釜石ラーメン物語のレビュー・感想・評価
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たかが、ラーメン、されどラーメン
3.11で母を亡くしたラーメン屋一家の離散と再生の物語。
妹の名前が仲良なのに喧嘩ばかり、皮肉でしょうかね、姉妹は仲良くしましょうね。父親も過労なのか病なのか不安がらせる稚拙な設定。
姉妹の罵り合いの大騒ぎはちょっとやり過ぎ、総じて喜怒哀楽を誇張した酷い演出、役者も学芸会レベルにしか思えませんでした。釜石ラーメンは食べたことがありませんがシンプルな醬油味は好みです。
食堂のキャッチフレーズ「麺は細いが絆は深い、人情、根性、釜石ラーメン」劇中でも人情、根性は昭和の遺産でおかしいと異論が出ていましたが同感です、絆とは作り手と常連客の関係なのでしょうかね、たかが、ラーメン、されどラーメンってところでしょうか。
味の違いの理由
好きな映画ですが、お店は津波の被害に逢っていないのに何故店主の剛志やその娘の仲良は津波で亡くなった仲良のお母さんが仕入れていた麺や醤油の仕入先が分からないのか(発注書・納品書・請求書・領収書などの仕入伝票が沢山残っていたはず)、常連客の常吉さんが味が落ちた根本的な原因が仕入先の変更であることのみならず元々の仕入先をも知っていながら、何故それをお店に伝えることなく不味いラーメンを食べ残し続けていたのかが何とも不可解であり、率直に言って端折ってしまった感が否めません。お母さんの味を「この麺と醤油があれば誰にでも作れるラーメン」にしないためにも、技術の違いにこそ味の違いの理由を求めるべきだったのではないでしょうか。
見て良かった
仕事で釜石に行くことが何回かあったので、知っている土地が舞台になっているなら見てみようかと、軽い気持ちで見に行きました。
序盤では姉妹の口の悪さに面食らいましたが、主人公家族それぞれに抱える葛藤がリアルに感じられ、しっかり感情移入してしまいました。なので、家族で墓参りに行ったシーンでは自分でも驚くほどに涙が止まりませんでした。震災を忘れないという意味でも、1人でも多くの人に見て欲しい映画です。
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