法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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法と情のはざまに置かれるような感覚
原作を読んでからでも法律用語が分からなくても、人間ドラマとしてミステリーとしても面白く楽しめる。
初めから最後まで息つく間がない、3人の過去と貫きたい正義が上手く絡み合い、少しずつ解き明かされていく、まさにノンストップトライアングルミステリー。
〚法〛と〚情〛のはざまに置かれる中、エンドロールで流れる愛し生きることの歌詞が救いをもたらしてくれる。
怒涛のラストを終え「生きていくこと𓂃」で一気に涙が出ました
帰宅してからも涙ぐんでしまうくらい心に深く残る作品でした。
子を持つ親としてとても考えさせられる映画でした。あるシーンでは涙が止まりませんでした。
正義とはなにか?守たい大切な人のために何ができるのか?何をすることが正解なのか?
自問自答してしまいます。
正義とは何か、を考えさせられる。
決して、大どんでん返しのある派手なミステリーではない。コメディ要素やお涙頂戴の過剰な演出もない。
けれども、役者の人たちの演技に引き込まれて、何故かずっと目を離せない。
仄暗い世界観や重みのあるストーリーを際立たせる、実力派俳優揃いの演技力。
無駄が削ぎ落とされた、質実剛健な魅力がある映画でした。
見終わった後、自分の中の正義とは何か?そしてそれは正しいのか?を考えさせられました。
人の数だけ正義があり、
こんな事件に繋がることは稀でも、日常でも誰もが自分の正義を守るために戦っている。それが正しいとは限らなくても。そんなことを俯瞰して考えたくなりました。
ぜひ劇場で、そして夜に見てほしい映画です。
正義について考えさせられる作品
先行上映で観てきました。
息つく暇もなく目が離せなかったです。
怖いシーンは苦手なのですがほとんどなく、明らかな悪人もいないので胸糞が悪くなることもない、正義について世に問う良き作品でした!
細かいシーンでいうと、美玲の迫真の演技に身震いしたし、絶望した美玲が今後立ち直れるかが親心としては心配になりました。
主演の演技もわざとらしくなく、現実に起こったとしたら人間は意外とこういうリアクションなんじゃないかと思わせられる自然で繊細な苦しみを上手く表現されていました。
最後の薫とセイギが仲良く階段を駆け上がるシーンが印象的で、薫はすべて分かっていたけ
れど人を憎まず許そう、許したいと思っていたのかと思うと切なくなりました。
セイギは最後上を向いて笑顔だったので、自己を改めて彼の決めた未来に進んでいく悲しみの中でも勇気が湧く終わり方がよかったです。
よき映画に出会えて大変嬉しいです!
見れば見るほどハマる
2転3転するという本格サスペンスミステリー
というサブタイトル
殺人事件の犯人、そして真相は…
原作は読まずに映画を見てきた
展開の速さについて行くので必死だった。
もう少ししっかりと見たくて2回目へ…
それぞれの思いが見ていて辛くなり涙するシーンも…
エンドロールで流れる主題歌でも泣かされる
この映画はここまでがストーリーなんだなぁとおもいました。
最後のセリフ(歌詞)「生きて行くこと…」
視点を変えて複数回観たほうが良い
遊戯という題名とキラキラポスターで明るい映画をイメージしていたが、現代の問題、人間模様、ミステリーがバランスよく備わった素晴らしい作品だった。序盤からしっかりと話を頭に入れながら観たほうが良い。多少難しい点もあるが、伏線回収されてくる最後の最後までほんとに目が離せない。主演の永瀬廉さんは儚さ、憂いさを演じさせたら1番の若手俳優だと思う。社会性が強いエンタメを演じられるアイドルは他に思いつかないというほど、しっかりと目と息遣いで演じていた。そして声が良い。監督さんは永瀬さんの声を活かしたかったのか、下手に映像を増やして分かりにくくするより、モノローグを巧みに使って、観てる側にいろんな余白を残したのでは?と感じた。杉咲花さんの狂気、北村匠海さんの立っているだけで言わんとしたいことが分かる演技は素晴らしかった。セイギの視点、美鈴の視点、馨の視点、それぞれの視点から観たら新しい発見があるのも3人とも素晴らしい俳優で素晴らしい演技をされたこそ出来る見方だと思う。
考えさせられる映画 ※2回目追記あり。複数回鑑賞オススメです。
11/5 先行上映会にて原作未読で鑑賞
