ウィ、シェフ!のレビュー・感想・評価
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フランス製らしく…。
こういうパターンのフランス映画ってサラッと展開する事が多い気がする。移民問題も絡めているけど深追いはあまりなし。そのせいかお話もうまく進みすぎ。が、90分くらいでこれだけ気持ちよく見れればOK。楽しかった。
移民の支援をする良いフランス人もいると改めて気づいた。
私がフランスと聞いて思い浮かぶのは、料理、芸術、ファッション、そして今回の映画で描かれる移民問題。
未成年の移民の自立支援施設が出てきて、移民を手助けする良いフランス人もいることに改めて気付いた。映画の中で移民にからむフランス人は、犯罪者か差別する悪いヤツに決まっていると無意識のうちに思っていたようだ。
移民が平凡に暮らしている場面より、犯罪に手を染めたり、差別され搾取される話のほうが衝撃的で記憶に残りやすい。だから移民というと犯罪や差別、それに関わる悪いフランス人という印象を持ってしまったのかもしれない。先日見た「トリとロキタ」なんて正に移民と犯罪がらみだ。(ベルギーだけど)
根拠のない憶測だが、日本で移民問題を実感として感じられる人には2つあると思う。 移民が多い地域にすんでいる人と、移民問題に関わっている人だ。 逆に、そうではない多くの日本人にとって移民問題は対岸の火事で、他人事だからピンと来ないような気がする。
将来 日本は移民と難民を多く受け入れることに方向転換するかもしれない。その時、私は、(排他的、事なかれ主義と言われる日本人の) 私は、どう接するのだろうか? 映画を見て色々と思いをめぐらせる今日この頃である。
去年(2022)見た映画 「マイスモールランド」 は日本の移民問題を描いた秀作。 私は確かレビューしそこねたと思う。現在は配信で見れるらしい(5/2(火)TBSラジオ町山智浩さん情報)。
料理ではなく移民問題が本筋。
情報ほとんど入れてなかったので、タイトルからフランス料理でのバトル映画を想像しながら着席。
主人公のカティは働いていたレストランでシェフと喧嘩をして退職。やっと見つけた職場は、移民の子供達を支援する施設。何だそれ?だって辞めた店は有名レストランで、スーシェフやってたんだよ。なのにそんな施設に就職なんて不自然でしょ。料理人を辞めたい様にも見えなかったしね。とにかく仕事始めなくっちゃねって事で、ランチ70人分作ってたら14時過ぎちゃって、ほとんどの子供達がいなくなっちゃった。そりゃそうでしょ。それで子供達にサポートを頼む事になった。あら、みんな料理に興味あるんだね。沢山集まって驚いた。料理の会話に日本が出てきてニヤッ。この辺りからフランスの移民・難民問題を考えさせられる。子供なのに色々大変なんだ〜。成人になるまでに就職しないと母国に強制送還されちゃうんだ。厳しいよね。日本はもっと厳しそうだね。才能あればプロのフットボーラーになってスーパースターになれる可能性はあるんだけど、一握りだもんね。料理人の方が現実味あるね。そしてまさかの展開のフランス版料理の鉄人。ん?これ決勝戦??訳分からん番組だな。ラストは少し残念だったけど、料理のシーンや売れない俳優の友達など、結構楽しかったし、存在感ある若者が強制送還されたりしてちょこちょこ泣けた。
一筋縄では
自己中心的なシェフと移民の若者たちが料理を通じて心を通わせてゆく… と一筋縄ではいかないところが良いね。
日本の入管ほど悪辣ではないが、フランスの移民政策の酷さを知ることが出来たし、そうした問題への声の上げ方という点でも面白いシナリオだった。あの番組がどういう企画でやってるのかはよく分からなかったけど…
あまり多くを説明しないところは好感が持てるし、彼らの顛末も甘いばかりではないところもね…
良作。
今ならムバッペかな
無力感に苛まれた青少年をワケあり中年が導いて自信を与える、という「がんばれベアーズ」とか「ザ・ウェイバック」みたいな話かと思ったら…
終盤の「リベラル」風味の展開を否定的に評価するには勇気がいるだろうが、脂っこすぎて残念。
登場する料理はどれもとても美味しそうだった。
移民問題を料理、といっても難しい
ストーリーはシンプルで日本のバラエティというかコメディドラマ的な展開で、フランスとかも変わらないんだなぁと。
ただそこに移民、難民問題があるのは今の日本の事情とは少し異なるところで。。
テレビ中継の過剰な演出のあと、めでたしめでたしで終わらないシビアさとほのかな展望感は良かった。
悪くないけど、 もう少し作り込んだら良かったというか、 作る人もさ...
悪くないけど、
もう少し作り込んだら良かったというか、
作る人もさくっと作って
見る人もさくっと見ちゃった感じ
楽しくてちょっと切ない佳作!
