ウィ、シェフ!のレビュー・感想・評価
全65件中、21~40件目を表示
我が道を行く、言いたいことは言う、周りを見るのはその後で。そして行動する
フランスは過去の歴史ゆえに移民問題は常にある。それでいてそれをメインに重くなりすぎず笑える映画を作る。感傷的になりすぎずすごいなあといつも思う。日本はどうなんだろう? 笑わせつつ、極端に泣かせず、考えさせ、登場人物はそれぞれの立場でガンガンものを言う。いいなあ。言ってから、がいい。それであなたは?とかが始まる。自分をまずは前に出す。相手が反応する。そして次の行動に移る。忖度ないから気持ちがいい。こういう映画には励まされる。 おまけ 成年かどうかを骨で調べる点にぞわっとした。自分の年齢を正確に知らない、証明するものを何ももっていない、自己申告はそもそも話にならない。
素敵な映画を有難う!拍手👏👏👏
有る出来事の為に仕事を失った自我の強い元一流シェフ。思うような転職先が見つからずやっと見つけた職場は自立支援を促す矯正施設。まともな食材もなくお腹が満たされればいいという環境で嫌々働く。他のシェフや建物で暮らす人々と主人公には大きなギャップがあり馴染もうとしない主人公。しかし喧嘩をしながらも徐々に距離が縮まり、友情や信頼や絆を培っていく。いつしか主人公とそこに暮らす人々が家族(ファミリー)となっていった。 建物にいた子供たちを演じていたのは実際に支援施設に住む強制送還一歩手前の少年たち。彼らの成長がリアルに嬉しい。 シェフが変化していくのも胸が熱くなった。素敵な映画を有難うと映画が終わって拍手したくなりました。
(原題) La Brigade
主人公が移民の未成年達の保護施設の厨房で働くことになり、変わっていく姿に胸が熱くなりました。 ストーリー展開が美しく、フランスの深刻な移民問題がテーマになっているけれど登場人物が魅力的で未来に希望を感じられる素敵な映画でした。
土から土へ
思った以上にシンプルで良い作品でした。あえて掘り下げすぎないからこそ終盤の展開がグッときました。そこからのエンディング。現実としての悲しみを隠さずに、小さくても確かな希望に光を当てる。気持ちの良い鑑賞でした。長く飲食サービスに従事していたので色々と考えさせられたのも良かった。
料理できるようになりたいッ!!
高級レストランで働くも、シェフと大喧嘩の末店を飛び出したカティ。働き口を探す彼女が、半分騙されたような形で移民自立施設に辿り着き…といった物語。 なんやかんやで移民少年達を料理人として指導することに。始めは嫌がるカティだったが、段々とチームがまとまっていき…。 移民問題も絡めたコメディ作品ですね。 少年達との多少のいざこざはあるものの…わりとすんなりと料理教室は進んでいく。もうちょっと何かあっても良いのでは?? と、思った所で新たな問題。 もはや少年達の母親代わりとも言えるカティ。サッカー少年のプライドも守ってやりたいが。。でも、送還だけはさせたくないロレンゾの気持ちもわかるなぁ…。 このあたりは観ていて苦しくなりますね。 後半からは移民問題がよりクローズアップ。考えさせられはするがちょい急展開すぎん⁉ 終わりに向けては、笑い所も沢山だし痛快だしで良い感じだが、如何せん置いてけぼりにされるレベルでガラッと来たように感じてしまったので、そこだけがちょっとなぁ、といった感想。 尺も100分弱でサッと観れるし、話自体はとても良かったが、変に不意打ちを食らった感じでちょっと惜しかった。 それにしても、ラムの料理美味しそうだったなぁ…。羊肉って独特のくさみがあって好み分かれるけど、栄養価もあって良いですよねぇ。 もうちょっと身近な料理になって欲しいものですね。
思ったよりも社会派な映画
才能はあるのに周りと拗らせたシェフが、自身の希望とは程遠い職位に就き、問題児だらけの少年移民者に料理を教える。
ちょっとした事件をきっかけに、バラバラだったチームが一丸となり、とある大会に出場し見事勝ち切りハッピーエンド!
「フラ・ガール」みたいw
見ている私たちはそんなカタルシスを得る…
そんなことを勝手にイメージしてました。
しかし、思ったよりも社会派な映画です。
特に、ラストの生中継の料理番組の演出は上手だと思いました。
あの店内にカティの姿はなく、移民少年たちだけでお店を回してるんですよね。
自立した組織として、各々が役割を担い、社会に貢献しているさまを描いていました。
「やったー!優勝だー!」みたいなスカッとするエンディングではありませんでしたが、考えさせられるテーマを置いていったエンディングでした。
腕は一流なのに周囲との協調性に難がある女性シェフ。移民少年たちの保護施設の料理人になってしまう。少年たちとの衝突や交流を重ねていく内に、彼女の心も次第に和らいでいきます。
最初はノーマークだったのですが、イエロー基調の
ポスターを見ている内に気になり始め、作品紹介を
読んでみたら面白そう。という訳で鑑賞です。
一流レストランで働いていたスーシェフのカティ・マリー。
料理に対する自負が強く、シェフの要求を無視して
料理を出したことからクビになってしまう。
次の仕事を探していたところ目についたのが
「夢のある施設の料理人募集」 …?
