はたらく細胞のレビュー・感想・評価
全810件中、361~380件目を表示
名もなきものたちの声をきけ
体内の細胞を擬人化するというありそうでなかった斬新な設定の漫画の実写化です。基本的には原作のままの部分とオリジナルストーリーを混ぜたスタイル。原作は「体内の細胞の擬人化」という素晴らしいアイデアの漫画です。
しかしながら「擬人化」には危うさもあります。擬人化された対象が、あたかも人であるかのように思ってしまうことです。鳥獣戯画のカエルとウサギのように、現実ではカエルとウサギは相撲を取ったりはしないのです。
体内細胞はシステマチックに協調して人が生きていくために絶えず働いているわけですが、そこに体内細胞の意思や感情や信条があるわけではありません。作中で描かれているように、誇りを持って働いているわけではないし、劣等感で悩んだり、自分の「仕事」に誇りを持って仕事をしているわけではありません。プログラミングされたままに、マシーンのように各個の機能で動いているにすぎません。
しかしそこであえて擬人化するところに面白さがあることも確かです。単なる体の組織を構成する部品であるにすぎない細胞が、もし意思や感情を持っていたら。そしてその部品が絶えず生成・消滅を繰り返し、人の体を生かすためのみに働いているとしたら・・・。そういうふうに想像すると不思議と、人が自分が生きていることがいかに奇跡であるのか、人はひとりぼっちで生きているのではないと思える。そこに面白さがあります。
個人的には白血球が細菌と戦う場面よりも、冒頭と最後に大量の細胞たちが仕事をして体内を行き交っているのを俯瞰する絵がグッときました。ああそうだよな、自分の体内でも沢山の数えきれない細胞たちが頑張っていると思うと、僕も頑張って生きないといけないと思いました。
漫画や小説などの実写化は得てして不評になりがちです。どんなに製作者が頑張って作ろうとも、原作ファンにとってはすでに自分の脳内で自分なりのイメージを造っていますから、どうしても自分のイメージと映画の違いが気になってしまうからだと思います。そこでいうと本作は、特に原作をかなり忠実に再現していると思いました。そういう意味では原作ファンにとっても納得できるものであると思います。
ただ、芦田愛菜さんと阿部サダヲさんなどによる現実世界のパートが追加されていますが、そこは個人的には無くても良かったかなと思いました。(もちろん芦田愛菜さんと阿部サダヲさんの卓越した演技力は素晴らしく、楽しませていただきました)そこはちょっと「いい話」にしようとして走りすぎてしまったかなとも思います。
前半の原作準拠の感じを最後まで続けて、ドタバタの楽しい映画で終わっても良かったかと思います。それから、原作も割とスプラッタ要素がある漫画でしたからそれは原作準拠かもしれませんが、小さいお子さんが見るにはストーリー展開およびスプラッタ要素(そして少しエロ要素)が合わないかもと思いました。ぜひ小さいお子さんたちのみなさんにも、体内の細胞たちの頑張りを見て欲しいと思いましたので、そこが少し惜しい気がします。
無理に「いい話」にしなくても、無数の色々な体内細胞たちが必死に仕事をしているところを見るだけでも、十分に生命の大事さは伝わるし、大切に生きていこうという気持ちになると思います。しかし、そこを差し引いても原作の力によるところも大きいですが、十分楽しめました。
Thank's, all Cast and Staff ! :‑D
鈴愛と律
コミックはこれから読もうと思いますが、
朝ドラ「半分、青い。」のファンで永野芽郁さんと佐藤健さんコンビが嬉しくて観に行きました。
るろうに剣心のワイヤーアクションを彷彿とさせる佐藤健さんのカッコ良さも印象的で随所に出演者の過去の役どころが見えそれも興味深く「ふてほど」の阿部サダヲや「新選組!」の山本耕史もチラッと感じ取れます。
面白かったのは汚れ無き女子高生役の芦田愛菜ちゃんの体内表現と不摂生が祟る中年男の阿部サダヲの体内表現が、「テーマパークと昭和の飲み屋街」で表現されていたのに笑えました。
全体的に喜怒哀楽のバランスが取れてコミックの内容を知らない方が楽しめて面白かったです。
