「滋養あふれる「問い」のちから」ぼくたちの哲学教室 ruさんの映画レビュー(感想・評価)
滋養あふれる「問い」のちから
日曜日に鑑賞。月曜の朝、出勤時になぜか充実した力を感じました。何か旨味と栄養のあるもの食べたかな?と思ったけど、本作によるものだったかも。
毎日まぁ、途切れなく起こるトピック、哲学の種。退屈する間もありません。
子どもたちの表情、心のキャパシティから溢れてしまう涙と言葉、町の歴史と未来、青年期のむずかしさ…。
純粋な会話劇を楽しみました。
疲れたら、路肩に寄せて少し休もう。校長先生が伝えていたのは心の運転技術だったのかな。ぶわーっと沸騰してきたら、客観的にアクセルをゆるめよう。
作中にアンガーマネジメントも登場しますが、やる気マネジメントも大切ではと思います。やっぱり、回転数が過度になりますし、後に「まさかあの人が良からぬことを」なんて展開はつらい。そういう意味では校長先生をちょっと心配してしまう。お体に気をつけて活躍してほしいです。
題材の本質として、とりとめなく、はじめも終わりもないのですが、作品は素晴らしいエンディングをみせてくれます。すーっと澄みわたったような気持ち良さ。
今度、目を閉じて数秒間、君たちの学校のことを思っていいかな…?
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