はたらく細胞のレビュー・感想・評価
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子供向き?大人向き?
前半は子供でも楽しめるような話で、それも狙いなのかと観ていたが、後半はシリアス展開?で、大人向きの話に。
娘を病気にするのではなく、父親がそのまま具合が悪くなるという、ブラックの話の方が面白くなったのではないかと思う。
実写版としては充分な出来。
超ディストピア映画
思ってたんと違った…
原作マンガやアニメのように、軽く面白いほのぼの系だと思ってたんですよ。
ちょっとお子さま向けの、教育的お決まり展開の安心して見られる映画かなって。
それがなかなか重くてがっつり泣かされた上に、考えさせられる内容でした。
それはそれで良いはずなんだけど、やっぱり感想として1番は「思ってたんと違った…」になってしまうんですよね。
主に違和感が3つありました。
白血病と、抗がん剤治療のリアルさと、がん細胞の叫びと。後述します。
序盤は原作みたいに、体内世界の平和な日常、実写化された赤血球・白血球が出てきます。むしろ、最初の方は白血球が細菌を処理したとき返り血もなく、「全年齢向け映画にするために優しめの表現にしてるのかな〜」くらいに思ってました。
体外世界が描かれるのが映画ならでは。
ここで芦田愛菜と阿部サダヲという2人の名俳優が出てきます。
憧れの先輩とお話ししちゃってココロ躍るDJ・KOHや、必死に便意を我慢する阿部サダヲの演技の素晴らしさあたりまでは面白く見てました。
しかしまず1つ目の違和感。白血病。
事前に見たPVで、Fukaseががん細胞役で出ると知ってしまっていたので、阿部サダヲが健診後受診してない、あたりで「もしかして」と思ったのですが…
まさかの芦田愛菜が白血病。そっち?!ってなりました。
たしかに、主役の方の白血球達がいる世界でないといけないという事情があったかもしれませんが。
芦田愛菜にはね、昔から泣かされてきたんですよ…もうありとあらゆるシーンで泣きました。
まあ、さんざ泣かされといてなんですが、これ、なんか陳腐な展開じゃありません?母を亡くして健気にがんばってる少女が白血病になりましたって。お涙ちょうだいの常套手段ですよね。
白血病って、自分ではどうしようもない病気じゃないですか。「はたらく細胞」の教育的な側面からしたら、「予防できることを予防しようよ」という方向に持っていくのが合ってると思うんですよ。それに現実問題、少女と中年男性だったら、中年男性の方ががんのリスク高いですよね。
たとえば阿部サダヲが「切れ痔」だと思って放置していた便潜血が、実は「大腸がん」だった。白血球達が戦ってもうダメかと思ったところで、手術で助かる。体外世界では、検査結果出るまで本人・家族はドキドキで、そこで本音をぶつけ合ったりして泣ける展開もできる。やっぱり、健診結果が出たら早めに病院に行こうね、という視聴者へのメッセージもできる。
こういうハッピーエンドになる予定調和で安心して見てられる話を、わたしは求めてました。
違和感2つ目。抗がん剤治療のくだりだけが急にリアル。
原作で割とあっさりがん細胞をやっつけているのも、主役の血球達が永遠に出演し続けているのも、そもそも同じ赤血球と白血球がしょっちゅう会っているのも、現実ではあり得ないですよね。血球はどんどん生まれては壊されて循環してる、赤血球は何百万もいて同じ細胞と巡り会うことはない、それがリアルです。
でもそんな原作でも描かれなかったリアルさを、実写化で突然出されたら、「思ってたんと違った…」ってなっちゃいますよ。序盤の優しさなんだったんだ?ってくらいバッタバッタ血球達がやられてしまうし、結構出血とかするし、その後の描写も長いのでしっかり苦しみながら死んでいくように見えます。
特に、実写化だとそのままそのキャラの人が寿命を迎えるみたいになっちゃうから、「え?死んじゃうの?ホントに?!」ってびっくりしちゃう。
おドジな赤血球を中心に、体内世界のわちゃわちゃをみて、笑って(少しは感動系の)涙もあってくらいかなと軽い気持ちで映画館に来たのに、リアルにハードモードやな、ってちょっと引きます。
しかも、リアルに変わったのそこだけ。
最後なんて、同じ世界にいるんだからまた会える、なんて言ってたし。原作でも最初の方で数が多いからまた会うことはないみたいな話してて、抗がん剤のとこであれだけリアルにやったんだから、ここであのセリフ来るだろうと思ってたら、また会える?なんでや。拍子抜けです。
3つ目。がん細胞の叫び。
これは違和感というか、考えさせられたところです。がん細胞は元は白血球のお兄ちゃんに憧れて、立派な白血球になってはたらきたかった細胞。
「オレは悪いことしてないのに」と叫ぶがん細胞(Fukase)。何度も繰り返します。
「お前は悪くない、でもオレはこの世界のためにお前を排除するしかない」と白血球。
見てるの辛かったです。
がん細胞は本当は他の細胞たちと一緒にはたらきたかったのに、自分ではどうしようもなくうまくできない。しかし排除しないと世界がまわらない。
なんだか人間社会の縮図を見ているような気がして。
映画「キャラクター」の時もそうでしたが、Fukaseはこういうのハマり役ですね。好きなアーティストです。できればネタバレ踏まずに映画館まで来たかった…そしてFukase出た瞬間にココロ躍らせたかったです…。
そんなこんなで、総じて、重かったです。
もっとキュートでポップな感じだと思ってました。
映画としては良い作品だと思います。
ただほんと思ってたんと違った…っていう。
この時期公開ですから、年末年始で親戚集まって子どもも含めみんなで見に行こう、みたいなニーズに応える作品なのかなと思ってたし、原作やアニメもそういう作風だったし、なんなら出演者のネタバレ踏んでしまったPVはポップな作りでしたよ?
