劇場公開日 2024年12月13日

「文句のつけようなどあろうはすがない」はたらく細胞 META坊さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5文句のつけようなどあろうはすがない

2024年12月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

人気漫画の実写版ということで、あまり期待しないで鑑賞。

ところがどっこい。
いやぁ面白かった。
キャラの再現性もキャスティングも文句なし。原作には無い阿部サダヲ、芦田愛菜による人間パートを入れたことも、体内でどんなことが起こっているのかがわかりやすく、変な改変でもなければ、決して蛇足になっていないところが素晴らしい。

予め公表されていないと、一体誰なのかわからない白塗りの佐藤健。るろうに剣心を彷彿とされるアクションは、アニメ以上のキレとスピードで、これも流石と言わざるを得ない。
永野芽郁も鈍臭い赤血球が少しずつ成長していく姿を好演している。
コメディタッチで笑えるシーンが多い前半とは打って変わって、緊迫するシーンが続く後半、俄然存在感を示したのがFukaseだ。『キャラクター』で見せた怪演を思い出した人も多いだろう。この手の役は怖いくらいにハマる。
阿部サダヲに泣かされ、血小板に癒され、若干グロい部分もあるものの、泣いて笑って体内の勉強にもなる良作。お勧めです。

META坊