティと深さは、(細胞世界とは別の)もう一つのしっかりとした柱として、この作品に説得力を映画にもたらせていたと思われます。
そして、娘を想い懸命に働いているのに不摂生になっている父・漆崎茂や、何の落ち度もなく素晴らしい人物であるのに白血病に罹ってしまう娘・漆崎日胡の描かれ方は、人間の矛盾や運命の理不尽さも含めて、人間に対する深い理解があるからこそ描くことが出来たと思われました。
一見するとこの映画『はたらく細胞』は単純な話で、子供向け教養作品にも思われます。
しかしながら、意外にも感銘を受ける作品になっているのは、イメージの重層化と、人間に対する深い理解が根底に流れているのが理由だと思われました。
多くの観客も非常に満足度の高い作品になっていたのではと思われました。
私自身も今作を僭越ながら非常に満足度高く面白く観ました。
体に気をつけよう
アニメは全て履修済み。
どうなるかな、と思ったけど良く実写化できているなぁという感じでした。
アニメの二期ガン細胞の話を改変した感じかな?
体の外の話が良かったですね。ただその分細胞の話がちょっと弱く感じてしまったのが残念。
ギャグ成分も少し抑えめかな。
それでもメインキャラをちゃんと抑えられていたかな。キャラ改変もなかったし。
説明ももう少しあっても良かったかな。アニメだともう少しちゃんと説明あった気がする。
アニメを見た時も思ったけど、ほんと体には気をつけよう…
観に行って良かった
そもそも、Fukase君を観に行っただけのつもりでした。ストーリーもちゃんとあって、勉強になるところもあって、とにかく泣けて、幸せを感じられる?というか、今、自分は本当は幸せなんだ、当たり前じゃないんだ、とか気付かされた結構深い映画でした。
好みはあるかも知れませんがお薦めです。
特に身内にガン患者がいらっしゃる方は1度観てほしい。ガン患者の体内で何が起こっていて、治療とは何をしているのか、果たして、その選択は、正しいのか?という、基本に立ち返って考えてみようという気持ちにさせられました。
アニメからは想像できない大人の映画でした。
面白かったよー
ありきたりな感動させる系の映画だった事を除けば。
ただただマクロファジーさんが1番ベルセルクみたいでカッコよかった
赤血球はウジウジウジウジしててイライラしてもーた
白血球は塚本高史に白塗りさせちゃあかんってなった。コントかと思った
深瀬はキャラクターと同じような演技じゃん〜
うんこのシーンは小学生みたいにツボってしまい声殺して肩振るわせて耐えた
最後にもう一度。
マクロファジーさんが本当に1番カッコよかったです!!!
悪くないけど求めてたのはそれじゃなかった
原作のノリを期待して息抜きのつもりで見に行ったので、原作キャラ全滅のシリアス展開は想定外でした。白血病になった時点でこの先どうなるかの展開は確定したようなもので、見ててしんどい。
前半ギャグ→後半シリアスは良いんですけど、原作の熱中症とか出血性ショックみたいに絶望から一発逆転の大団円を迎えてほしかったなぁ。
原作ファンですが好きではなかったです
友人と観に行きました。観る前は、大々的にキャンペーンをやっていたので楽しみにしていました。みてから何日か経っているので記憶違いあったらすみません。
良かった点
⭐︎メインキャストがみんなかわいいかっこいい、演技うまくて絵面がいい
・衣装(特に細菌)がうまく現実に落とし込めていて凝っていた
さすが翔んで埼玉の監督さんだなと思いました。
・序盤のテンポがよく、原作の名話ダイジェスト的な感じでみやすい
ポスターをみてもわかりますが、はたらく細胞本編と、BLACK、そしてその体の持ち主の3観点が混ざっています
・適度に映画オリジナルがあり、いい改変
・世界観の作り方が実写ならではなところもあって良かった
悪かった点(個人的な感想です!)