勝手に固定観念をもって見たんだろ、と言われるほどではないと思います。
まあね、少女が白血病になるような理不尽なこともあるし、不摂生な中年男性が健診結果を無視しててもなんともないこともあるし、実際の体内では日々たくさんの血球や細胞が死んでるし、それがリアルでしょ、と言われればその通りです。
でもそんな現実世界から、ひとときの癒しを求めて映画館に来たのにな、ちょっと残念でした。
マンガ実写化の教科書
身体をいたわらなきゃなぁ…。
血管中の赤血球は対象外では…
よく実写で頑張ったなあと感心したけれど、
…医学的監修してるのかな?
以下ネタバレ
●●治療は「骨髄の造血能」を抑えるが、血管内の(すでに増殖能もない)赤血球は対象外…て言うか、もしそこまで殲滅したら=全身組織壊死、窒息と同じで即死でしょう。つまり赤血球達が死に絶えて消失する映像は奇妙だし●●治療への誤解も生むのでは?せっかく「勉強になる…かも」映画なのに一番大事なところでおかしいのが非常に残念です。
ストーリーを聞かれると困るけど面白いは面白い
子役は宝です
1月1日に映画に行くのは生まれて初めてかも。
これで今年はファーストデイ全制覇が見えてきたな。
見どころは、るろうに剣心以来の佐藤健+大内貴仁アクション監督によるワイヤーアクション。白血球(好中球/つまり人外)の設定なので動きが派手でも性格がマーダーでも何の問題なく変な規制の外れた動きには久々に心躍るものがありましたわ!あとマクロファージ役が松本若菜さんで電王のミルクディッパーかよ?!と思い感謝感激しましたが、ここはオシリーナでもよかったのでは?と思ったり。まあ特撮ファンが来ることを見越した粋なキャスティングは見てる方も嬉しいです。
とはいえ内容的には結構グロいのでPG12のレーティングつけた方が良いのでは?って思ったかも。事実、劇場にはお正月休みのお子さんがたくさんいて、ワクワクしておならプー!とかで爆笑してたけど、後半のほぼ全ての登場人物が無惨に死んでいくシリアスパートは引くより前に眠りに逃避しちゃうよね。あと子供といえば子役のキラキラした原石がたくさんいたのでこれからが楽しみです。芦田愛菜さんも加藤清史郎くんも越えていけ!あ、ラスボスはあの人ではなくむしろお父さん白血球役の板垣李光人(ジオウのウール)で良かったんじゃないですかね?
それではハバナイスムービー!
