法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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解き明かされる謎と人間ドラマが面白い!けど、曲で余韻が…
未情報から鑑賞。エンタメ要素が強いのかと思っていたらしっかりシリアスミステリー。
解き明かされていく真相と結末にハッピー感は無いけれど自分的には満足でした!
…からのエンディングの曲に“ちょっと違うな”感。
そりゃ主演の曲使うよねと思いつつ、折角の物語の余韻がエンディング曲でスッと引いてしまいました。
出演者に配慮して曲を起用するのは映画あるあるですけど(^_^;)自分はこれが結構な割合で余韻を妨げられるで苦手なんです。特にシリアス物は。
折角良かったから勿体無かった。
あくまでも個人的感覚です。
今年一番
原作読了後に映画鑑賞。現役弁護士が書いた作品だけに原作は法律が主役、登場人物は法律を語るための道具のように見えた。この作品をどう映画に立ち上げるのかと思ったが、主要登場人物を3人に絞り、余白を増やし、その判断は観客に委ねるという一筋縄ではいかない作品になった。今年一番面白い作品だった。
あまり描き込まれていなかった登場人物も役者が演じることで鮮やかに生命が吹き込まれた。北村匠海は不気味な底知れぬ存在が後に切なく、杉咲花のパッション。彼女は"湯を沸かす"の時から激しい役が似合う。永瀬廉の儚さ強さ。最後の表情がこの映画に奥行きをもたらした。
映り方も一つ方向ではなく、録画記録用やガラスに映った顔など多種多様で飽きさせず。
金魚の水槽にシンクロして画面がゆらゆら揺れたり、過去のモノクロが心情説明のようにカラーに転じたり、示唆的だった。
二度三度見ても飽きない。そして、人によってどのようにでも受け止められる懐の広い映画になった。
すごくよかった!
最近、5点評価多いですね
何度も観たくなる映画
話は面白いけれど…
メフィスト賞に恥じないミステリらしい作品
まあまあ、でした。
熱烈なキンプリファンの応援力が働いているらしく作品の評価が異常に高い映画だが、アイドル作品としてはまあまあ面白かった。同じく★3.7かな。
★4に行かなかったのは、どこか、この映画には救いがないことである。
ミステリーとしては結構ぐいぐいと引き込まれる展開だったし、よく出来ているとは思うが、私には主役の清義(永瀬廉)もヒロインの美玲(杉咲花)も、サブキャストの結城馨(北村匠海)も、誰も救われない結末が残念だった。所詮、作り物の世界とはいえ、エンターテインメントとして、もうちょい、なにかが足りない感じかな。絶望的な美鈴の叫びだけが耳目にいつまでも残ってしまった。まあ、人殺しの罰といってしまえばそれだけなのだが・・・。
それと下宿先のおばさん(倉野章子)と、何でも屋役の大森南朋の演技が臭かった。大学教授役の柄本明はいつもながらの名演である。味があった。
いい意味でスッキリしない作品
わかりやすい起承転結やコメディ要素は一切なく、ただずっと色んな時系列の暗い重苦しい話がモワモワと続いていく感じでストーリーが進行していきます。
最後にそれらの点が結びついて線になってスッキリ!伏線回収!パターンかと思いきや、スッキリはしなかったです。
最後まで重いし暗いし救いようがない。
ー応最後は爽やかに終わるものの、それすら切ない感じがする、清々しい余韻などはない話、というのが私見です。
ずっとモヤモヤ気持ち悪くなる作品だなと思いますが、現実ってこうだよね、実際は物語のようにまるっとおさまってハッピーエンド!とはならないよね、という意味では非常に現実味のような苦さがあり、冤罪や司法の限界という社会問題に触れた作品としてはむしろそれが適切だよなと私は感じました。
登場人物の感情を言葉で表現しすぎないのに、感情がありありと伝わってくるような描写もすごかったし、それを言葉以外の方法でこちらに訴えてくる俳優陣の演技もすごかった。特に杉咲花ちゃんがすごすぎて怖かった。
あと永瀬廉くんがなんかずっと薄気味悪いのもすごかった。
切なくも優しいミステリー
