「笑って泣いてついでに学べる体内ワンダーランド」はたらく細胞 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
笑って泣いてついでに学べる体内ワンダーランド
人気マンガの実写化作品だけど、原作の強烈なキャラや世界観をうまく映像化していると思ったら、『翔んで埼玉』シリーズの武内英樹監督でした。グッジョブ!
健康な女子高生の体内世界はディ◯ニーランドみたいなのに対して、不摂生三昧の中年オヤジの体内は昭和感溢れる場末の飲み屋街と言うビジュアルは爆笑です。白血球が突然変異で白血球菌になってしまうのも、ジェダイのダークサイド落ちみたいで楽しいです。体内ネタばかりだとワンパターンで単調になってしまうので、阿部サダヲ・芦田愛菜父娘のエピソードを絡めてくるのがうまい所で、ベタな展開だけどお二人の演技がうま過ぎてついもらい泣きしちゃいました。ラストは一種無情感が漂いますが、健気な細胞達のために身体は大切にしなきゃと思いました。役者では、永野芽郁のドジっ子振りがいい感じです。佐藤健は、剣心仕込みのキレのあるアクションが健在で嬉しいですね。今年は何本目の出演作かわからない阿部サダヲのうまさは突出してました。もはや。この人出すの反則です。
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