ストーリーはテンポよく進み、小難しいワードもあまり出てこず、飽きずに最後まで楽しめました。ミステリーというよりも、「無罪・冤罪とは」/「大切な人を守るとは」といったテーマで考えさせられる映画で、観終わった後に映画の後半に出てくる大学生時代の映像を思い出すとすごく切なくなりました。
また、主題歌は映画にぴったりで、流れるタイミングもドンピシャで、すごくグッときました。
ただ、予告等で大どんでん返しと謳われていたわりには伏線が分かりやすいので、展開は比較的読みやすかったです。また、個人的には清義があのような過去を抱えていてなぜ弁護士になったのか、最初のきっかけとなるエピソードは描かれていましたが、その後あのような事をしていて、そこから弁護士になる流れがちょっとよく分からずでした。原作には描かれてるかもしれないので、読んでみようと思います。
演技については、主演の永瀬廉さんはイケメンですが、役となるとイケメンオーラが良い意味で消えますね。役の雰囲気に合わせられるんだなぁと思いました。普段との雰囲気のギャップはもちろん、劇中でも中学生時代と大学生・大人になってからの雰囲気が少し変わります。髪型によるものもあるとは思いますが、その時々の感情や雰囲気にあわせた目の演技が良いなぁと思いました。あと間のとり方が個人的には好きでした。特に最後の美鈴との会話での間のとり方良いなと。
杉咲花さんは、さすがの演技力でした。過去を抱えていて感情を押し殺している時と感情を爆発させる時の差が凄く圧倒されましたし、最後のシーンもなかなか怖かったです。
北村匠海さんは、出演シーンは少なめですが、天才結城馨オーラが出ていて、馨ってこういう人なんだというのが伝わってきました。
その他印象に残ったのは、大森南朋さん・戸塚純貴さん。クセのある役を演じるのがおふたりともすごく上手で、さすがだなと思いました。
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原作読まずに2回目鑑賞
レビューのコメントで複数回観るのをオススメされているのを見かけ、気になったので原作はまだ読んでいませんが2回目鑑賞しました。
ストーリー展開が分かっている分、清義・美鈴・馨の気持ちがリアルに伝わってきて切なさが増し、後半は涙が出てきました。そして馨のクレバーさがより際立ちます。
原作未読の方は複数回鑑賞するのオススメです。
深く考察したい人にオススメ
法廷遊戯は原作を一読してから観ました。
原作の世界観を壊さず、若手俳優の永瀬廉くん杉咲花ちゃん北村匠海くんの3人の演技に見入りました。
正義とは何か、最後の最後に答えを託されたように思います。
エンディングの愛し生きることを聴きながら映画の世界観に浸る時に涙か止まりませんでした。色々な視点からまた観たいと思いました。
永瀬廉くんの甘く透き通る声がとても心地よくずっと聞いていたいと思いました。
キャストのメンツに惹かれ…
もっと明るめの映画だと思ったら、いい意味で裏切られました。
弁護士を目指すロースクール生の物語
97分という映画にしては短い時間に綺麗にまとまっていて最後まで観やすく、キャスティングがとても良かった。
花ちゃんの演技にゾクゾクさせられ感情が揺さぶられました。素晴らしかった◎
匠海くんの出番は多くないが安定の演技力でさすがでした。落ち着いた声。髪型も良かった◎
永瀬くんはいつもはキラキラのアイドルの方ですよね。影のある演技、息遣いや瞳の使い方など、こんなにも繊細なお芝居ができるんだと正直驚きました。今後の作品も注目してみようと思いました◎
ベテランの俳優陣もさすがの演技でした。
きよよしが判決後どうしたかは観た方に余白を残してる部分が好きでした。
日本の司法の穴を取り上げる作品は今までもたくさんありますが、「法廷遊戯」はまた新しい視点で訴えていて深く考えさせられました。
最後のエンディング曲までがしっかり映画でした。
少し前向きな気持ちで映画館を出ました。
久しぶりに満足した映画でした◎
時間があればもう一度観にいきたいです。
3人ともにすごい
小説は読むのを我慢して、先行上映に行きました。なんとなく想像してたストーリーをいい意味で覆されました!途中もしかして…?と推理したのが少し当たっていたりと終始ドキドキハラハラ楽しかったです。3人の想いがそれぞれしっかりしているので、3回は見て没頭したいなと思いました。見た後家にあるのに、その場で小説買ってしまいました😂2回目までに読んで、また違った視点から楽しみたいと思える映画でした。
友人と先行上映へ。朝ドラが好きなので「おかえりモネ」の永瀬廉さん、...
