劇場公開日 2024年12月13日

「総員玉砕せよ!が唯一許せる世界!」はたらく細胞 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0総員玉砕せよ!が唯一許せる世界!

2024年12月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

楽しい

アニメをちょっと観ていたので
もうもう楽しみで楽しみで発表からワクワクしてました。

原作未読でも十分楽しいです!

って言うか、そもそも
驚異の人体のシステムそのものを擬人化した作品なので
キャラクターの感情表現が違う!とか、そう言う余地のほぼ無い作品。
ちゃんとアクションとキャラ立ち芝居の出来る俳優さんと
手を抜かないVFX表現さえあれば、間違い無いっしょ!!(笑)

本当に楽しかったです。

これ、絶対海外に持って行って欲しい!!
人体のシステムまでもキャラクターにしてしまう
日本のサブカルの一種の到達点だと思うわ!!

で、月に8回程映画館で映画を観る中途半端な映画好きとして

私は何が嫌いって、
日本の戦争映画で「国のために総員玉砕せよ!」的な
展開が1番許せないんです。
為政者が勝手に始めた戦争になんでパンピーの私らが
死ななければならないのだ!!

だけど「はたらく細胞」の世界だけは玉砕するまで頑張って貰いたい!!
細胞の一つ一つが諦めたら私の体は終了してしまう。

人種や異端者への差別も現実の社会ではあり得ないけど
体の中ではウイルスは異人種だし
細胞の突然変異と言う異端者への攻撃も致し方無い。
何故なら、これまで平穏に生きて来た「体」と言う世界が
壊れてしまうから。

そう言った偏見が唯一許される世界かもしれません。

ああ、でもウイルスや細胞の突然変異を乗り越えて
人体はもっと進化してゆくのかな〜〜

とにかく、阿部サダヲのお父さんの様な
絵に描いたような不摂生はしない様に、
細胞に感謝して生活したいですね。

最後、結構、泣けました。!

星のナターシャnova