「全部アンタが悪いのよ」ソフト/クワイエット かばこさんの映画レビュー(感想・評価)
全部アンタが悪いのよ
ポスター、チラシの画が異様で怖い。
コレ絶対半端なく不穏なやつだ、と思う。
実際見たらおぞましくて不快、酷い話だけど面白い、よくできたノンストップ胸糞映画でした。(誉めてます)
多少の差はあるが基本貧乏で頭の悪い彼女たちの、唯一優位性を自覚できるところが、自分たちが「アーリア人種」であること。
偏見、というより、縋るものがそれしかない感じ。
アタマが悪いから、自分たちの不遇をすべて「非アーリア人種」のせいにして叩いてうっぷんを晴らす。
こういう人たち普通にいそうで、実際に嫌がらせとかしていると思う。
凶行に及んだ4人は一人残らず一片の共感も同情心もわかない不快な女たちなので、転落っぷりがむしろ痛快だったりする。
コミュニティー全体が選民意識で凝り固まっているような田舎町の、理不尽満開なハナシかと身構えていたら、部屋を貸した教会の神父が過激発言を聞いて嫌悪感をあらわに彼女らを叩き出したり、エミリーの掃除人への差別的侮辱発言に一瞬嫌な顔をする園児の母親、犯行を止めきれなかったエミリーの夫にしても、周囲の人々は常識的で、彼女らは世間から冷ややかに距離を置かれている模様。
周囲が結託して4人を庇い、悪行を隠蔽するような理不尽はなさそうで、その点安心感がある。
こういう輩は私的な制裁ではなく、法に則ってしっかり裁かれて厳罰に処せられ社会的にも制裁されたらいい。自分の悪行の報いを受けよ、と思う。
被害者はただただ気の毒。
生き延びた姉の復讐戦が見たい。
uzさん
そうです!
「自分たちが間違っている」を思い知らされたらよい、
なので、姉の復讐戦は、アタマを使って法や世間を味方につけて、奴らをとことん追い込むものがいいです。汚い手(知恵とも言う)大歓迎。