碁盤斬りのレビュー・感想・評価
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キャスティングが全部いい
失念
清廉潔白を貫く生き様を感じる話
感想
武士が己の正義を生き様として清廉潔白を貫く事は時に周りにいる人々を窮地に陥れる時もある。人と約束するという事が生命を賭した如何に大切なものであるのかを痛感する話。囲碁を通して其々の自己が持つ正義の在り方と生き様が交差し衝突しまた共鳴する。
人の世は不得貧勝を以って動いている事をを知るべきである。囲碁の手である石の下「詰碁の死活」と登場人物の人生模様を物語に掛け合わせ据え置き、人生もまた己の利だけを貪れば必ずその裏を罹れて身を滅ぼしてしまう。身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれという江戸期の市井の人情とはどのようなものであったか、さらに貧困の中であっても力強く生きる武士の姿を描くことにより究極の意識である武士の本懐とは何かが克明に描き出されていた。
配役・演出・脚本◎
草彅、市村、國村、小泉、斎藤、清原、中川、各氏の演技について其々の配役の持つ己の正義観とその道の筋というものを理解した上での演技が大変素晴らしく、江戸時代に生きる人の行動や性格表現が明確になされていた。他の出演者の方々の演技も気合いが入っており感動し時代劇の秀作であると感じる。
演出に関しては個人的には本編内、大晦日の吉原の門限に走り逢う場面にもう少しの盛り上がりの演出が欲しかったが全体的によく纏まっていたと感じる。白石監督に関しては大期待作品「十一人の賊軍」が俳優陣の素晴らしい演技にも関わらず作品の構成が今一つ芳しくないと個人的に感じていたが、本作に関しては観遅れてしまい初鑑賞が今となってしまったが鑑賞した後、評価を再び高く見直した。
脚本は素晴らしい出来であり、その時代の気風や武家、町人の心理や気質が大変良く表現されていて没入感が半端なく映像に引き込まれた。劇中に流れるストリングス、ピアノとのマリアージュも美しく印象的であった。
監督 白石和彌
脚本 加藤正人
脚本協力 三浦毎生
音楽 阿部海太郎
柳田格之進 草彅剛
お絹 清原果耶
弥吉 中川大志
梶木左門 奥野瑛太
柴田兵庫 斎藤工
お庚 小泉今日子
横網の長兵衛 市村正親
萬屋源兵衛 國村隼
⭐️4.5
草彅さんの妙な存在感
時代劇のこれからの可能性を感じさせる素晴らしい映画
映像 4.5
演出 4.0
ストーリー 3.5
演技 4
総合 4.0
見ながら「ファントム・スレッド」(映像の豊穣さと流麗さが。特に前半)と「人情紙風船」(長屋の雰囲気や建物や人物造形など)を思い出した。
映像的に、時代劇のこれからの可能性を感じさせる素晴らしい映画でした。
白石和彌監督を見直しました。けっこう映画を見ている人ですね。上に上げた以外にもいろんな映画を思い出す作品でした。以前の作品を(あまり見ていませんが)見直したいと思います。
2回目見てこようと思います。
<2回目>
やはりシナリオが良くない。
後半の話の付け方が無理がある。落語とそれを復讐劇を絡めたシナリオとやはり質が違うのだと思う。後半は、腑に落ちない。
キョンキョンは、助演女優賞ものだね。
話が転調するまでの前半までは、うっとりするぐらい素晴らしい。
後半は、そこそこ見せるが、話がチト乱暴。
草薙剛さんの魅力が堪能できる丁寧に作られた時代劇
落語の「柳田格之進」をベースに作られた時代劇だというので、落語のほうも見ましたが、よく話をふくらませてあって、映画を作るにあたってのストーリー作りをとても丁寧に時間をかけたんだろうなあと感心させられる作品でした。
陥れられて浪人になった柳田格之進の苦悩しながらも武士の誇りを捨てず懸命に生きる姿を、SMAPを辞めて仲間と独自の道を歩み続ける草薙剛さんが演じるとあって、いい作品になっているんだろうという期待しながら見たのですが、期待を裏切らないどころか、スクリーンに登場した草薙さんは、ガリガリに痩せて、食うや食わずの生活をしていることが一見してわかるような「清貧の武士」として登場して、「うわあ」と声を上げてしまうほどでした。草薙さんの全力投球がすばらしい!
ガリガリで心配になる柳田格之進でしたが、居住まいを正して品格ある生き方を貫いており、柳田格之進の喜怒哀楽のひとつひとつの演技に、草薙さんのこれまでの艱難辛苦が反映されているような気がして、「つよぽんも苦労したんだろうなあ」と共感して、格之進を応援しながらストーリーを見守りました。
『碁盤斬り』というタイトルからわかるとおり、囲碁と殺陣の両方が出てくる話で、浪人柳田格之進は囲碁の名手。何を斬るかは見てのお楽しみ! 囲碁のルールが分からない人は「さっぱり意味が分からない、面白くない」という感想も出てくるようですが、最初の方で囲碁のルールが分かるようにさりげなく、説明するシーンがあるので、ざくっとルールが分かってしまえば、最期まで楽しめると思います。
主役がとにもかくにも魅力的で、ストーリーもとてもよく吟味して作られているし、丁寧に作られた時代劇で、これ現場の雰囲気最高だっただろうなというのが伝わってくる良作でした。
日本の時代劇はこうやって志高い人たちによって継承され、今も発展しているんだなあということが感じられて、胸アツな作品でした。
当時の人の考え方?価値観?が釈然としない
疑い
2024 100本目
シリアスなんだかコメディなんだかよく分からない、
最悪の脚本
物語は地味で派手さはないけど、 なんとなく昔の時代劇のような ざら...
草薙剛さんの演技は確かに凄い
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