ちょっとこじらせた女性シェフが、移民の子どもたちとともに成長する物語。
基本、紆余曲折ありながら成長していく話なので、楽しくみられます。
フランスの移民の事情とか、複雑な事情もあって、全てがうまくいくわけではないし、悲しい出来事もありますが、明るい気持ちで終われる良い作品です☺️
成長、共感、で現実
65本目。
なんか嫌な奴で始まったけど、この流れだと恐らくはと。
まあ予想した流れではあるけど、序盤に見えた彼女の嫌な部分も流れで分かるし、納得できる。
別に料理以外でもとは思ったけど、美味しいものには国境関係ないし、食べて幸せ、作った方も幸せと、その辺が分かりやすいからなのかなって。
ただでさえタバコ嫌いなのに、シェフがタバコ吸うのはなあ。
そこに凄く嫌悪感。
リベラルな料理はいかが
それなりに面白いんだけど、展開が少し強引。また、特定のイデオロギーが色濃く反映されていて、こちらはノイズに感じた。
料理を作るシーンだけに限ると、食欲がそそられる。物語の主軸が、主人公からぶれてしまったのが残念。
【有名レストランのスー・シェフが移民の少年達に料理指南をした訳。移民問題の厳しい現実を描きながらも、ラストの捻りの効いたフランス版”料理の鉄人”シーンには留飲が下がった社会派コメディ映画である。】。
■料理人のカティ(オドレイ・ラミー)は、一流レストランのスー・シェフとして働いているが、料理の味付けでシェフと衝突し、自ら店を辞める。
そして、新たな”店”に行くと、そこは移民の少年達が暮らす支援施設だった。
施設長(フランソワ・クルゼ:足が未だ悪いようだが、驚異的な回復力である!ホント、スイマセン・・。)に”キッチンが汚い、お金が無い!”と言っても予算は限られていると言われてしまう。が、施設長から”彼らを使えば良いじゃないか”と言われ・・。
◆感想
・最初はバラバラだった施設職員、移民の少年達が厳しいカティの元で料理の修行をするうちに団結していく姿に魅入られる。
ー カティが”私の指示への答えは”ウィ、シェフ!ね!”と言って最初はブー垂れていた少年たちが段々嬉しそうに、”ウィ、シェフ!”というシーンは可笑しいが何だか沁みてしまうのである。-
■劇中で語られているように、カティ自身が親のいない施設育ちであった事。自らの名前も分からず後から付けた事が分かるシーンから、今作はググっと面白くなる。
■一方、仏蘭西では未成年の移民は18歳までに手に職を付けるか、学校に行かないと国外追放されてしまう厳しき現実も今作では、キッチリと描かれているのである。
言葉の壁、厳しい骨密度まで測る年齢制限、職業訓練校の狭き門・・。
<それに対して、自分の指示に一生懸命応えようとする少年たちの事を案じてカティが打った奥の手が正に拍手喝采である。
フランス版”料理の鉄人”に出場し決勝戦まで残り、迎えた夜。
カティが決めた店の扉が開かない。焦るアナウンサー。戸をこじ開けようと唸るドリル。
そして、漸く店に入ると壁いっぱいに張られた移民たち少年の写真や、料理専門の職業訓練校を作って!というコメント。
更に奥に行くと、満面の笑顔の移民たち少年の故郷の御馳走が沢山!
オジサンは、こういう展開に物凄く弱いんだぞ!涙が溢れたじゃないか!
今作は、ユーモアを交えたタッチで大きな社会問題になっている移民問題に一石を投じた社会派コメディなのである。>
栄光の蝋人形館への道
一流レストランで働いていたやさぐれスーシェフが、自分を見つめ直す話。
TV番組に出て良い顔をするシェフとぶつかり、店を辞め未成年の移民の自立支援施設の厨房で働くことになり巻き起こっていくストーリー。
半年働き金を貯めて自分の店を、と我慢して働き始めるも、求められているモノとのギャップに苛立ち、拘りを通す為に施設長と話して入居者に手伝って貰うことになり…。
施設長は良く出来た人間かとんでもないダメ人間というのが定石だろうけど、今作はまあ何とも微妙にダメなヤツ!?
