碁盤斬りのレビュー・感想・評価
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文句なく時代劇でありながら現代的
面白い!!!
タイトルなし(ネタバレ)
映画「碁盤斬り」は、予習した古典落語の「柳田格之進」をそのまま演じていた。
その他に、格之進を讒言で陥れた上役の本当の悪事を知って、仇討ちをする話が付け加えられていた。
観てビックリしたのが、「盗みの嫌疑をかけられただけでも不名誉だ!」「もはや、生きてはいられない!」と、切腹しようとした武士の精神構造。
昔の武士は、言動や行動が命懸けで、融通が利かず、堅っ苦しくて、恐ろしい人種だと思った。
また、「仇討ちもせず、嫌疑をかけられたまま、父上は死ぬのですか?」と叱咤激励して、格之進の切腹を止めて、自ら廓に身を沈めて50両のお金を用意した、お絹の精神力の強さにもビックリした。
もとネタと言われる講談の「柳田格之進」の終わり方を踏襲した「碁盤斬り」のラストシーンは、古典落語よりしっくりきて良かった。
美しい、映像も人の心も
冤罪事件によって娘と引き裂かれた男が武士の誇りをかけて復讐に臨む姿を描いたヒューマンドラマ。
美しい。映像も人の心も。話が進むにつれてココロにジーンと熱いものが込み上げてくる(琴線に触れる感じ)。
他人を出し抜くことより、良心に従う清廉潔白な主人公 格之進のように生きたい、やはり生きるべきだと伝えているように感じました。”名こそ惜しけれ”のココロですね。
良心は人の心を救うのだと、行動を変えるのだと信じたいです。
あまり映画を人にすすめることはないですが、この映画は皆さんに是非観てほしい映画です。
主演の草彅剛さん、見事に格之進で、正直びっくりしました。素晴らしかったです。お絹役の清原果耶さんも素敵でした。
見応えありました。が物足りなさも…
久しぶりの見応えある作品でした
特に前半の描写が好きでした(むしろこのままでも)
人と人の出会いや昔ながらの暮らしぶり、映像やBGMも心地よくて現代と比べてどちらが幸せなのだろうと考えたりも…(まぁこういうのを観れてる時点で現代のおかげなんだけどね)
中盤から色々と話が進んでいくが、50両の件どうなっていくのだろう?とモヤモヤしながらも仇討ち的な本筋が進むし、結末がとても気になりました
特出するほどの才能を感じさせないところが個人的には好きでした
"碁"に関してはあまり詳しくないから評することは畏れ多いけど、めちゃくちゃ強いって感じもしなかったし、武道の方もむしろがむしゃら感が好感持てた
最後のお絹を迎え(戻し)にいった際のお絹の涙に自分も涙……
◆不満点
お絹と吉原の店の人たちの交流が欲しかった。より最後に涙できたかな
結局、お絹と弥吉結婚するんかいっ‼️あんだけのことがあったのに…
柳田格之進の彦根藩?時代の描写も、もっともっと欲しかった
左門、弱すぎ😭
柴田兵庫、あれだけ暴れまわって最後切腹したいは調子良すぎるなぁ
あと亡くなった妻のシーンも物足りず(初登場シーンは晒し首になってると思って怖かった~)
※最後、弥吉たちの首切って自分(格之進)は切腹なんてバッドエンド的な終わりでも個人的に◯
後味悪いけど…
でもなんか良い映画を見たと感じました
特に前半の風景や音、人々を見せ方などは映画館だからこその良さを感じました
拝啓 国会議員さま
パーティー券、裏金問題の処理で
右往左往されている皆様、
ぜひ映画「碁盤切り」を観ることを
お薦めします。
元になっているのは落語や講談で
お馴染みの「柳田格之進」です。
教養あふれる皆様のことですから、
筋書きはご存じだと思いますので
あえて触れません。
まさかとは存じますが、知らないので
あればどうぞお調べください。
本作はその元の噺をさらに細やかに
そして劇的に描かれていますので
映画としてももちろんお楽しみいただけ
ますが、何より、格之進の誠、武士の
清廉さを胸に刻んで欲しいのです。
自分だけが正しいと、正義の旗を振りかざし
ものをいうのは、私の趣味ではありませんし、
映画にも出てきますが
「水清ければ魚棲まず」もうなづけます。
しかし、昨今はあまりにも水が汚れすぎている
のではないでしょうか。
その辺りを本作をご覧になり、己の胸に
問いかけてください。
この映画はイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭
にて批評家により選出されるブラック・ドラゴン賞を
