「全てを持っていくFukase!」はたらく細胞 はるたろうさんの映画レビュー(感想・評価)
全てを持っていくFukase!
人間1人に37兆個も細胞があるなんて知らなかった。そのひとつひとつの細胞が与えられた使命を全うすることで私たちはこうして生きているんですね。なんとも生きるとは不思議なことです。
父娘のハートフルストーリーとそれぞれの体内のはたらく細胞達の2つのストーリーが交差しながら進んでゆく展開で、ちょっと中弛みしちゃったり、細胞同士の関係性に妙なリアリティを持たせたり、最後がアクションメインになっちゃったりと、気になった箇所もあれど、全体としては面白かったし、なにより細胞を擬人化するって発想がやっぱ凄い。
白塗りで白血球を演じた佐藤健はじめ、たくさんの細胞が登場しますが、ほとんどがすぐに退場となります。細胞の命は短いのです。派手で素早いアクションは佐藤健の代名詞みたいになってますけど、今回はその全てをアーティストであるFukaseがかっさらっていったと言うても過言ではない。そして私のはたらく細胞達よ、どうか健やかに。
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