友人の運転で出向いてみるが、そこにあったのは
レストランに見えない建物。 …?
それもそのはず。そこは移民少年を保護する施設だった。
”募集に書いてあった事と違う”
”話が違う。騙された”
腹を立てて立ち去ろうとするも、友に諭される。
「貴方失業中でしょ?」
「ここで半年も働けば、自分の店も出せるわよ」
うーん…。
悩んだ末に、ここで再出発することに。
任されたのは施設に居る数10名分(!)の食事造り。
孤軍奮闘で、フランス料理を調理。
あくまでも一皿ごとの盛り付け(!)にこだわるカティ。
だが…とにかく手が足りない。
施設長に相談。
入所している少年たちを手伝いに使うことに。
「何人くらい必要?」
「3名位」
ところがフタを開けてみれば、10名も集まってきた。
しかもその10名、料理に関して「ど素人」。
彼らにあるのは 「好奇心」。
足りないのは… 「知識と経験」。
”基本から教えなければ”
こうして、否応も無く料理指導が始まる。
階を重ねていく内、カティにも次第に分かってくる。
# みんな料理に対して素直な感受性を持っていること
# 成人までに無職だと元の国に強制送還されること
実は自分も施設の出身だったカティ。
次第に指導にも熱が入り始める。
そんな中
施設長が職業訓練の一環で「調理師コース」を開設する話を
まとめようとしていた。
その動きを支援しようと、カティと少年達か行動する。
はたして彼らはしようとしているのは何…?
というお話です。はい。
◇
一匹狼の女シェフと世界各地の移民たち。
フランスは移民大国らしいのですが、それゆえの
様々な問題も少なくないようです。
その移民問題をお話のテーマにし、
現実問題を訴えつつ、未来への希望へも光をあてる。
そのような作品になっていました。
基本的にコメディタッチです。なので
余り深刻な展開にはなりません。
一部の子は料理人見習いとして仕事に就けフランスに残れた
ようなエンディングでしたが、本国に強制送還されてしまった
移民の子の方が多そうな感じでもありました。・_・;
やはり現実は、移民に厳しいのかもしれません。
◇最後に
実在のシェフがモデルになっていると後に知りました。
実在シェフを演じた役者さんの紹介を読んでいたら
「シティーハンター THE MOVIE 史上最香のミッション」
にも出演していたとの事。
確認してみましたが、役名の記載はありませんでした。
何の役だったのかな。気になります。
(もう一度観てみようかな)
それと、タイトルになっている「ウィ・シェフ」
「ウィ」という言葉が優雅な響きで、なんかいいですね。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで。
時系列の移し方に感動。
作中何度か時系列を巻き戻したり(何だったら最初が…)するのですが、それがとてもさり気なく気付いたときに思わず感動してしまう程でした。出てくる少年達がいわゆる非行少年でないことも話のポイントかと思います。心情の移り変わりなどエピソードがもうちょっとほしいと感じもしたのですが、そこは前後の文脈から好きに注ぎ足してあなたの料理として楽しんでほしいという制作側からの粋なメッセージなのかなとすら思ってしまえるくらいには良い作品です。
考えさせられつつ前向きにさせてくれる映画
どんな作品が楽しみだったが、予想以上に良かった作品。考えさせられるテーマでもあり、きっかけを掴めば青少年たちも笑顔になる前向きになる作品。移民問題はヨーロッパではどうしても問題になる。現実も直視しつつ色々考えさせられた。また、一人の女性シェフが移民の青少年教育施設に来て料理の楽しさ・厳しさを教え青少年たちに希望を与える。これもいいなあとつくづく思った。終盤は全く思いつかなかったシーンで面白かった。フランス映画今年はいい作品が多い。ウィー、シェフもその一つ。
それっぽいけど雑過ぎ
120分作品の予定で編集してたら、締め切り間際に「あれっ?これ100分納品なんですけど……」って言われたりしたのかな、と思うほどの、後半怒涛のドタバタバタバタセカセカ展開。急激なスピードアップで、完全に事故ってる。ワイルドスピードですわ。 話の大筋や設定はいいと思うのだけど、人物の感情やストーリーの起伏の描き方がかなり端折り気味で勿体ない。もう少しことの経緯やきっかけを丁寧に描いてあげないと、わからんことはないけどグッとこない、という感じで。 製作陣に力がないとも思えないけど、撮影の安定感に誤魔化されているかなぁ。作品がストーリーを追うことに必死になっているのは、約100分という短い上映時間のせいだけではないと思います。 あとご飯映画なのだから、美味しそうな料理がたくさん見たかったなー。
最高でした
移民問題も提示してはいるものの、テンポの良さから終始重くなりすぎない脚本と演出がすばらしかった!