主人公の生い立ちとか結構都合良くぶっ込んで、少しずつ…かと思ったら、テンポ良くあっという間に大盛り上がり。
そしてTHE COOKの設定とか訳わからな過ぎるまま話しが突き進み大団円ですか。
物語そのものは有りがちながらもテンポも良くて面白かったけれど、ちょっと作りが雑で勿体なくて、クライマックスで☆減点という感じ。
フランスのエスプリ満載。フランス料理の誇りと、移民問題の寛容さの裏の厳しさをユーモアで描く。
約90分でコメディタッチ 観客に笑い多し🤭
フランス移民迎入れの素晴らしいところと、厳しいところを映し出す
孤独で、頑固な1匹狼の女性料理人👩🍳が、ガサツだけど、実は真面目に悩んでる 18歳以下❓未満❓の移民青年たちと
化学反応、成長する。
うまそうな料理も一分出るけれど、それよりも 過程・プロセス
コメディなので 暗くならず 面白い
短い時間だから テンポ良し
コロナほぼ解禁。確かに普段から客入りの良い映画館であるが
洋画のこの手の作品で、連休とは言え、最後列全部埋まって、全体としても8割くらいの入りは
上映映画復活を感じた。 ワシ的には 空いたガラガラの新作映画洋画好きなのだが・・・
フランス料理のチーム調理で万全だ。女のシェフも成長する。
おフランス様は18歳までは移民に優しいんだね。国民性か?
フランス料理のチームでドタバタ劇含めて観客を笑わせてくれる
最後はテレビ📺局も絡んで、最高なのだ❗️
まあワシは 世界🌍三大料理は フランス中国トルコ ではなく フランス 中国 日本➕影響力の大きいアメリカ🇺🇸イタリア🇮🇹 と思ってる【トルコ🇹🇷の方すみません🙇】
フランス料理はソースだよねぇ。素材重視派もあるとの有料パンフの受け売りだけど
素材重視は明らかに日本🇯🇵だよねぇ。
主人公が施設出身ということもあり、移民の少年たちの故郷の味も尊重オリジナルも清々しい
高級レストランから施設の子供達青年たちと融合も小気味良い⭕️
なんで、星イマイチなのかって
こんな短編にも関わらず、総計10分くらいうつらうつらと🥱😪
やっぱり、昨日家族と プロ野球 満員の球場見に行った ダメージは大きかった
という 極めて独りよがりの独善で 悦に入る ジジイでした
よって星の数は独断です❗️【キッパリ❗️】
(先行オンライン試写会はネタバレがなくてもネタバレ扱い)
今年136本目(合計787本目/今月(2023年4月度)31本目)。
少し遅くなりましたが…。
fanvoiceさまのご厚意で見ることができました。
国は違えど、最近、ヨーロッパの各国への難民を扱った映画が多いですね。「トリとロキタ」もそうでしたし。本作も概ねそれにならいますが、タイトルからわかる通り、料理のウェイトのほうが多いです。
日本でもどこでも難民は基本的に返されることが多いですが、法務大臣(日本基準)の裁量に任されているところが多く、「そもそも明確に難民」(送り返すと危害が及ぶことが明らか)である場合はもちろん、「一定の専門的職業についていて自立が確実に認められる」場合には許可されることが多いようです(後者はヨーロッパだけ?)。
結局、料理ネタと難民ネタを足して2で割ったような内容で、難民問題といえば「トリとロキタ」を見て評価が高いなら高評価になると思います(その逆もしかり)。
料理(調理)パートでやや難しい専門用語が出ますが、一般的な知識から類推可能です。
なお、減点として大きなところはないのでフルスコアにしています。
美味しく世界を変えられるという幸せ
めちゃくちゃ面白かった!!
美食と移民、フランスが抱える文化と問題の融合。こだわりと信念が強いシェフがかっこいい。食に関して妥協せず、納得が行かなければ自分で動いて周りも巻き込んで変えていくエネルギーがすごかった。
移民の子どもの施設だからお腹が満たされればいい、というのではなく、缶詰じゃなくて新鮮な食材で美味しいものを食べさせるんだ、という強いこだわりが色んなものを変えていく。子ども達の人生さえも!
移民の子どもたちの問題アリの現実をちらりちらりと見せながらも、じゃあどうしたらいいのか、どうして行けば彼らの未来は開けるのかを、多くはない人数で、恵まれているとも言えない環境で料理を通して切り拓いていくのがとてもドラマチックで面白かった。
みんな色んな夢がある。
幸せになりたくて国から出て来たのに、幸せを掴むためには移民として染みついた自国の価値観から生まれ変わるような体験をせねばならない。言葉も文化も習得し直すのは並大抵のことではない。
大人になって職を見つけられないと強制送還になるため、守られる子どものうちに手に職を、と頑張る施設のスタッフと徐々に心が繋がっていく移民の少年たち。
シェフと少年達が、お互いに愛と尊敬を持って、料理を通して徐々に絆を深めていくのがとてもよかった。
沢山笑ったし、観終わったあとになんかすごくスカッとした爽快感があったなあ。
とてもおすすめです。
是非ともご覧になって。
料理人は憧れるな
2023年4月24日
映画 ウィ、シェフ! (2022年)鑑賞
シェフと喧嘩して店を飛び出したフランス料理のスーシェフが、仕方なく就職した難民の自立支援施設で、料理を通して成長していく姿を描くコメディドラマ
素晴らしい展開に感動です
#ウィシェフ
@FansVoiceJP さん試写会ありがとうございました
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