法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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何度も観たくなる映画
面白いという言葉で表現して良いのか躊躇うくらい、重く、切なく、苦しい映画でしたが、最後の主人公の台詞と主題歌に救われました。
細かい謎が気になって再び観ると、視点が変わり、最後に救われたのか、やはりメリバだったのではと、思い返したり、全く違う視点で、また観たくなる映画でした。無駄なシーンが全くなかった。主人公の永瀬廉さんの声が凄く良かった。
話は面白いけれど…
定期購読している雑誌に連載されていたので漫画は読んでいました。漫画ではそこまで面白いと思えず、でも評判がいいので映画を観ました。
やっぱり好きでは無かった。きっと杉咲花が演じた女の子の生き方や考え方が私とかけ離れているからだろう。
また、ストーリーを知っているから、ミステリーとしての楽しみ方ができなかったせいもあると思う。
ただ、杉咲花の迫力はすごかった。
メフィスト賞に恥じないミステリらしい作品
原作がメフィスト賞を受賞した作品と聞いて見に行きました。原作は未読でしたが楽しめました。
ミステリものとしてよく出来てると思いました。登場人物が少ないので「誰がやったのか?」の部分を考えるのは簡単でしたが、筋の通った動機を考えるのに苦労しながら見ました。
限られた時間で広げた風呂敷をきっちり畳んで終わるし、オチも良く出来ていて後味も良いです。
司法の課題を取り上げるという意味では浅く、むしろ司法の杜撰さとどう向き合い折り合いをつけるかという意味で示唆に富んでるように感じました。
最近の若者向けのドラマっぽい演技が大げさすぎるシーンがチラホラあり、その辺りは好みが分かれそうです。
まあまあ、でした。
熱烈なキンプリファンの応援力が働いているらしく作品の評価が異常に高い映画だが、アイドル作品としてはまあまあ面白かった。同じく★3.7かな。
★4に行かなかったのは、どこか、この映画には救いがないことである。
ミステリーとしては結構ぐいぐいと引き込まれる展開だったし、よく出来ているとは思うが、私には主役の清義(永瀬廉)もヒロインの美玲(杉咲花)も、サブキャストの結城馨(北村匠海)も、誰も救われない結末が残念だった。所詮、作り物の世界とはいえ、エンターテインメントとして、もうちょい、なにかが足りない感じかな。絶望的な美鈴の叫びだけが耳目にいつまでも残ってしまった。まあ、人殺しの罰といってしまえばそれだけなのだが・・・。
それと下宿先のおばさん(倉野章子)と、何でも屋役の大森南朋の演技が臭かった。大学教授役の柄本明はいつもながらの名演である。味があった。
いい意味でスッキリしない作品
わかりやすい起承転結やコメディ要素は一切なく、ただずっと色んな時系列の暗い重苦しい話がモワモワと続いていく感じでストーリーが進行していきます。
最後にそれらの点が結びついて線になってスッキリ!伏線回収!パターンかと思いきや、スッキリはしなかったです。
最後まで重いし暗いし救いようがない。
ー応最後は爽やかに終わるものの、それすら切ない感じがする、清々しい余韻などはない話、というのが私見です。
ずっとモヤモヤ気持ち悪くなる作品だなと思いますが、現実ってこうだよね、実際は物語のようにまるっとおさまってハッピーエンド!とはならないよね、という意味では非常に現実味のような苦さがあり、冤罪や司法の限界という社会問題に触れた作品としてはむしろそれが適切だよなと私は感じました。
登場人物の感情を言葉で表現しすぎないのに、感情がありありと伝わってくるような描写もすごかったし、それを言葉以外の方法でこちらに訴えてくる俳優陣の演技もすごかった。特に杉咲花ちゃんがすごすぎて怖かった。
あと永瀬廉くんがなんかずっと薄気味悪いのもすごかった。
切なくも優しいミステリー
読んでからみるか観てから読むか…今回は永瀬廉くんなので観てから読むことに。映画を観て読むとその役の方を当てはめて読みますので 廉くんを思いながら、です。清義、美鈴、馨。3人の気持ちを思うとただ切ない。馨の生い立ちは幸せな家庭がありましたが清義と美鈴は誰からも愛されたり守られたりせず育った環境があります。美鈴が牢の中で仰向けに寝て微笑見ながら過去の原っぱでの清義との場面を回想するところ、ただただ美鈴の清義への愛の一途さに切なくて私は泣けました。清義しかいないんだなぁ、と。子役の方も以前も永瀬君の子供の頃を演じた子だったと思ったり。父の無罪を知っていながら犯罪者にされた父の最後を見たのも馨でそれは高校生の頃だとするとあまりに残酷に思えて その後の復習を父の汚名を晴らすための手段を考えながら清義 美鈴と接していたことを思う時。やはりあまりに切なく悲しい。永瀬君の4作目の主演映画は心に残る名演となりました!素晴らしかったです。何度も観に行ってますがもうBlu-rayが待ち遠しいです。