友人と先行上映へ。朝ドラが好きなので「おかえりモネ」の永瀬廉さん、「おちょやん」の杉咲花さんに期待して劇場へ。結果、予想以上の作品だと感じました。原作を読んでいなかったのでクライマックスの怒濤の大どんでん返しに驚き、衝撃を受けたままクレジットを見ていたら主題歌に涙が・・・主題歌が好評のようですけど、実際ラストの歌まで含めてで作品として完結しているように感じました。
時間がかなり短いので無駄なシーンが一つも無く、かといって納得いかないこともなく。見ていればある程度の予想がつくような丁寧さもしっかりあり、しかし最後は見事にひっくり返されます。見応えのあるストーリーでした。
それぞれの守りたかったもの、抱える正義は何か。そのために何をしたのか、何をするのか。見ながら、そして見終わった後も考えさせられる内容でした。
主演の永瀬さん、助演の杉咲さんと北村匠海さんの静の演技がすばらしく、動に転じる瞬間は心を揺さぶられました。そしてお三方が今まさにこの年齢だったからこそできた映画だと思います。予告にも出ていた永瀬さんの少年期が秀逸でした。
何度も観たくなりました
この映画はミステリーなのですが、究極の人間愛の映画なのかなと感じました。
永瀬廉さん、杉咲花さん、北村匠海さんの3人の陰のある儚くも力強い演技。とても素晴らしかったです。
特に後半の清義と美鈴の接見室でのシーン鳥肌ものです。セイギと馨の学生生活のワンシーンは人によって受け取り方が違ってくると思います。
余白を楽しむ映画です。これを楽しめるか楽しめないか、でこの映画を好きかどうかが決まると思います。
全部をハッキリして、答えくれよ。って人には向いてないかと…
この人は今後どうやって生きていくのだろう…考えさせられます。
エンドロールでの曲も映画の一部というのがわかります。この曲で答え合わせできる部分があるなと思いました。
無罪と同害報復
このストーリーには見て見ぬふりをされている、または誰も気に留めることがない犯罪行為を含め、様々な罪が散りばめられている。
そして殺人事案も含め、その中に馨が人生をかけて提唱していた「同害報復」で裁かれた罪はあっただろうか。
罪には罰を、そして、奪われた愛には?
最後の審判は映画を観た観客に委ねられている。
エンディング曲『愛し生きること』までがセット。ぜひ最後まで見てほしい。
原作、脚本、監督、若手役者陣の質の高さにただただ感服。
鑑賞の価値あり
先行上映11/5にて鑑賞しました。おもしろい!作り込まれた上質な作品です。原作は鑑賞後に読みたいとの考えから未読での鑑賞でしたが正解でした。法律の専門用語等で頭が追いつかなくなるかもしれないという不安は多少なりともありましたが、とっつきやすく作られており特に問題ありませんでした。人間模様や心情の 繊細に描かれている部分と敢えてぼかす部分の塩梅がよかったです。俳優陣の意図的な息遣いや繊細なお芝居が作品の質感に多分にマッチし 97分と思えない情報量が過不足なくに纏められており、そして終盤に差し込まれた短いシーンがこれでもかというほど効きます。敢えての余白により観終わった後思考を巡らせたくなります。そして主題歌が素晴らしい!琴線に刺さる歌声とこの作品の世界観に沿うような歌詞に救われたような気持ちになりました。主題歌を聴いて涙が流れる経験は初めてでした。主題歌含めての作品だなと。繰り返し観にいくことになりそうです。素敵な作品に出会えて大変幸甚です。
追記です。
自分でも驚いているのですが現時点で8回観ました。虜です。また行きます。
追加です。
13回観ました(笑)明日も観ます。
重く切ないミステリー
物語のスピード感がよく、若者たちの様々な正義に考えさせられるストーリーで、見終わったあとに語り合いたくなる映画でした。
どうしても2回目を見たくなり、もう一度見ましたが、2回目はストーリーを知っている分、細かなところに目がいき、涙を流してしまいました。
主演の久我清義役の永瀬さんは、受けの演技が上手く、馨や美鈴の物語をストーリーテラーとして淡々と繋ぎつつ、清義の正義を貫いていくところが見事だと思いました。
杉咲花さんが感情を激しく表現する、永瀬さんとのシーン素晴らしかったです。
若い3人の俳優さんのこれからがとても楽しみになりました。
演技対決が見事
無辜ゲームの現場が洞窟なのは不思議だったけど、その後の裁判所での差をハッキリさせ、より学生によるゲーム性を強調する為なのかな。原作より無辜ゲームがより怪奇に満ちていて、監督の演出が見事だと思った。
杉咲花さんの怪演が見事過ぎて、観てる私も逃げ出したくなった程。
永瀬廉くんの目の演技が元々好きだったが、揺れ動く心情を繊細に表現していてやはり好きだと思った(´-`)oO♡
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