受賞しました。
おそらくこれからもっと海外で評価されるものに
なるでしょう。
白石監督と俳優陣、スタッフのおかげで
「美しい日本」が世界に広まるのです。
だからどうぞお願いです。
本作の名を汚さないような政治活動をこれから
行ってください。
そして私事で申し訳ありませんが、
ファンである立川談慶師匠が
二人表記でエンドロールに出ていたのも
とても嬉しく、心の中で小さな拍手をしました。
長々とお手紙をしたため、お時間をとらせて
すみませんでした。
最後にご提案ですが、国会で映画「碁盤切り」を
上映されてはいかがでしょうか。
きっと裏金対策の法案も、もっといいものに
しなければと決意されるのでは。
もし、本作を観てなんの思いに至らない
議員さまがいれば、主演の草薙さまに斬って
いただきたいと心より願っています。
敬具
古典落語が原作
【”蝋燭の炎に灯された陰影ある室内で碁盤に向きあう謹厳実直なる武士の決意。”今作は白石和彌監督の見事なライティングとカメラアングル及び草薙剛の圧倒的演技に依る、見応え充分な復讐時代劇である。】
ー ご存じの通り、今作は、古典落語の人情噺である「柳田格之進」別名「碁盤割」が原案であるが、白石監督の室内のライティングや多様なカメラアングルにより見事な復讐時代劇になっている。
今や、邦画の名監督と言っても良い白石和彌監督の手腕が炸裂しているし、柳田格之進を演じた草薙剛の抑制した演技と、激烈な演技に魅入られる作品である。ー
■柳田格之進と娘のお絹(清原果耶)。格之進は身に覚えがない藩の財宝である狩野探幽の掛け軸の盗難事件の罪で近江藩を脱藩し、江戸の貧乏長屋で暮らしていた。だが、ある日藩の旧知の士、左門(奥野瑛太)が訪れ、真相を伝える。
それは、盗難事件は常々格之進の謹厳実直な生き方を苦々しく思っていた同じ近江藩士の兵庫(斎藤工)が起こした事であり、妻の仇である事も判明する。
そんな中、懇意になっていた商家の萬屋源兵衛(國村隼)の丁稚の弥吉(中川大志)から50両を盗んだ嫌疑を掛けられ、格之進はお絹を知り合いの女郎屋の主、お庚(小泉今日子)に預け、大晦日までに返せない場合は遊女にするという約束で50両を借りて”もし、違っていたら源兵衛と弥吉、お前の首を・・。”と言い残し兵庫を追うのであった。
◆感想
・序盤の、賭け碁で勝負する源兵衛と格之進を映すシーンの室内の陰影や、碁石を打つ手元を撮るアングルにより、作品世界に一気に引き込まれる。
ー 格之進が優勢だったのに、源兵衛の打ち方を見てお庚から頼まれた篆刻を彫る内職で得た一両を碁盤の上に置き去る姿。
その姿を見て源兵衛はそれまでのケチな賭け碁の打ち方や、果ては儲けが第一だった商売の仕方まで変えるのである。ー
・そんな格之進に齎された冤罪の真相。そして彼は同じ近江藩士だった兵庫を、それまでの静な顔から只ならぬ殺気を身に帯びながら追う姿。
ー 前半の比較的穏やかな展開から一転する。そして、草薙剛さんの演技の幅にも改めて驚く。-
・中山道の掛け碁をしている所を当たる格之進の元に、兵庫は江戸に向かったという報が入り、彼は兵庫を追い、江戸の賭け碁屋を仕切る長兵衛(市村正親)に正座して願い、漸く兵庫と会うシーン。
二人は碁盤を挟み、首を掛けた一戦に臨む。藩一の碁の腕を持つと豪語する兵庫に対し、”石の下”という石の取り方で形勢を逆転させた格之進。
窮した兵庫は碁盤の上を切っ先鋭く剣を水平に振るうが、間一髪交わした格之進は庭での一騎打ちで長兵衛の助太刀もあり、兵庫は長兵衛の右手を切り落とす。
ー 迫力ある殺陣であり、且つ兵庫の“武士の情け、解釈を・・。”と言う言葉通り、首を切り落とすのである。所謂、斬首である。武士としては”恥”とされる最期である。-
■その後、格之進は源兵衛の屋敷に乗り込み源兵衛と弥吉の首を落とそうとするが、二人の”切るなら、私を‼”と言う姿を見て、源兵衛秘蔵の一度だけ格之進と囲んだ貴重な碁盤を一刀両断にするのである。
<その後、お庚の粋な計らいで遊女にならずに済んだお絹は、兼ねてから彼女に惚れていた弥吉と祝言を挙げるのである。
その姿を見ながら、再び穏やかな関係になった源兵衛と格之進は穏やかに会話を交わしている。
そして、格之進は一人芒ヶ原の道を足早に歩み去るのである。
今作は白石和彌監督の見事なライティングとカメラアングル及び草薙剛の圧倒的演技に依る、見応え充分な復讐時代劇なのである。>
まったり進行で浸れたが、終盤は微妙に感じた!!