体の細胞の働きがイメージしやすい映像に拍手👏
出演者の役柄も楽しいし、LDLがゴミを至るところに捨てたり、お店の店主がボヤくなど可笑しい😆笑えるシーンもあり、とっても楽しい。佐藤健さんの「るろうに剣心」ばりのアクションもカッコいい。阿部サダオさんと愛菜ちゃんの泣けるシーンなど素晴らしいエンターテイメント映画でした。
うーん…
うそ~ん(汗)ちゃんと泣かされた~
白血病細胞の悲しい過去
Fukaseが演じる白血病が単なる悪役じゃなくて、過去に立派な白血球として頑張ってきたのに、自分の運命によって白血病になっただけなのに、キラーT細胞やNK細胞、更には自分のお兄ちゃんにも不良品扱いされて、最後はお兄ちゃんに殺されて、可哀想な人生だった。
(記憶が曖昧で少し文がおかしいかもしれません。)
─────────────────────
TOHOシネマズ泉北
2024/12/30
10:35-12:40
SCREEN5
O-15
ポイント鑑賞
完全にノーマークでした。
予告編でなんとなく見ただけ。原作も知らず監督、キャストも知らず。ただ、滅多にこんな事言わないつれの1言。「原作は面白かったよ。」昼間の餅つきの影響でナニも食べれなくなったためその後の忘年会が中止になり時間が出来たから見に行くという不届き極まりない理由で見に行く事になりました。(笑)前置きが長くなりましたが。
感想は…。面白かったです。翔んで埼玉と牙狼の融合。バイキンがホラーで白血球さんが魔戒騎士。(笑)私としてはそんな感じ。
表現の仕方も感心した。とにかく笑えた。私も色々治療をしていますが体を大事にしなければ…。としみじみ…。(でも、正月はたくさん暴飲暴食するんだろうなぁ…。)
赤血球さん可愛かったし、なかなか楽しめましたよ!ネタバレになってしまいますからこれ以上は…。ぜひ映画館に足を運んで見てください。最後に1言。「佐川はん!あんたや◯ざ辞めて医者になったんですね!」(笑)
あのネタは万国共通?
あの映画の殺陣のシーン、再び!
子供と一緒に観に行きました。
いろいろな層のお客さん(老若男女)が観に来ていて、結構
な盛況だった。
娯楽映画としては満点。とても面白く、原作を活かした内容
だったと思う。
前半は笑いどころ多数だったけど、阿部サダヲさんのお腹
壊す下りが、演技が迫真すぎるのと、尺が長すぎて、笑い
どころだったのに、あまり笑い声が聞こえなかったのが
残念(笑)。
後半は結構シリアスな内容で、観に来ていたちびっ子達は
ついて行けなかったかもなんだけど、そこは止む無しか。
見所はアクションシーン。佐藤健さんが「るろうに剣心」の
殺陣のシーンを撮ったスタッフを招集して撮影しているので、
あの世界的にも評価の高いアクションシーンが再び観ること
ができる。
最後、永野芽郁さんの赤血球と佐藤健さんの白血球が再開
するシーンがあるが、細胞には人格があるわけでは無い、、
という中々洒落てるメッセージと思った。
(細胞を擬人化している内容だけに)
一緒に観た子供も楽しかったようで、終わってから、
「骨髄って細胞なの?」と聞いてきたりと興味を持って
くれたようで、良い映画でした。
(その場では答えられず、家に帰ってから子供と一緒に
生成AIさんに回答を教えてもらいました、、笑)
良い意味で予想を覆されました
アニメの実写版として、
かなりクオリティが高いのでは☆
観るまでは、あくまでも
子供向けの作品だと思ってましたが、
見事に予想を裏切られました。
バトルシーンは迫力満点!!!
(白血球さん、NK細胞さん、
飛んでるシーンカッコよすぎです)
かと思えば、
お笑い要素も
ガチの作り込み&こだわりを感じるし、
(茂パパ、ドーパミンDJ さん、
とてもハッピーな気持ちになりました!)
その上、本気のシリアス展開に
最後までハラハラドキドキ、
そしてホロリとさせられる。
(ニコさん、頑張れ!)
2時間弱の作品で、
たくさんの要素をふんだんに使って、
これでもかと与えてくれる。
心から原作を大切に思う制作陣の、
サービス精神旺盛過ぎるくらいの熱量を
感じました。
素晴らしい努力の結晶ですね。
お子さんもオトナの方も、
知識、勉強云々は抜きにして
とりあえず観て欲しい!!!
