「トラブルシューター」ホーンテッドマンション ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
トラブルシューター
近年のディズニー作品の中ではポリコレ関係なくシンプルに楽しめる作品だろうなと思って鑑賞。以前の実写化は未鑑賞です。
ゴーストが多く住み着くホーンテッドマンションを舞台に登場人物たちがゴーストの発生する理由などを解明していくとても観やすい作品に仕上がっていました。
ゴーストの造詣は中々良くて、西洋風やザ・ホラーなビジュアルからパレードに出てきそうなカラフルなヤツらも沢山出て、たくさん動き回るので映像的な楽しさ満載でした。
ホラー的な要素は薄く、元がアトラクションなのもあって、アトラクションに乗っている雰囲気に驚かせる要素も混ぜたみたいな感じなので、予告でのおどろおどろしい雰囲気に勝るものはありませんでした。
120分しっかりある割には、ストーリーが大きく動く事は無く、屋敷の問題の解決のために奔走するのを何度も繰り返して、たまに会議をしたりゴーストに憑かれたりと観た覚えのあるシーンが続くのは少し退屈で眠気にも襲われました。ポンポンとゴーストとバトルしてくれたらもっと楽しめたのかなと思いました。
登場人物はそれぞれ過去の悲しみを背負っており、その悲しみを克服するためにゴースト退治を行うという感じで進んでいきます。特にベンと亡くなった奥さんの話は多くフューチャーされます。少し引きずりすぎかなとは思いましたが、それでもその悲しみを乗り越えて少しだけ成長した姿を映すのは良かったなと思いました。
物語の終着点も程よいものになっており、ヒーローの是非や誰にどのように着いていくかを自分で判断する事や、ゴーストと人間の共存などなど、分かりやすいながらも奥の深い締め方はとても良かったと思います。裏を返せばあっさりしているので、もっと壮大なものを求めてしまっていたら肩透かしを食らうかもしれません。
役者陣はとても良かったです。特にトラヴィスを演じたチェイス・デュロンくんの息を詰まった時の表情やゴーストの登場に慌てふためくシーンがとても好きでした。吹替に本職の方が少なかったので、これは字幕で観てよかったなと思いました。
久々にディズニーで楽しめる作品でした。4DXとの相性がとても良さそうだと思いました。本国での興行はイマイチみたいですが、日本ではそこそこヒットしているので一安心でした。誰にでもオススメできる王道娯楽作品でした。もう少しテンポが良かったらなというのはありますが、ディズニーはやはりこの路線が良いなと再確認しました。
鑑賞日 9/3
鑑賞時間 11:50〜14:05
座席 R-16