「観たあとに気持ちが沈む。」法廷遊戯 KC&LOVEさんの映画レビュー(感想・評価)
観たあとに気持ちが沈む。
全体的に重くて暗い話。
レビューを書くのが難しい。
一番感情移入できたミレイに焦点をあてて書いてみる。
ミレイはネグレクト育ち。幼い頃に養護施設に入るがそこで自分を守るはずの大人に体を汚されてきた。
愛着障害で、法律を学べば学ぶほどその綺麗事に反吐が出るほどだっただろう。と私は思いを巡らす。
世の中のあるべき姿と自分がかけ離れていると知った時どれだけ虚しさを覚えただろう。
それでも清義(きよよし)だけが心の拠り所だった。
いつも守ってくれた優しい清義。
同じ境遇で育ったのだから絶対に離れることはないと信じられる存在。
それが馨との事件では、自分を見捨てて離れていってしまった。
今まで必死に隠し通してきた醜い部分がヒステリックになって溢れて止まらなくなってしまった。
女の本性を目の当たりにして、清義はますます決別を決意した。
-----
どうして、こんな結末にしたのだろう。
清義に対して怒りがおさまらない。
結局男は、か弱くてけなげな女の子が好きなんだね。
どうか、この映画の世界線に自立したセイギとミレイがいつか再会して穏やかに話をする日が来ますように。
コメントする
r.さんのコメント
2023年11月24日
レポ読みました!
私はまだ映画しか観ておらず小説は読んでないので映画を観た感想ですが、清義は美鈴を捨ててないと思います。
美鈴は清義を法律上の罪から守りたかった、でも清義は自分が行動した結果、馨の父親が亡くなってしまった事を知り、このままではいられなかったのだと思います。
清義は自分の罪を償ったあと、美鈴を迎えに行って穏やかに過ごすと思います。
それほどに相手を想っていると感じました。