年末年始にぴったりの
ステキな映画です。
ありがとうございました。
小ネタで笑わせる保健の教材
人体の細胞を擬人化して、楽しく学べる保健教材のよう
そしてキャスティングがデジャヴだらけ
阿部サダヲと芦田愛菜ちゃんは親子、カレシはなんと、清史郎くんじゃないですか、福くんだと年下だから先輩にならんからかな、殺し屋集団を引き連れ先頭に立つのは山本耕史、いよっ土方さん、と声かけそうになりました。そして赤血球と白血球は、朝ドラで共演していたとか(見てないので聞いた話です)。白血球は白い剣心でしたけど。アクション監督が剣心のアクション・コーディネーター大内貴仁さんなのね。
肝細胞が色っぽい深キョンママだし、カッコイイ一匹狼NK細胞の仲里依紗、括約筋の一ノ瀬ワタル(格闘家かラガーマン)、愛之助さんは翔んで埼玉のノリ(監督同じ武内英樹さん)で、小澤真珠は昼ドラの悪女まんま、キャスティング、特に人体に悪さする菌類がハマりすぎ。
看板やポスターの文句、背景などが小ネタ満載でいちいち笑える。
小ネタで笑わせるのは翔んで埼玉、武内監督の得意技でしょうか。
先輩赤血球、加藤諒のID、BL◯◯◯◯なんだよね、ラーメン痔瘻って。。
そういえば人体はいろいろなエリアとアトラクションがあるテーマパークのよう。
どうみてもUSJな職場でいそがしく働く細胞たちの役割がよくわかって面白い。
う◯ちとの攻防のシーンは、手に汗握った。間に合って良かったです。
そして、溜まったうんちゃんを一気に出してトイレで失神するケースって結構あるらしいです。
芽郁ちゃんと健くんが癒やされていた足湯は、「鼻水」、ということで良かったでしょうか。
後半のニコちゃんの白血病のところから急にシリアスな展開になったが、テンポが変わらないので違和感なく、白血病と治療の説明が簡潔なのに大変良く分かりました。
阿部サダヲと愛菜ちゃんは息のあった父子ぶりで、ふたりの愛情の話にほろりと来る。
人体がものすごく良くできているのが分かりました。
タバコは吸わないけど大酒飲みなのでだいぶ反省した。
たばこ吸ったらどうなるか、もっとドロドロやってくれても良かったと思う。
全部の細胞が円滑に働けるように自分の身体を大事にしようと思いました。
Fukaseくん、健くんのほうが年下に見えてしまったけど、怪演でよかった。
白血病細胞は白血球の変異なんですね
ちいさい血小板たちがめちゃめちゃ可愛かったです。
追記:忘れてましたがマクロファージさんは、野上良ちゃんのお姉ちゃんでしたよね
電王も混ざってたんだ。
いつの間にか、この世界?に入ってた
推し細胞はマクロファージ先生
豪華だけど映画館で観なくてもいいかなって初めは思ってたけど、あまりにも動員が多くてやっぱり気になって観に行ってきた。
アニメも数話かじった程度で漫画も未読。
原作とストーリーがどこまで一緒なのかよくわからないけど、細胞の実際の働きを元にここまでのストーリーを作り上げてる凄さに感動した。阿部さんと愛菜ちゃんの体内環境の比較とかも面白かった。
けどなんか、すごいコスプレ姿で有名俳優たちが細胞を熱演してる感じが我に帰るとおかしくて終始面白かった。
マルモ見てた勢なので、やっぱりなんと言っても阿部さんと愛菜ちゃんの共演は胸熱だったな。にしても阿部さん変わらなさすぎ。
医療エンターテイメント!
全てを持っていくFukase!
人間1人に37兆個も細胞があるなんて知らなかった。そのひとつひとつの細胞が与えられた使命を全うすることで私たちはこうして生きているんですね。なんとも生きるとは不思議なことです。
父娘のハートフルストーリーとそれぞれの体内のはたらく細胞達の2つのストーリーが交差しながら進んでゆく展開で、ちょっと中弛みしちゃったり、細胞同士の関係性に妙なリアリティを持たせたり、最後がアクションメインになっちゃったりと、気になった箇所もあれど、全体としては面白かったし、なにより細胞を擬人化するって発想がやっぱ凄い。
白塗りで白血球を演じた佐藤健はじめ、たくさんの細胞が登場しますが、ほとんどがすぐに退場となります。細胞の命は短いのです。派手で素早いアクションは佐藤健の代名詞みたいになってますけど、今回はその全てをアーティストであるFukaseがかっさらっていったと言うても過言ではない。そして私のはたらく細胞達よ、どうか健やかに。
全810件中、361~380件目を表示