⭐︎話の進み方がご都合で、主演2人の行動理由がうやむやなのがすごく嫌だった
尺の都合上仕方がないと思いますが、異なる仕事をする2人が仕事に私情を挟んで挟みまくっているように見え不愉快でした。他のキャラクターでも同様です
2人がともに肺へ向かうところは、莢膜で絡まって出会い、肺炎球菌を追わなくてはいけない+赤血球迷子だったからですよね…
気管支に誘導するシーンでは、敵が至近距離へ近づけなくするような網を出したから白血球が直接攻撃をやめたはずですが、特にそういった描写はなかったように見えました。
また、血小板が階段を降りるシーン。階段を目の前にして、「階段があるよー!ゴクリ」→降りれたー!の流れではなく、もうすでに階段を下っているのに階段があるよーというセリフ。もやもやしました。
他にも根拠が薄い部分があり、本当に見せたい部分だけ見せた感じで行動原理がなく安っぽいと感じました。
・アドレナリン解釈違い
アドレナリン放出時にみんな踊ってはしゃいでます。DJKO?は良いとして、いろいろな細胞の擬人化をモチーフとしたはたらく細胞だからアドレナリンが出たらみんな活発になって心拍数があがる!みたいな描写が良かったです…なんで仕事放棄して踊り狂ってるの?アドレナリンってそんな細胞のはたらきを止める役割だった?と思ってしまいました。
・後半はお涙頂戴で半分感動ポルノ
・後半のテンポが遅い
・キャラクター数を絞りたかったとしても、インフルエンザではB細胞を活躍させてほしかった
・死亡からの転生エンド
漫画、アニメファンの自負がありますが、全然面白くなかったです。漫画の設定がなかったらと思うと悪寒がします。ただセリフまわしは原作のままを意識していて好感もてました。私は原作のほんわかわちゃわちゃを想像していたので期待しすぎたのかもしれませんね。ただ赤血球と白血球がイチャイチャしてるみたいなシーンいらないと思います。原作では「はたらく細胞」の題名の通り、自分の仕事を精いっぱい一生懸命やる、ポジティブな雰囲気がすきだったのですが…
全体的に何を伝えようとしているのかわからなかったです。友人はこれで感動していたのでアニメを勧めました。
はたらく細胞をみたことが無い人にはおすすめです。そしてこれをきっかけに原作にハマってほしいと思います。
実写で初めて見えたテーマ
原作未読、アニメは視聴済。
まずスタッフ陣が最強すぎた。
監督は『翔んで埼玉』等独特なファンタジー世界を描くのに定評のある武内監督、アクションはるろ剣のチーム、CGは白組、という事でこの超人気原作を実写化するにあたって最強の布陣で臨んだ事がよくわかる。
ストーリーの再構築も見事。最序盤の掴みのエピソードは原作エピソードを持ってきて未読者にも既読者にも親しみやすいオープニングにして、オリジナルの人間パートを挟みつつ(おそらく)原作未登場の白血病編に繋げていく構成は巧みとしか言いようが無い。
また、人間パートのドラマをあえてあるあるの単純なドラマにする事であくまで主役は細胞たちであるという事を見せつつ、体内のドラマがある事で、その外側のあるあるドラマの深みもさらに増すという好循環になっている。
そして人間パートで起こった事が体内の細胞側のドラマのクライマックスにも繋がっていて思わず胸が熱くなる。
骨髄移植の際の体内パートの神秘性はこの作品がまだまだ未解明なことも多い生命について描いてる事を思い出させてくれる。
ここまででも素晴らしかったのだが、この作品のもっと素晴らしいのは最後の骨髄移植前の赤血球からの手紙である。
この手紙で体内で懸命にはたらく細胞と現実の我々がリンクしてきて、会社とかそういう規模ではなく、この世界で我々が生きるとはというテーマ性を感じる事ができた。
このテーマはアニメを観ても感じなかったものであり、人間パートも付け足した実写版ならではの産物ではないだろうか。
演者の中ではFUKASEさんの哀しいラスボス役の演技が光る。このラスボスの細胞のストーリーも素晴らしい改変だった。
まさかの感動巨編
泣けた…とても感動した。
僕らが生まれてから死ぬまで、おそらくならば休む事なく働いている細胞に思いを馳せる。
たぶん、
風邪を引いた時には白血球を思い出し、体内で佐藤健が細菌と戦っていると思う。
瘡蓋が出来た時には、可愛い血小板達が「はーい」って言いながら手を取りあっているのだと思う。
そして、この体内を赤血球である永野芽郁が駆け巡っているのだと思う。
体内ではとてつもないドラマティックな事が日夜起こっている。
原作は数巻読んだかな。
面白かったと記憶している。
ほのかに残る記憶を辿ると白血球・佐藤氏の役作りは的を得ていたと思われる。体内で起こっている派手なアクションも堪能できる。
ワイヤーアクションはどのカットも見事だった。
永野さんのいじらしさは、他の細胞に酸素を届ける赤血球のいじらしさにも直結していたかのように思う。
マクロファージの母なる包容力と強さも忘れてはいけない。日夜、戦い続ける細胞達に感謝したい。
物語も起伏に富んでいて楽しかった。
くしゃみを一つするだけで大騒動なのだw
擦り傷1つで世界に穴があく。
なるほどと思うも「ぷっ」と吹き出さずにはいられない。
物語はヒロインの白血病という大問題に直面する。
白血球が変貌した細菌群が体内を侵食していく。
白血球は役割を果たすべく、大軍に単騎つっこみ駆逐していく、白血球に必要なのは酸素で、それは赤血球からしか受領できない。
荒れ果てた体内を酸素を抱き歩き続ける赤血球。
力尽き倒れた白血球に響く声
「白血球さん」
どんなに心強かったであろうか。
…嘘くさい話だけども泣けてくるからしょうがない!
