「宝くじで人生を踏み外した女性の再生」To Leslie トゥ・レスリー 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
宝くじで人生を踏み外した女性の再生
転落からの再生の感動物語り!!
と解説にありました。
が、特にそれ程の感動はありませんでした。
まぁ、2500万円くらいの税金のかからない(日本はね)お金が、
一度に現金で入ったら、口元が自然にニマニマと緩みますね。
宝くじに当たったら、何しよう、何買おう、旅行しよう・・・
そう当たらぬ前に、考えてる時間って幸せ・・・そのものですよね。
もし2500万円当たったら、ふわふわと足元が地面に付かず、
段差を踏み外して捻挫か?骨折か!してしまいそう。
舞い上がります。
だからレスリーの気持ちはよく分かります。
でも育児放棄して遊び呆けてアルコール依存。
そこまで落ちるかなあ?私。
もう少し踏み留まりたい!!息子を忘れたくないし、
愛想もつかされたくない。プライドあるもの少しは・・・。
レスリーの飲み方、
ショットグラスのウォッカをビールで飲み干す・・・
それって胃潰瘍か、肝硬変にまっしぐらの自殺行為。
そこまで忘れたい鬱屈ってなんなのだろう?
その辺ももう少し深く描いてほしかったです。
母への激しい憎しみの意味とかも。
レスリー役を演じたアンドレア・ライズボローはこの演技で
アカデミー賞主演女優賞にノミネート。
一気に有名になりました。
少女のように華奢な身体に、ちょっとだけ危うい傷つきやすくて
お調子者の雰囲気が上手かったです。
この役がグラマーなゴージャス系の女優なら勤まらない。
なんか身内や母を激しくに嫌っていて、
その理由がよく分かんないですね。
(敬虔なキリスト教徒や教会への反発が普通じゃない感じ)
モーテルの2人。
父親の遺産だというロイヤルとその後見を頼まれたスウィーニー。
スウィーニー(マーク・マロン)の底なしの優しさ。
見守るってこう言う事ですよね。
身内はどうしても感情的になって堂々巡りをしがちなものです。
古い例えで恐縮ですが、《地獄に仏》ですね、スウィーニーは!!
息子役のオーウェン・ティーグも控えめな演技で、
優しい息子を演じて良かったです。
アンドレア・ライズボローは是非、別の感じの役を見てみたいですね。