法廷遊戯のレビュー・感想・評価
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誰の目線で見るかで変わる正義
1回目、清義の目線で最後まで観て、なんかモヤモヤして、どうしても馨の気持ちが分からなくて、2回見た。馨と美鈴の目線で観た方が私的にはグッと込み上げてくるものがあって、2回観て良かったと思った。何度観ても花ちゃんのあのシーンは凄い。
あとは、清義の表情がいい。馨に向ける笑顔と美鈴に向ける笑顔が違っていて、清義はどちらにも心を開いているんだろうけど、繋がり方が違うことが表情の違いで良くわかる。大家さんに対しての接し方もまた違う清義でよかった。清義の暗い笑顔がいい。
そして最後のシーンが凄く良い。あのシーンが好き。主題歌を清義の気持ちになって聞いたら泣いた。ミステリーという名の人間ドラマ。
原作未読者の感想
原作を読まずの鑑賞です。
まずは軸になる3人の演技素晴らしかったです。
言葉数が少ない清義の感情を表情や息の仕方、体の動きで表現した永瀬廉くんの陰の表現力、大人に怒りを抱えて生きてきて清義だけが自分にとっての全てだった美鈴の感情が爆発するシーンの杉咲花さんのゾワゾワするほどの演技力、素晴らしかった。北村匠海くんが演じる結城薫は1番何を考えてるのか掴めないキャラでしたね。怒りが前面にあるとも思えない本心が掴めない人物でしたね。
演出面でひとつ感じたことは、前半に清義と薫の気を許し合える特別な仲だったという場面がいくつか散りばめられていれば最後の2人のシーンがもっと活きてくる気がしました。中々最後のシーンだけでは感情移入しづらかったのが残念でしたね。
最後は余白を残しこちらに委ねる終わり方なのでスッキリ感はないのですが、流れてくる主題歌で落とし込まれる感があって主題歌って大事だなと感じました。パンフレットを買って歌詞を見ながら物語を振り返ってみると3人の気持ちに寄り添えて、妙に納得出来るかもしれません。
本当の正義が何か考えさせられる
初回鑑賞時の感想として、
メイン3人が考えるそれぞれの正義、愛情が複雑に絡まり、最後には悲哀感がありながらもどこか救われた気持ちになった。
役者たちの演技も素晴らしかったが、接見シーンはやはりこの映画の中での愛情故の狂気な面をさらに引き立てており、それを受け取る側の心情も切なくも感じ見応えがあった。
2回、3回と見る度に視点を変えて見ていくと、さらに色々な解釈があると思うので非常に楽しみ。
月曜から夜更かしの桐谷さん
それでも生きていく
静かな叫びとか、見えるように表現しきれない気持ちを、心の中に落としてその全部を包み込んで生きたいと、周りのひとにもそうあれる人でいたいと、悲しいけれど優しくて強い気持ちを灯してくれる作品だと思いました。
永瀬さんが醸し出す雰囲気が、絶望的なくらい寂しいけれど、こころの中に持っている数えきれない感情が表現しきれないほどあることが痛いほど伝わるようで、伝わりきらないところが、観た後に、私たちに守るってなんだろうとか生きていくとか大切とはなんだろうって考えされてくれるんだろうなと思いました。
また、杉咲さんの表現は怖いくらい寂しくて、儚いとか切ないとかありきたりな言葉では表せないような気持ちになり、ありえないくらい素晴らしいと感じました。ひとの感情ってそのひとにしか分からない部分はあるし、その気持ちも他人の気持ちも大切にしたいと思うけれど、伝えていく感じて生きていくことの難しさを改めて直接言われた気持ちになりました。
タイトルが違えば大ヒット!?