細胞は日夜、生きる選択をし続けているのだ。
芦田さんは、しっかり高校生に見える。いや、中学生でも通用しそうだった。
親子の物語も胸にくるもながあったし、このまま助からないって結末もあるのかとハラハラした。
親父の体内は荒んでて、細胞も同じようにストレスフルな感じが面白い。
マクロファージは研なお子さんあたりがやってたりするのかなぁとほくそ笑んだりする。
ともあれ、アルコールやら喫煙やら、体内に及ぼすダメージが視覚化されてるのわかりやすかった。
放射線治療を終えた無人(?)の体内に降り立つ少女がこれまた趣き深い。
エピローグもとても微笑ましかった。
体内で支えてくれている細胞達に敬意を表しタバコやめようかなぁとボンヤリ思う。
リヒャルト・ワーグナー、うんこをする なお、間に合う模様。
2024年映画館鑑賞119作品目
12月22日(日)イオンシネマ石巻
ACチケット(ソフトドリンク&ポップコーン付き)1400円
監督は『テルマエ・ロマエ』『劇場版 ルパンの娘』『劇場版 ルパンの娘』『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の武内英樹
脚本は『翔んで埼玉』『劇場版 ルパンの娘』『翔んで埼玉 琵琶湖より愛をこめて』『もしも徳川家康が総理大臣になったら』『夏目アラタの結婚』の徳永友一
粗筋
医師を目指す高校生漆崎日胡
運送会社でトラックドライバーとして働く父の茂は食生活の乱れのため不健康で日胡を心配させていた
日胡は9歳の頃に病気で母を亡くしていた
茂は医学部の学費を稼ぐためにも仕事を増やし休日出勤も辞さなかった
日湖は先輩の武田新に恋をしていた
水族館でデートの帰りに武田から告られ2人は付き合い始めた
そんな矢先に日湖は白血病を患ってしまう
原作の漫画は知っているしちょっとは目を通したが自分には合わなかった
アニメ化してるのも知っているがそちらは全く観ていない
日本古来の鳥獣戯画や『Dr.スランプ』の豚とか『きんぎょ注意報!』の牛とかああいう擬人化は嫌いじゃないが所謂美少女化系の擬人化はあまり好きじゃない
怪獣とかモビルスーツとか超人とかサラブレッドとかの美少女化となるとどうしても「うわっ」ってなっちゃう
申し訳ないけどそういうキャラクターグッズを見ただけでニヤニヤするおじさんをマジで気持ち悪いと思ってしまう
萌え鉄のラッピッングされた電車とかこちらから乗車拒否したい
それもこれもはちま起稿が2018年に取り上げた血小板のコスプレをしていた台湾の幼女たちに興奮し2ちゃんねるの感覚でツイートした悪質なアニメオタクたちにドン引きしたことが少なからず影響してるだろうとこの作品で思い出した
詳しくはその記事のはちま起稿を見て頂きたく詳細は割愛する
それにしてもなぜ血小板の皆さんたちは幼女なんだろうか
「小」だからだろうか
元こども店長と愛菜ちゃんのカップルには興奮した
白血病を患い死の恐怖に苛まれる日胡を演じる芦田愛菜だがMOTHERで松雪泰子と共演した頃の方が上手かったなと感じてしまう
それは森の学校で主演した子役時代の三浦春馬に共通するものがあった
日胡と茂の体内の違いが笑ってしまう
メルヘンチックな日胡と違い茂の体内は具体的には書かないが足×区の最底辺の繁華街のよう
体臭食堂とか絶対に嫌だ
恋をする日胡の体内がテンション上がりまくりで踊り出す表現は好き
新しい骨髄が注入された時に日胡の体内で外国人モデルで子供のマニナ・Gが登場するシーンが好き
僕はイオンシネマのヘビーユーザーのためこの映画の予告編は散々見た
最後の方でウンコが漏れそうになるおじさんを熱演する阿部サダヲだが誰1人笑わなかった
何度行っても誰1人無反応だった
皆んなうんざりしていたに違いない
ウンコを食べることは無いがきっとだれもが食傷気味だったかもしれない
ウンコで笑いが取れるのはビートたけしとビートたけしの真似をする劇団ひとりくらい
