「原作のクオリティが高すぎる。」法廷遊戯 ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
原作のクオリティが高すぎる。
とにかく面白い五十嵐先生の同名小説を
「白夜行」の深川監督が映画化。
この手の作品はね、予告・フライヤー詐欺にあう事が多いのでね。。
そしてあそこの「彼」も出ているのでね。。
唯一の見所は花ちゃんのみと決めて、期待し過ぎずで臨みました。
うん。思ったよりは悪くはなかった。
ただ。。
法律家を目指す学生達の模擬裁判
「無辜ゲーム」から起こった悲劇。
1人は弁護士になり、
1人は被告人になり、
1人は命を失った。。
⚪︎清義(きよよし)通称セイギー永瀬君
⚪︎美鈴ー花ちゃん
⚪︎馨ー北村君
3人を巡る「法廷劇」を通して、法律は何を守り、何を守れなかったかを描いた作品です。
3人が「想い」「正義」「誓い」に突き動かされ下した、究極の決断が見所。
二転三転する真実は上手く見せた方だと思うが、原作ファンからすると、脚本と演出に無理が多かったと厳しくなってしまう。
まず、ストーリーとしての成立度に不満。
せっかくの「無辜ゲーム」という題材の扱いが雑過ぎる。
天才馨が仕切る様もカリスマ性も描かれていない。
あれだけで、馨、皆に一目置かれる存在に見えましたか?
又、予告で死をちらつかせてしまったのも残念。
原作では割と大事な役割の沼田
(大森さん)も、何だかよくわからない立ち位置で変なおじさん止まり。
演出も、、イヤだったぁ〜笑
冒頭から藤方(戸塚君)がやたらとうるさいし、陪審員のおばさんのあれもいる?
学生達の机バンバン、地面ドンドン。
フレディでも出てくるんか〜い!
そして、花ちゃんは演技派の役者さんで、上手いのは分かっているから、まぁ「怪演」なんだけど。。
彼女レベルではあれ位通常運転だし、あのシーンでの狂気的で不気味な笑いも使い古された演出であり、違うアプローチはなかったもんか。
せっかくの花ちゃんをもっと上手く演出しなさいよぉ〜と悲しくなった。
(花ちゃんのせいではない)
と、何だか批判ばかりになってしまって驚きなんだが、、
あの素晴らしい原作をぎゅゅゅっ!とまとめてこの尺にしたのはすごい事です。
大きな軸になる
⚪︎許すために償わせる理論
⚪︎日本の司法は冤罪を見抜けなかった。
待つのは有罪でも無罪でもない法のグレーゾーン
ここはしっかり伝わってきました。
原作は少し難しいですが、本作は簡潔にまとめられており、筋もわかりやすく出来ていました。
そこは評価出来ます。
原作未読の方の方が楽しめるかもしれませんね♪
でもでも、やっぱりエンディングで萎えました(°▽°)
遅い時間にすみません。
確かにエンディングの主題歌はファンにたまらないんだろうけど、映画の雰囲気に合ってない違和感がありましたね。
「市子」は近くの映画館で上映しないみたいで残念です。
こんにちは。
私もエンディングのときは、もう少し余韻というか間がほしかったなーと。
どうしても華やかなイメージがかぶさり、せつなさや苦しさ、無情さが飛んだといいますか。。。
タイミングとか、好みの問題でもあり、難しいですね😅雰囲気って。
読まれてましたか…笑
別に事務所への差別もないし、作品単体をベースに評価してるつもりなのですが…
演技から音まで、やたらと“動”に偏った過剰演出は好みじゃなかった。
下宿のシーンはじめ、余計なものは入れるのに肝心の“人”を描かない構成にも疑問があります。
また、(大きな声では言えませんが)永瀬廉の清義に知性を感じなかったのも残念。
新米だからとも解釈できますが、あれだけ盛った演出しといてそこだけリアルもないかな、と。
私は未読ですが、原作ファンからすれば、ソレとソコは端折らないでね、というところが、え?そうしちゃったの?というところが多々あったのだと推察いたします。天才馨の凄さは、かなりの部分、北村匠海くんの醸し出す雰囲気に頼ってしまったのでしょうね。
これも推測ですが、ラストシーンで萎えたということは、きっと天才馨を出し抜くほどの計算や行動力に基づくシナリオが更にあったとか⁈