はたらく細胞のレビュー・感想・評価
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自分の身体が愛しくなる作品
鑑賞後に自分の身体が愛しくなるし、大切にしたいと思えるエンタメ要素たっぷりな作品でした。
実写化されるとニュースで見た際は、いやいや別に実写化しなくても良いでしょ…と思ったけれど、これはとても良い実写化だった。
実写化することで、より体内のことを自分ごとに感じて見ることができた。
日本は擬人化が得意な国だと個人的には思っているけれど、擬人化した際の設定や世界観に感動してしまった。発想が面白すぎる。
不摂生な生活をしている体内環境の表現と、肛門付近のところなんて最高すぎた。笑いを堪えるのに必死だった。
元々学生時代は生物の授業が好きで、身体の中について興味は強い方だっただけに、知的好奇心も満たされる+エンタメとしての面白さも満たされて最高。
アクションシーンもワイヤーアクションてんこ盛りで、予測不能な動きとスピード感で見応えはあったし、美術スタッフの世界観の構築にはあっぱれだった。
構成も、現実パートと体内パートが混ざっているからこそ最後まで集中して見ることができた。
この作品を見た後は、今私の身体の中では彼らが必死に働いているんだなと思うと、自分の身体を大切にしたいと思えるし、ホワイトな環境で働いてほしいと思える。もしかしたらお医者さんの講演より、健康促進に一役買える作品かもしれない。
最後は細胞たちの働きを通して、私たち自身も社会の中でひとりひとり役割があって、誰が偉いとか誰が優れているとかは無い。そしてみんなで助け合ってより良い世界にしていくというメッセージを伝えてくれたのも良かった。
私もこの社会という大きな身体の中でひとつの細胞として、自分の役割に自信と誇りを持って生活していきたい。
実写化ものはイジられ映画・・・はもう古い価値観なのかもしれない
トイレ我慢の演技をさせたら阿部サダヲさんはきっと世界一!
・・・はさておき、先入観を持たずに観れると楽しい作品
学校の先輩にほのかな恋心を抱く高校生 日胡と
親一人で彼女を育てる茂
彼女達のささやかな日常とそこに降りかかる事件
しかし、その体内に目を向けるとまた違う物語が見えてくるのだった
以前まではマンガの実写化と言えばイジられ映画の定番だったのだが、近年はそのイメージを改める必要があるようだ
赤血球や白血球を擬人化したマンガのキャラクターを人間が演じ直すという逆輸入的表現に、予告を見た段階では勝手に不安になっていたのだが
スムーズに世界に入ることができた
体内世界の表現として日胡の体内は教会があってシスターもいる西洋的な世界。父 茂のタバコや酒で荒れた体内は戦中の日本を思わせる描かれ方がされているのがオリジナリティがあって面白い
映像技術の進歩は映画の面白さに直結するわけではないが「違和感」を少なくするのには大きく役立ってくれる
SFと同じように実写化ものも技術の進歩の恩恵を大きく受けるジャンルなのかもしれない
予想外と言っては失礼だが、かなりおもしろかった
人間の体内の細胞、その数なんと37兆個。酸素を運ぶ赤血球、細菌と戦う白血球、そのほか無数の細胞たちが、あなたの健康と命を守るために日夜全力ではたらいているのだ。
高校生・漆崎日胡うるしざきにこ(芦田愛菜)は、父親の茂しげる(阿部サダヲ)と二人暮らし。まじめな性格で健康的な生活習慣の日胡の体内の細胞たちは、いつも楽しくはたらいている。一方、不規則不摂生に日々を過ごす茂の体内では、ブラックな労働環境に疲れ果てた細胞たちがいつも文句を言っている。親子でも体の中はえらい違いだった。仲良し親子のにぎやかな日常。しかし、その体内への侵入を狙う病原体たちが動き始める…。漆崎親子の未来をかけた、細胞たちの「体内史上最大の戦い」が幕を開ける!?(公式サイトより)
予想外と言っては失礼だが、かなりおもしろかった。
まず身体の機構をものすごい分かりやすく描いている。それゆえ、正確性には欠くのだろうが、インフルエンザをはじめとするウィスルの侵食方法、LDLなど人間ドックの結果でしか見ない数値のイメージ、身体の恒常性を保つ赤血球、白血球、血小板(かわいい)、NK細胞、マクロファージの働きなど、漫画では表現しづらい部分を映像で示しており、かなりイメージが沸いた。
次に配役。芦田愛菜と阿部サダヲをあそこに置いている意味が分かった。佐藤健は白いまま相変わらず壁を走り、マクロファージは萌え、深キョンがホステスで、血小板は可愛らしく、加藤諒とこども店長と永野芽衣はそのままだった。Fukaseが好演だった。「翔んで埼玉」と「るろうに剣心」を足して二で割ったような作品だなーと思っていたら、監督が「翔んで埼玉」でアクション演出が「るろうに剣心」だった。
ストーリーが思いのほかシリアスだったのも良かった。コミカルに走り過ぎない製作の姿勢も絶妙。片岡愛之助と小沢真珠が出てきたときは「あーあ」と思った。
肝細胞さんが好きだわ。あの場末感もいい(笑) よく献血しているけど...