見たあと色々考えてしまう映画
原作を全く知らなかったので、あまり期待し過ぎず見ました。
サスペンス系が好きなこともあり予想外の展開で、思った以上に面白く惹きつけられました。
主役の永瀬君のアイドルとは思えないほどの静かな、感情を抑えた演技や若手実力派俳優二人の圧巻な演技が光っていました。
特に杉咲花さんの気が狂ったような演技にはドキドキしてしまいました。
ハッピーエンドではないけれど、見た後に正義や大人の責任について考えさせられる映画でした。
個人的に今年1番の邦画でした。
主演の永瀬廉さん、そして杉咲花さん、北村匠海さん御三方の演技がとにかく素晴らしかった。映画の雰囲気がまず好きで無駄なシーンもなく展開が飲み込みやすくて良かったです。ジャニーズが主演だからで遠ざける人もいると思うけど勿体なさすぎる。ぜひまた観に行きたいです。
アイドル映画と思ってパスすると損
原作未読ですが、恐らく物語の先が読める人はいないだろうろ思われる上質のミステリー映画です。
私は過去、レビューの内容や点数を信じて何度かアイドル主演映画を観に行ってことごとく裏切られ続けていたので、今回が最後かな程度の半分投げやりな気持ちで観に行ったのですが、レビューや点数通り今年の邦画(大評判のゴジラ含む)では一番の満足度でした。
こうなると今後も点数やレビュー内容の信憑性に悩むところですが、もし同じような経験がある人で本作の鑑賞をためらっている人が居れば、コレは大丈夫とオススメしたい映画です。
内容としては何やら法廷闘争を思わせるタイトルで、ハリウッドでよくある法廷モノ的な内容を期待すると裏切られますが、前述通りミステリー映画としてはかなりできの良い映画です。
過去シーンが至るところに挿入されますが、それが絶妙な謎解き(ちょっとその時代にはこの車はないだろうといった作り込みの甘さはありますが)として効果的に使われて、重層的な謎をわかりやすくしてくれます。
まあ、邦画にありがちな特別出演的な有名俳優の使い方や、なんでこの人がこんな役で出てるの?といった悪癖も散見されますが、タイトルエンドの楽曲も含め、些末なことと思って無視すればいいです。
真実は観客にしか分からない
観客=神視点で見えている事実が怖ろしい本作。
杉咲花ちゃんの演技が凄すぎて、美鈴の迫力が下手なホラーなんかより怖ろしい。
ラストのカメラに映っていないところで、美鈴が実際は何かをしてるのだろうなというのは観客だけでなく、裁判官も検察官も、??と思うだろうし、解剖段階でナイフが刺さった後に致命傷となるところまで移動しているのは分かるはずなので、そこが若干嘘くさくマイナスポイント。
「正欲」でもあれで逮捕はないんじゃない、というコメントを散見しましたが、正欲は逮捕手続は話の中心ではないので気になりませんでしたが、本作は法廷ミステリーで、美鈴が有罪か無罪かが重要なので気になりました。
また、清義がこのあと自首することを考えると、美鈴は、本懐を遂げられなかったので、判決のときに笑っているのはおかしく、無罪になったのに泣き叫んでいて、周りが??となるべきなのでは。
上記の二点が気になり4.0ですが、司法制度の限界を説く馨(北村匠海)は、冤罪事件や同罪報復にも触れ、養護施設で暮らす清義(永瀬廉)と美鈴(杉咲花)が、理不尽な思いをしてきた結果、辿り着いてしまった行動も問題提起があり、見応えがありました。
美鈴に実際は殺されるかもと分かりつつ、保険までかけているクレバーな馨が、清義が父に傷害を負わせ、真実も語らなかったと分かっているのに、学生時代は仲が良さそうだったり、清義に保険を担わせているのは、清義の根っこの正義を見ていたのでしょうか。
永瀬廉くんは、「おかえりモネ」のときアイドルと知らなくて、切ない演技がうまい役者さんだなあと思っていたのですが、本作も何とも言えない哀愁がありましたね。眼鏡姿はちゃんと10代の幼さが出てました。「新信長公記」のときは柄本さんといい演出がひどかったので、本作は彼の良さが出ていて良かったです。
北村匠海くんは、やっぱり安定のうまさ。役柄にぴったり。
若手の演技が光ってました。
ふーん、アイドルの主演か
そんな思いもありながらみましたが、とても良い演技で驚きました。杉咲花はなんでこんなにかわいい上に演技がうまいのか?!北村さんもさすがのうまさ。
ストーリーも謎がどんどん解けていく感じでラストまで目が離せません。見事なストーリーでした。
無罪・有罪・冤罪 その間にあるものは
思いもよらぬ展開にぐいぐい引き込まれる!