そもそもウンコで大人を笑わせるのはなかなか高度だし令和の子供だって親の教育が良いせいか全くウケない
予告編を担当した人には反省してもらいたいが土下座は求めない
それにしてもなぜ『ワルキューレの騎行』なんだろうか
ちなみに自分のあの時のテーマ曲はヴィヴァルディ作曲『四季 夏 第3楽章』
人間の配役
医者になるため医学部を目指すも不摂生な父を心配する高校生の漆崎日胡に芦田愛菜
日胡の幼少期に野田あかり
日胡が憧れる先輩の武田新に加藤清史郎
運送会社で働くトラックドライバーで日胡の父の漆崎茂に阿部サダヲ
日胡が幼少の頃に入院中持病の悪化で他界する日胡の母の漆崎祐子に遊井亮子
日胡が急性白血病を患った時の担当医の七条健太郎に鶴見辰吾
茂が働く運送会社の社長に光石研
茂が働く運送会社の同僚に三浦マイルド
体内の配役
酸素を届ける新米の赤血球AE3803に永野芽郁
AE3803の赤芽球期に鈴木凛子
侵入したウイルスなどを殺す役割の熟練白血球U-1146に佐藤健
U-1146の骨髄球期に草刈桜空
免疫細胞の主力部隊のキラーT細胞のリーダーに山本耕史
単独行動のナルシストのNK細胞に仲里依紗
赤血球指導者でいざとなると殺し屋にもなるマクロファージに松本若菜
司令室で侵入対策を決める司令官のヘルパーT細胞に染谷将太
ヘルパーT細胞の助手の制御性T細胞に高橋りな
茂の体内にいたが輸血で日胡の体内に移動した新米赤血球に板垣李光人
茂が排便する際に新米赤血球と別れることになる先輩赤血球に加藤諒
血小板のリーダーにマイカ・ピュ
茂の体内の解毒を担当するリーダーでクラブのママ風の肝細胞に深田恭子
肺炎球菌に片岡愛之助
化膿レンサ球菌に新納慎也
黄色ブドウ球菌に小沢真珠
白血球の指導員に塚本高史
赤色脊髄のシスターに鳳蘭
神経細胞にDJ KOO
白血球になり損ね処分を拒否し暴走する白血病細胞にFukase
白血球1146に憧れる骨髄芽球に岩川晴
茂の外肛門括約筋のリーダーに一ノ瀬ワタル
茂の内肛門括約筋に荒岡龍星
アドレナリンに中島洋二
ドーパミンにアルマズオブカイロ
文句を言う細胞に平田敦子
お礼を言う細胞に海原はるか
劣悪環境の赤血球に栗田芳宏
劣悪環境の赤血球に湯沢勉
骨髄球に白髭善
赤血球に三浦健人
血小板に湯本柚子
血小板に天野叶愛
血小板に佐藤恋和
血小板に石塚七菜子
血小板に泉谷星奈
血小板に英茉
血小板に大迫鈴
血小板に堂口環那
血小板に磯村アメリ
インフルエンザウィルスに高根沢光
インフルエンザウィルスに須森隆文
インフルエンザウィルスに山本真莉
インフルエンザウィルスに白畠真逸
日胡の新しい骨髄にマニナ・G
最高の実写化
原作既読(無印途中まで/black)、アニメ視聴済(無印途中まで/black)です。
はじめこそ、拭えないコスプレお遊戯感にあーそんな感じね、とちょっと姿勢を崩して見ていました。とはいえ、やはり翔んで埼玉を成功に導いた監督だけあって、描き方のバランスがいいので決してひどく冷めさせることはなく、肩の力を抜いて見ていいんだよ、というニュアンスです。
そんな感じて舐めてかかってたので、後半になっての展開で一気に攫われてしまい、最後にはボロボロ泣かされてしまいました。放射線治療ってそういう仕組みなんですね…かなり勉強になりました。
本作が一部始終のまとまった映画だからできる、主人公たる細胞の死と再生をしっかり描いてくれた点は、連載ものの原作では出来ないものであり、かなり好印象です。あと細かいところですが、原作では笑うとNK細胞が活性化するという描写があり、これは割と学術的には眉唾だと言う情報があってずっと違和感を持っていたのですが、それがうまい具合に人間パートのシーンで消化されていて個人的に感嘆しました。
全体として、実写化の弱みをうまいことカバーしながら映画としての強みを活かし、構成は大胆に作り変えて原作と付かず離さず作られたかなりバランスの良い映画で、実写化として最高の出来だと思います。
全142件中、41~60件目を表示