碁盤斬りのレビュー・感想・評価
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時代劇のこれからの可能性を感じさせる素晴らしい映画
映像 4.5
演出 4.0
ストーリー 3.5
演技 4
総合 4.0
見ながら「ファントム・スレッド」(映像の豊穣さと流麗さが。特に前半)と「人情紙風船」(長屋の雰囲気や建物や人物造形など)を思い出した。
映像的に、時代劇のこれからの可能性を感じさせる素晴らしい映画でした。
白石和彌監督を見直しました。けっこう映画を見ている人ですね。上に上げた以外にもいろんな映画を思い出す作品でした。以前の作品を(あまり見ていませんが)見直したいと思います。
2回目見てこようと思います。
<2回目>
やはりシナリオが良くない。
後半の話の付け方が無理がある。落語とそれを復讐劇を絡めたシナリオとやはり質が違うのだと思う。後半は、腑に落ちない。
キョンキョンは、助演女優賞ものだね。
話が転調するまでの前半までは、うっとりするぐらい素晴らしい。
後半は、そこそこ見せるが、話がチト乱暴。
草薙剛さんの魅力が堪能できる丁寧に作られた時代劇
落語の「柳田格之進」をベースに作られた時代劇だというので、落語のほうも見ましたが、よく話をふくらませてあって、映画を作るにあたってのストーリー作りをとても丁寧に時間をかけたんだろうなあと感心させられる作品でした。
陥れられて浪人になった柳田格之進の苦悩しながらも武士の誇りを捨てず懸命に生きる姿を、SMAPを辞めて仲間と独自の道を歩み続ける草薙剛さんが演じるとあって、いい作品になっているんだろうという期待しながら見たのですが、期待を裏切らないどころか、スクリーンに登場した草薙さんは、ガリガリに痩せて、食うや食わずの生活をしていることが一見してわかるような「清貧の武士」として登場して、「うわあ」と声を上げてしまうほどでした。草薙さんの全力投球がすばらしい!
ガリガリで心配になる柳田格之進でしたが、居住まいを正して品格ある生き方を貫いており、柳田格之進の喜怒哀楽のひとつひとつの演技に、草薙さんのこれまでの艱難辛苦が反映されているような気がして、「つよぽんも苦労したんだろうなあ」と共感して、格之進を応援しながらストーリーを見守りました。
『碁盤斬り』というタイトルからわかるとおり、囲碁と殺陣の両方が出てくる話で、浪人柳田格之進は囲碁の名手。何を斬るかは見てのお楽しみ! 囲碁のルールが分からない人は「さっぱり意味が分からない、面白くない」という感想も出てくるようですが、最初の方で囲碁のルールが分かるようにさりげなく、説明するシーンがあるので、ざくっとルールが分かってしまえば、最期まで楽しめると思います。
主役がとにもかくにも魅力的で、ストーリーもとてもよく吟味して作られているし、丁寧に作られた時代劇で、これ現場の雰囲気最高だっただろうなというのが伝わってくる良作でした。
日本の時代劇はこうやって志高い人たちによって継承され、今も発展しているんだなあということが感じられて、胸アツな作品でした。
当時の人の考え方?価値観?が釈然としない
疑い
2024 100本目
シリアスなんだかコメディなんだかよく分からない、
最悪の脚本
物語は地味で派手さはないけど、 なんとなく昔の時代劇のような ざら...
草薙剛さんの演技は確かに凄い
タイトル回収
碁盤斬りとは
なるほどタイトル通りの碁盤斬りだった
草彅剛の演技は本当に素晴らしいね
セリフが軽いように見えるけど説得力のある表情で魅せるんだよね
前半と後半での差がものすごく、特にラストの2人を切ろうとしてるとこは見てるこちらまで緊張感がすさまじく
武士としての面子を重んじる様子から絶対に切るという強い意思も感じられて、この2人切るの!?ってマジで思った
草薙剛が役者として本当にすごい人という認識が改めて感じられた
ミッドナイトスワンのときもよかったけどね
そもそも時代劇的なのはあまり好みではないが、碁をうまく取り入れて全然ルールはわからないが斎藤工との勝負がこれまた面白い緊張感
斎藤工の悪役としての顔もよかったし、これがまたラストかっこいいんだよね
腐っても武士だなあというラスト
小泉今日子の役どころもとてもよくて、遊郭の主として、まああの時代なら本当はだめなんだろうなぁってところもいい落とし所にしてくれたとこで人情が感じられてよいし、終わり方もよかったです。
時代劇ゆえに全体的に地味な感じなのはもったいないけどね
間違いなくネタバレしてしまうタイトル
フルバージョン柳田格之助
原案は古典落語の演目「柳田格之進」です
原案は古典落語の演目「柳田格之進」です。映画版のシナリオには同藩・囲碁のライバルとの一連の確執が追加がされています。長らく語り継がれてきた演目だけあってストーリーはよく出来ており楽しめる内容です。セットや小物・VFXも良く作り込まれていて、カメラワークも含め時代劇映画としての完成度は高いと感じます。
個人の好みになるかもですが気になった点を列記します。主に設定やシナリオです。
・格之進が寡黙で陰気な設定である
ややネガに振り過ぎに思いました。草彅剛の演技も始終辛気臭く、映画全体が重いです。
・ライバルとなぜそこまでの確執が生じたのか腹落ちしない
映画版で追加されたキャラであり、もう少し明快な設定を与えたほうが良かった。
・返済期限が重要な意味を持つ割には、主人公たちの「刻に追われる」演出が弱い
借りた大金の返却期限は大晦日。かつ、そこに非常に重要な条項が加わっており、格之進はそれこそ自らの命を削ってでも間に合わせるべく動くべきですが、その緊迫感が十分に演出されていません。タイムトライアルのような陳腐な見せ方は望みませんが、結果としてヌルい顛末になったのはお手盛り感があります。
・賭け碁
時代考証的にいうと当時賭け碁はご法度であり厳罰の対象でした。映画のようにそこいら中でというのは史実からは異なります。賭け碁がややもすると当たり前のようにある世界を描かなければ映画が成立しないわけではないですし、どうしてそうしたのかな?という疑問は残ります。思うに、原案での囲碁は格之進と源兵衛が囲碁仲間で時折盤を囲んでいたという程度なので、そこから「碁盤斬り」へ持ち込むには囲碁の役割は弱かったので、その辺りを盛ってこうなったのでしょう。
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