途中まで見てあぁそういうことかと思いきや、その先にまさかの結末が。
杉咲花も素晴らしかったんだが、北村匠海!シビれました!
事実と真実は違う。
無罪・有罪・冤罪 それは本人にしかわからないのかもしれない。そしてそれを裁くと言うのはなんと難しいことか。
今までになかった法廷劇を堪能させてもらいました。
原作未読先入観無しで鑑賞
公開前から気になっていたのになかなかタイミングが合わずやっと見てきました。前情報は主演の3人の名前くらい。話の展開がスムーズで謎部分もキッチリと回収してくれてる印象。ストーリーが良いのは勿論だが3人の演技に引き込まれますね。面白かったけど重い話しなのでちょっとしんどいかな。映画好きの友達とかと見るのが良いかもね
面白かった
原作未読。映画開始後、いきなり怪しげな儀式のシーンから始まって、あれ?法廷ものじゃないの?と思う。その後は普通のロースクールのドラマになる。事件発生、法廷審議となっていくが、たまにハッとするような、印象的なシーン、トラウマになりそうなシーンがあった。ラストの展開も面白かった。主役陣の演技も素敵。
キレイな嘘
映画化の告知で気になってたので少し遅れたが見に行きました〜
上映時間中ずっとハラハラドキドキしながら見てたのであっという間に終わってしまった感じです
永瀬くん北村匠海くんの腹の底が読めない感じ だけど不気味ではない感じが出てて凄い良かった!杉咲花さんは可愛らしい顔なんですが感情が溢れるところ凄かった😀
法廷シーンは変に演技すると違和感あるから永瀬くんの淡々と喋るのが凄い合ってた!
電車の音とか飛行機の音とか乗り物の音が印象に残りましたが何かの比喩なんかな〜
目的地(結末)は決まっている物語ってことなんかなー
永瀬くんは表立って好きだ愛してるとかより心のなかに秘めた好意を表現してくれる感じ凄いきました
「大人」が嫌いな美鈴が無罪となって頼れるセイギもいなくなったあと社会で「大人」となって生きていくことができるのか
セイギが今後どのように生きていくのか
考える余韻も含めて良かったです
最後キンプリの爽やかで切ない曲が流れてエンドロール含めて満足しました
最後のオチに関してはしっくり来て、??をあまり感じなかったので、面...
最後のオチに関してはしっくり来て、??をあまり感じなかったので、面白い作品ではあったが、期待していたこともあって、少しさらっと終わった印象だった。印象的なカットが多いのと、杉崎花劇場は良いポイントだった。
良い意味でポスター詐欺!
観る前はよくある推理ものに法廷要素が加わったエンタメ作品かと思っていましたが、良い意味で裏切られました!97分という短い上映時間で過不足なくまとめられていて、あっという間なのに余韻が残る作品。正義とは、罪とはについて深く考えさせられます。
主演の永瀬廉さんは声がとても素敵。アイドルとしてのキラキラ感は一切感じず、陰の雰囲気を纏った表情や相手に寄り添う受けのお芝居が魅力的でした。
杉咲花さん、北村匠海さんは流石の安定感。特に杉咲さんのラストシーンの演技には圧倒され、鳥肌が立ちっぱなしでした。女優さんってすごい。
終わった後はしばらく席を立てませんでした。
久々に映画を観たなぁーという気分で大満足です。
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