バトルもの、戦もの、輪廻転生もの
まずお伝えしたいのは、NHKのアニメの実写だから、と10歳未満のお子さんを連れて行くのはちょっと待ちましょう。
でも、将来、生物に関わる仕事がしたい!と言っておきながら血を見るのはダメ、医者じゃないから血は見ない、とか言ってるようなら行ってもいいと思います(ショック療法)。
ストーリーはとてもまとまってたと思います。そして演者さんも豪華(特殊メイクが過ぎるのに声で分かるレベル)。
細胞のはたらきが大前提なので必然的にキャラ設定がしっかりしてることが、ぶれないストーリーと違和感のない配置だったかと。
にこちゃんパパが倒れるのは読めてたけどあっさり通過されて、読めない切ない展開。
最初は全力だから許されるコスプレ映画だと思ってたら、気付いたら異世界戦争ものになってて、、最後は輪廻転生の歴史もの見てたような錯覚に陥りました。
ロールエンドまで、これは良い教材でした。
良い実写化
年始に見てきました。休みとあって子供も多い。正直アレな出来カモと思っていましたが良い意味で期待を裏切られました。細胞の膨大な数、スケール感はすごくうまく表現出来ています。アクションも迫力満点。ブラックとの対比や融合アレンジもうまかったなと感じました。肛門の描写はめちゃくちゃ笑いました。最近友人が白血病を発症しいろいろ話を聞いていたため、治療の工程をみるのは心に来るものがありました。やっぱり人間をきちんと描いたことでより感情移入ができるようになっていると思います。泣けるし笑える、いい映画でした。
まさかこんなドラマが・・・
阿部サダは昭和のおじさん役をさせたら天才です。
2時間の中に様々な要素が盛りだくさん。
単なる面白映画ではなく、生物学知識、恋愛、医学的内容が存分に含まれている。
それだけの内容を盛り込めたのも、
「配役が本当に的確!!」
だったから。
Fukaseは、映画「キャラクター」の時から悪役をさせると、不気味さが際立っている。今回も最高に憎たらしい役だが、見事に演じている。
人間ドラマを観ながら、それぞれの体内の様子を反映しているのが面白い。
人体で起きる様々な反応を見える形にしたのが、分かりやすい。
フカキョンは、やはり癒しキャラだなー(。•̀ᴗ-)✧
健康志向にさせる笑い感動映画
🩸あらすじ
父と娘の二人で暮らす漆崎家、医大生を目指す日胡と運送会社で働く茂の二人の体内におきるでき事の話である。日胡が父茂の体を心配し、禁酒、禁煙、減量に成功しました。そして日胡にもある病により体が変化をする。
🩸良かったところ
・父の輸血が娘に行き渡り、赤血球たちも引っ越しをする。
・阿部サダヲと芦田愛菜の演技が良すぎる。マルモのおきてがまた見たくなりました。
・Fukaseの演技も良かったです。キャラクターとはまた新たなFukaseを見ることができました。心はまだ子どもだけど、体だけ変異した大人の難役。
・体内はわかりやすいようにCGだらけですが、戦闘シーンに影響はなかったです。
・キャスティングが良かったです。
🩸考察
・鑑賞中は体にいつも負荷かけてるなと思った
・鑑賞後はくしゃみなどの体の症状を考えるようになる。
・キーパーソンは運送会社の社長さん
体内と人間ドラマが交錯する最高の実写化
今年1本目に選んだのは超話題作「はたらく細胞」。遅ればせながら観てきました!
原作漫画は途中まで読んでいましたが、キャラクターの再現度は完璧でした。ビジュアルだけでなく、性格などの特徴も原作に忠実に表現されていました。中でも血小板には驚かされました。あのかわいらしい雰囲気を子役達が見事に演じていました。
安定の佐藤健に、山本耕史、仲里依紗、素晴らしいアクションでした。Fukase氏がインタビューで、佐藤健から直々に演技指導(?)があったと言っていました。「首を絞めるシーンでは本気で絞めて欲しい。加減すると観客にバレてしまうし冷めてしまう。」と。実際そのシーンはかなり力の入った迫真のシーンで引き込まれました。
本作品において最も評価されるべきは脚本ではないでしょうか。「はたらく細胞」だけでなく「はたらく細胞BLACK」を並行させ、さらに本体である人間の生活、闘病を描くとは。参りました。おかげで体内、人間ドラマ、それぞれのクライマックスで泣かされました。本当に素晴らしい。
音楽プロデューサー・ユニットのFace 2 fAKEによる音楽も素晴らしかったです。最近では「もし徳」「翔んで埼玉」などの音楽も手がけております。影の主役と言っていいのではないでしょうか。本当に映画において音楽って大事だなぁと実感した作品でした。
文句無しの名作!エンドロールまで最高でした!
健康を心掛けようと思います!
健康診断の結果、要再検査の項目があったけど放置してたなぁと思い出しました…。
原作漫画は1巻だけ、アニメも1話だけだいぶ前に見たきりでしたが、各細胞のビジュアルの再現度が高くなんの細胞なのか一目で分かって良かったです。
ストーリーは体内の細胞のはたらきパートと、阿部サダヲと芦田愛菜演じる漆崎親子の人間ドラマパートに分けられており、体内と体外が連動して繰り広げられるドラマがよりわかりやすく演出されているなと思いました。(下品な話ですがトイレの件は笑いました。おそらく人類誰しもが一度は経験するのでは…笑)
ストーリー展開として、前半はコミカルに、後半に進むにつれシリアスになっていきますが、漆崎親子には何度か泣かされてしまいました。よくある話といえばそうなのですが、母(妻)を病気で亡くしているからこそ、お互いの体のことを気にかけ思いやる親子の絆があの短いパートからもよく伝わってきて良かったです。
その反面、体内での白血病細胞との因縁的なドラマは少し冗長というか、個人的にはあまりピンときませんでした。『擬人化』なのでそういう要素も入れたいのはわかりますが…
総じてアクションも良く、最後まで学びながら楽しく豊かな映画体験が出来ました。この作品で映画納めが出来て良かったです。
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