予告と高評価からイメージは逆転裁判とフリーメイソン感覚で見てしまいました。良い意味で裏切られました。原作を読んでいないので分かりませんが、もっと深いタイトルが良かったと思いました。若手3人の演技が素晴らしかったです。
ポスターと印象が異なる
ストーリーとして面白かったです。見る人の知識レベルで、深みが変わるのかも知れない。難しい言葉が列挙されるわけではないけど、法律以外にも倫理とか考えがある人によっては感想が変わるんじゃないかな。
演出が少し気になる部分があるけれど、展開が面白いのでそれに引っ張られることはなく楽しめる。
描き切れていないのか、掴み切れていないのか分からないけど、もっと深く理解してこの映画を楽しみたい気持ちが出てくるので、何度見ても飽きない感じ。
実際、2回見ました。ちなみに、平日だからかお客さんは男女半々。弁護士と思われる男性も。
2回見て、違う部分で泣けた。また見たら、また違った感想が浮かぶだろう。
追記
主人公清義とともに事件の真相を知ることになるが、影の主役は馨だと思った。これは偶然ではなく、壮大な馨の人生を賭けたゲーム。
現実離れしているかどうかなんてわからない。そんな人生を経験したことないんだから。余白を楽しむことがこの映画の醍醐味。結論まで書いてしまうと物語が薄くなる。完璧な95分間なんだろう。
良かった
反芻したくなる映画
やっとんな。
まず杉咲花さんの演技力はやはりすごい。
まず、この点は先にきちんと評価させていただきたい。
なぜならこの後、否定的な意見を述べるので。
白黒、妙に青みがかった映像。
よくわからない蝋燭の灯る模擬裁判のロケーション。
引き込まれない導入。
ドクターデスとともに私にはハマらなかった。
そのことは別に良い。感想なんて人それぞれ。
ただ、レビューを見ると、やたらと星5.0ばかり。
トップガン・マーヴェリックでもこんなことはなかった。
評価の高いゴジラも星3.9だ(11月14日現在)
私は思う。
これ、宣伝、客寄せのために「やっとんな」。
やっとんな、とは、関西のお笑い芸人がたまに使う言葉。わからない方は調べてみてください。
私にはやっとんな疑惑が強く浮かんだ。
証拠は何もない。だから断言はできないし、もしそうでなかったら素直に謝りたい。
が、
アイコンがオリジナルのものになってなくて、
フォロワー、フォローが1や0、
気になる映画リストも本作のみ。
そんな人の多くは5.0。
すごく面白くても、4.5くらいに止める人は割と多くて、5.0がこんなに乱発されるのは実に怪しい。
(永瀬廉さんのキョーレツなファンという可能性もありますが)
こりゃ、たぶんやっとんな。
皆さんはどう思いますか?
今年の『もっと脚光を浴びせてあげたい』映画発見‼️
CMがハードル上げすぎている
二転三転、四転五転とのCMを見て楽しみにしていましたが話の展開はシンプルでどんでん返しというよりはどんどん新しい事実が明らかになっていくという感じです。ストーリー自体は良かったのですが予告で盛りすぎてる感は否めませんでした。驚愕の真実みたいなものを期待してると肩透かしを食らうかもしれません。しかしそれぞれの言動に一貫性があり、その人物ならそれを選ぶだろうという行動をするのでストレスなく最後を迎えることが出来ました
(好みの問題かと思いますがストレスで言えば冒頭の学生たちによる劇団風?の演出はストレスでした)
スリルや驚愕を求める方より人間同士の愛憎や信頼を見たい方におすすめしたいなと思いました
無辜ゲームが倫理的に問題があるというのが映画を見ただけだとよくわからなかったので見終わってから原作を買いましたが登場人物やエピソードを大幅に削ってメイン3人に焦点を絞って作られていたのですね
映像で見てみたかったエピソードもありましたが、今回の場合話が散らからずにコンパクトに纏まっていて良かったと思います
みなさん言われてる接見室のシーンは圧巻で見る価値ありです。杉咲花さんとにかく素晴らしい。狂気の眼がとても印象的でした。清義は己の正義を貫く決断をしただけで美鈴と馨を天秤にかけたわけではないと思うのですが、美鈴からしたら自分より馨を、生きている自分より死んだ友人を選んだように思えてしまう選択で、判決を受けながらケタケタ笑っている姿に胸が痛みました
一方清義は公判前と後で明らかに顔つきが違っていて目に光が宿っていく。覚悟を決めた人間の美しさを感じました。美鈴に真実を教えて欲しいと伝えたときの表情は美鈴に対する愛情と親友の死の痛みを両方感じられて素晴らしかったです。永瀬廉さんは複雑な感情を表現出来る方ですね
最初掴みどころのなかった馨も終盤で駅のシーン、父の死、家族の思い出、セイギとの大学のエピソードが畳み掛けられることにより、人間味と教授が言っていた「許す理論」を持っている人物であることが提示され、最後まで見終わると馨の価値観を理解できる構成になっているように思いました。
この難しい人物に説得力を持たせている北村匠海さん素晴らしいです。
永瀬廉さんも北村匠海さんも良い意味で陰のオーラをまとっている方だと思いますが、杉咲花さんが名前通り花のような明るさと美しさでとてもバランスの良い3人だと思いました
これからの活躍に期待です
桐谷さんに感謝
高評価?
オープニングのむこゲームの過剰演技やストンプを見て期待値が下がる一方でした。
杉咲花さんは演技上手だと思いますが、今作の怪演はテンション高過ぎでしたね。監督のせいでしょうが。
そういえば刺殺のシーン、完全に刺しに行ってるように見えたのは私だけですか?アレで無罪?
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