カティの過去と難民の少年が重なっていき、頑なだったカティがどんどん少年たちと絆を強め変わっていく姿に思わずうるっと…
クライマックスに向けての料理番組の流れはたたみかけてくるのでかなり声出して笑っちゃいましたが、いけすかない女の番組を利用し少年たちの居場所を作る踏み台にしたかったんだなと見終わって腑に落ちてまたちょっと泣きました。
ギュスギュスが~本当にかわいい~😭
子ども達の演技が素晴らしいと思ったら
オーディションで集められた本物の移民者で、演技は素人らしいです。モノローグで彼らの身の上が語られるシーンは、多分事実をそのまま語らせているんじゃないかと思います。子ども達は成人を迎えるまでにフランス語を習得して就学しなければ送還されてしまいます。彼らは現実でも崖っぷちにいるのです。それを踏まえて見るとだいぶ印象が変わります。主人公は生い立ち故、他人にも自分にも厳しいのです。だから子供たちとも一悶着あるのですが、子供たちの境遇を知るたびに徐々に心を開きあって行く様が心温まりました。 予告編では調理学校を立ち上げるために施設を挙げてテレビの料理コンテストに挑む…という印象を受けました。でも全然違いました。コンテストに出るのは主人公のカティだけですが、動機もねらいも予想の斜め上でした。カティにも番組オファーはあったのですが、彼女は当初「くだらない」と書類を破り捨てました。テレビの軽薄さは日本もフランスもあまり違いは無いようです。しかしそのいやらしさを逆手に取ってあの結末に持っていくとは。いやいや、一本取られました。「八方丸く収まり、みんな仲良くフランスで過ごしましたとさ」とはならないのですが、それがこの映画の深みだと思います。 ちなみに料理はそんなにたくさん映りません。でもカティの前菜は、透き通った飴かゼリーのように美しい。あれは全て野菜のはずですよね?ハイビスカスと蜂蜜が使ってある前菜、食べてみたいなあ。
いつかきっと輝きながら⭐️
「どんなご馳走が拝めるかなぁ」と食い気満々での鑑賞! が、強制送還ギリギリの移民少年達と人付き合いが苦手な腕利きシェフのカティ(オドレイ・ラミー)を軸に進むリアルな社会派ライトコメディでございました…わたくし反省💦 実際に施設で生活する少年達がオーディションを経て出演しているとの事 なるほど! 彼らのリアルそのものの演技にも納得した! 映画出演により俳優業を目指す者や本物の料理人になる者が出ればこんなに素晴らしい事はない!そんな輝きと希望を繋げた映画の力は伊達じゃない! 心が満腹になった希望と笑顔多き作品でした! 施設の代表役フランソワ・クリュゼは初日にアキレス腱を断裂しながらも撮影を続けたと後日耳にした どれ程不自由でキツかっただろう… そんな逆境の中、人間味溢れる館長を優しくユーモアたっぷりで演じた彼の役者魂に頭が下がりました
腹が減った
フランスらしい、知的な毒(エスプリ)を調味料に使った、面白コメディに仕上がってました。 孤児らの施設育ちの女性シェフが、強制送還の危機に瀕する移民の子たちが自立できるように、料理やレストランマナーなどを教えていく話なのだが…… シェフは自分のレストランを持って独立することを目指していたのに、移民の子たちに肩入れしていくきっかけ描写が薄いんで、その点はわかりにくい。 たぶん、自分の境遇と、社会で爪弾きにあう移民の子たちを重ねてしまったのだろうが、回想だけでなんのシンクロも見せないから、観客に「考えろ」「感じろ」と押し付けている形になっちゃっているのが、難読を招いたような。 まぁ、そこはすごくフランス映画らしいのですけれども。 ラストの展開は、ちょっと強引すぎでしたが、社会風刺的意味合いと、笑いに振ったところではアリかな? ところで、畑からとった野菜をそのまま調理する描写が実に美味しそうな飯テロ映画でもあり、観ながら猛烈に腹が減りました。
みんなキャラが濃くて良い!
主人公のカティさん、尖ってそうで最初からけっこう優しい人でしたw
そして、子供達も以外と無邪気で素直。移民の子供の施設ということでもっと問題児が出てくるかと思いましたがそうでもなく、ほのぼの系です。
強制送還されてしまうのは悲しいけど、ほろりと泣ける程度かな。
ストーリーもシンプルだし、上映時間も90分ちょいなのでサクッと見れます。
最高!
GW明けの平日の昼間なのに満席です。もう主人公のカティマリー役のオドレイラミーが世渡り下手のやさぐれシェフ役で素晴らしい。また最強のふたりのフィリップ役のフランソワ・クリュゼも歳を重ねてさらに良い味を出してます。もう最高の作品でした。
全65件中、21~40件目を表示