読んでからみるか観てから読むか…今回は永瀬廉くんなので観てから読むことに。映画を観て読むとその役の方を当てはめて読みますので 廉くんを思いながら、です。清義、美鈴、馨。3人の気持ちを思うとただ切ない。馨の生い立ちは幸せな家庭がありましたが清義と美鈴は誰からも愛されたり守られたりせず育った環境があります。美鈴が牢の中で仰向けに寝て微笑見ながら過去の原っぱでの清義との場面を回想するところ、ただただ美鈴の清義への愛の一途さに切なくて私は泣けました。清義しかいないんだなぁ、と。子役の方も以前も永瀬君の子供の頃を演じた子だったと思ったり。父の無罪を知っていながら犯罪者にされた父の最後を見たのも馨でそれは高校生の頃だとするとあまりに残酷に思えて その後の復習を父の汚名を晴らすための手段を考えながら清義 美鈴と接していたことを思う時。やはりあまりに切なく悲しい。永瀬君の4作目の主演映画は心に残る名演となりました!素晴らしかったです。何度も観に行ってますがもうBlu-rayが待ち遠しいです。
見たあと色々考えてしまう映画
原作を全く知らなかったので、あまり期待し過ぎず見ました。
サスペンス系が好きなこともあり予想外の展開で、思った以上に面白く惹きつけられました。
主役の永瀬君のアイドルとは思えないほどの静かな、感情を抑えた演技や若手実力派俳優二人の圧巻な演技が光っていました。
特に杉咲花さんの気が狂ったような演技にはドキドキしてしまいました。
ハッピーエンドではないけれど、見た後に正義や大人の責任について考えさせられる映画でした。
個人的に今年1番の邦画でした。
アイドル映画と思ってパスすると損
原作未読ですが、恐らく物語の先が読める人はいないだろうろ思われる上質のミステリー映画です。
私は過去、レビューの内容や点数を信じて何度かアイドル主演映画を観に行ってことごとく裏切られ続けていたので、今回が最後かな程度の半分投げやりな気持ちで観に行ったのですが、レビューや点数通り今年の邦画(大評判のゴジラ含む)では一番の満足度でした。
こうなると今後も点数やレビュー内容の信憑性に悩むところですが、もし同じような経験がある人で本作の鑑賞をためらっている人が居れば、コレは大丈夫とオススメしたい映画です。
内容としては何やら法廷闘争を思わせるタイトルで、ハリウッドでよくある法廷モノ的な内容を期待すると裏切られますが、前述通りミステリー映画としてはかなりできの良い映画です。
過去シーンが至るところに挿入されますが、それが絶妙な謎解き(ちょっとその時代にはこの車はないだろうといった作り込みの甘さはありますが)として効果的に使われて、重層的な謎をわかりやすくしてくれます。
まあ、邦画にありがちな特別出演的な有名俳優の使い方や、なんでこの人がこんな役で出てるの?といった悪癖も散見されますが、タイトルエンドの楽曲も含め、些末なことと思って無視すればいいです。
真実は観客にしか分からない
観客=神視点で見えている事実が怖ろしい本作。
杉咲花ちゃんの演技が凄すぎて、美鈴の迫力が下手なホラーなんかより怖ろしい。
ラストのカメラに映っていないところで、美鈴が実際は何かをしてるのだろうなというのは観客だけでなく、裁判官も検察官も、??と思うだろうし、解剖段階でナイフが刺さった後に致命傷となるところまで移動しているのは分かるはずなので、そこが若干嘘くさくマイナスポイント。
「正欲」でもあれで逮捕はないんじゃない、というコメントを散見しましたが、正欲は逮捕手続は話の中心ではないので気になりませんでしたが、本作は法廷ミステリーで、美鈴が有罪か無罪かが重要なので気になりました。
また、清義がこのあと自首することを考えると、美鈴は、本懐を遂げられなかったので、判決のときに笑っているのはおかしく、無罪になったのに泣き叫んでいて、周りが??となるべきなのでは。
上記の二点が気になり4.0ですが、司法制度の限界を説く馨(北村匠海)は、冤罪事件や同罪報復にも触れ、養護施設で暮らす清義(永瀬廉)と美鈴(杉咲花)が、理不尽な思いをしてきた結果、辿り着いてしまった行動も問題提起があり、見応えがありました。
美鈴に実際は殺されるかもと分かりつつ、保険までかけているクレバーな馨が、清義が父に傷害を負わせ、真実も語らなかったと分かっているのに、学生時代は仲が良さそうだったり、清義に保険を担わせているのは、清義の根っこの正義を見ていたのでしょうか。
永瀬廉くんは、「おかえりモネ」のときアイドルと知らなくて、切ない演技がうまい役者さんだなあと思っていたのですが、本作も何とも言えない哀愁がありましたね。眼鏡姿はちゃんと10代の幼さが出てました。「新信長公記」のときは柄本さんといい演出がひどかったので、本作は彼の良さが出ていて良かったです。
北村匠海くんは、やっぱり安定のうまさ。役柄にぴったり。
若手の演技が光ってました。
ふーん、アイドルの主演か
無罪・有罪・冤罪 その間にあるものは
原作未読先入観無しで鑑賞
面白かった
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