細胞万歳!
シンプルに面白かった
こう言うのでいいんだよ、いや、こう言うのがいいんだ
死ぬまではたらけ細胞
ただただ芽郁ちゃんがかわいい、、、
原作は見ず、口コミがよかったので見てみました。
全体的な内容と雰囲気は子ども向け感を感じ、笑いのツボもどこか古めかしい感じ。
良く言えばあまり深く考えず楽しめます。
どこか物足りなさと飽きは少々感じたくせにしっかり泣きました。
よかったということなんでしょうね笑
ただ何よりもう永野芽郁ちゃんが可愛すぎて女の私でもメロメロです。なんでこんなにもかわいいんでしょうか、、、無敵です。
Fukaseさんも全く違和感なかったですね。
余談ですが、年始の特番バラエティに、はたらく細胞チームでDJKOOさんが出ていて、家族で「さすがに映画には出てないよね?何役?」と話してたらちゃんと爆上げなところで出演してた。
日頃の疲れを癒すにはいい映画でした。
見た目より深い
体を大事にしよう
マンガ・アニメを見ての映画。
有名どころの俳優を集めての話題づくり系映画かとあまり期待せずに見に行ったのですが、良い意味で期待を裏切られました。
迫力あるアクション、家族の絆や仕事との向き合い方など要素が盛りだくさんながらも、ストーリーやキャラクターも良いカンジでアレンジされた上で1本の作品に仕上がっており、見やすかったです。
劇場内はファミリー層もそこそこいたのですが、前半は子どもウケのよい「おなら」から始まり、「うんこ」ネタで盛り上がり、だいぶ笑わせてもらいました。加藤諒の使い方が上手いです(笑)
全体的に配役がとても良いですね。
血小板ちゃん達もマンガやアニメ以上に子どもらしさが溢れていて、応援したくなっちゃいます。
一転して後半はかなりシリアス。
戦う相手が細胞だからそこまで深刻ではない雰囲気になっていますが、人間同士の戦いとして見ると映倫的に心配になっちゃうレベルに見えました。
スピンオフ作品である「BLACK」の設定やストーリーも上手く混ざっていて、体を大切にしないといけないなあ…と思いながら、コーラを飲み干してしまうなど。
血湧き肉躍る、細胞ドラマ。
面白くてためになるでお馴染みの大人気漫画「はたらく細胞」がまさかの実写映画化。アニメ版が大好きだった私は、この一報を聞いた時一抹の不安が脳裏をよぎった。日本映画における漫画・アニメの実写化は大当たりか大ハズレ、その二極だというイメージがあった為だ。
しかし、映画は大ヒット。公開から2ヶ月が経った今でも、一部劇場では上映されている。この人気っぷりに私もついに劇場に向かった。その出来はファンの私から見ても素晴らしいものであった。
トラック運転手の漆崎茂と、医師を目指す娘・日胡の親子は、父子2人で支え合いながら慎ましく暮らしていた。2人が日々を過ごす中で、身体の細胞たちは毎日休みなく働いていた……。
この映画の美点は何といっても非常に練られたストーリー構成である。
「はたらく細胞」という作品は、作風上オムニバス形式がかなり強い。感染症になった時、怪我をした時…など、人の身体における事件をストーリーにしている為、連続したシナリオが作りにくいのだ。こういった作品はどちらかといえば映画よりもドラマにした方が映える傾向にある。
しかし制作陣は、原作に加えて外伝「はたらく細胞BLACK」、そして映画オリジナルの要素を絶妙に混ぜ合わせ、1本の映画として纏め上げた。原作でもお馴染みのキャラクターが登場する日胡の体内、「BLACK」ベースのボロボロな茂の体内、そして現実世界の出来事が並行して進んでいくが、全てのシナリオが巧く繋がり、「仕事、使命」「社会で生きていくこと」といったテーマを描いていく。映画作品として素晴らしい翻案が為されている。
原作へのリスペクトもしっかりしている。細胞たちも敵もビジュアルが完璧だ。原作改変は違和感が無いどころか、原作ファンなら誰もが知っている設定をかなり良い所で使ってくるなど、無意味な改変がほぼ無い。むしろオリジナルの要素で原作ファン歓喜のアツい展開となるシーンもあった。様々な名台詞がしっかり押さえられている事もあり、原作ファンならこのリスペクトっぷりには唸るだろう。
役者陣は豪華キャストなだけあって演技が素晴らしい。特にキラーT細胞役の山本耕史氏は、肉体美もあって予想以上にハマり役だった。がん細胞役にfukase氏、NK細胞に仲里依紗女史など、各キャラクターに恐らく日本映画界におけるほぼ最適解の俳優が当てられているのではないか。
個人的には「BLACK」の要素をキャラクター・展開共にあんなに忠実にやってくれるのであれば、女性白血球も登場させて欲しかった……というのが唯一の残念な点だが、漫画・アニメ原作の映画としてはかなり模範的な出来と言って良い。
まだ観ていない方は、終映する前に是非劇場に足を運んで頂きたい。観た後は、きっと頑張っている自分、そして自分の細胞たちを労いたくなるだろう。
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