まったり進行ですが、構成が良いのか退屈にはならず、劇場で集中できました。碁のシーンを入れる事で、各人の性格や心理状態を表していたように思います。50両と仇討ちをどう解決するのかを考えながら観るのが小説のようで楽しかったですが、終盤で柴田に会ってからの展開は微妙に感じました。序盤はケチ兵衛と交流を深めてストーリーが動き出すのかとワクワクしましたが、中盤からのケチ兵衛のすっとぼけ具合が頂けず、特に悪役でも無かったので微妙なキャラに感じました。今は政治が悪く勧善懲悪ものは作りにくいと思いますが、敵が巨悪ではないのも物足りず、例えば市村正親さんが殿役で、黒幕が殿(50両も)だと難易度も上がって良かったです。主人公が私刑をしてお咎め無しなのはおかしいし、ラストは金が欲しいから狩野探幽をくれとか言って、他人の金を盗まず受け取らないキャラがぶれていました。篆刻(てんこく)が仕事らしいですが、元々生活感も無かったです。また、お絹を吉原から救い出した訳でもなく黙っていた弥吉が、最後お絹と結婚して意味不明でした。中盤で拷問されている女性の悲鳴が上手かったです。劇場でゆったりとした時間を過ごせて途中まで良かったですが、各人のエピローグも無理にやる必要はないし、終盤は色々とおかしかったです。寝ても覚めても囲碁が好きで目利きの主人公が、貴重な碁盤に八つ当たりをするのはアウトだし、タイトル回収は柴田との勝負の事で良かったと思います。遣り手婆も話が分かるし、柴田への恨みも観客が追体験する程では全くないので、白石監督にしてはあまり悪い奴がいない気がします。音楽とキャストは良かったです。
身代わりの碁盤に見る、武士の誇り
落語の演目からなる物語だと言う事でしたが、映像になった作品を終始見入ってしまいました。
草彅くんの演技力は重々承知ですが、やはり素晴らしかったです。
前半の静かな中にも心に痛みを抱えている様子や、後半の鬼気迫る様まで良く表現出来ていたと思います。娘役の清原果耶ちゃんも、父を想う子の心情を見事に表していましたね。
実直な格之進にとっての武士に二言は無いと言う言葉はやはり曲げられない思い。
亡き妻の恨みを果たすべく本懐を遂げ、自身の疑いが晴れようともそれは変わらないのですね。
一度は本気で首を切ろうとした、源兵衛や弥吉を前にしてはそれは辛かったでしょう。
娘のお絹の幸せを見届けた上での旅立ちは、自身の言葉に嘘をつきたくなかった格之進の武士としての誇りだったのでと思いました。
それにしてもお絹は良く弥吉と一緒になる事を承知しましたね。
また、格之進が良く許したかとも思いますが、それも娘の幸せを願う親の覚悟だったのでしょうか。
柴田兵庫の斎藤工くんも、お庚の小泉キョンキョンも良かったです。源兵衛と弥吉の國村隼さんも中川大志くんも役柄を見事に演じていて素晴らしかった。
映画で時代劇を見る事は少なくなりましたが、心に深く残る、いい映画を見ました
期待通り
ん〜 んっ⁉️🤔
何かたりない
作品事態 すばらしいとは思います。
ただ 囲碁 詳しくないし
何で 柴田兵庫 何故に そこまで
格之進 恨む⁉️妬む⁉️🤔
でも 出演の俳優の方々 すばらしい👏
監督が 何かのインタビュー⁉️コラム⁉️で
言っていましたが 人間性 出したい 確かに…。
ワタシの大好きな 俳優 草彅剛
囲碁の 打ち方が きれい でしたし
もう少し 俳優 草彅剛 観たいでした
映像も きれいですが
白石監督ファンの 方々には ちと
不足感アリ⁉️🤔
あつ 因みに ムビチケ持っていて
使おうとしている方々 映画館 使えない可能性アリです。 ご注意を☺️
全体的には見ごたえのある作品
公開初日にミッドランドスクエアシネマで観た。全体的には見ごたえのある作品だった。でも碁が分からないので、多分面白さは半減しているかもね。
草彅剛は堂に入って良かったと思うし、キョンキョンも印象深い役どころだったね。ただたまたま昨日、怪盗ルビイを観たばっかりだったからしょうがないけど首筋などで今の年齢を感じてしまったね。
見ごたえはあったもののちょっと腹に入らない顛末も二三カ所あったな。
弥吉の立場で 仮にも主人の首を賭けられるのか、仮にも疑いをかけた者と懇意に出来るのか、柴田兵庫は賭博場に何故刀を持ち込めたのか、清廉潔白を信条とする者が軸を手にするのかなど。
まあラストシーンも煮え切らなかったけど、熱演に免じて良しとするか。
つよぽんカッコよすぎです!!
想像以上に面白かった
復讐とシブさ斬り。
江戸で貧しい暮らしを送る事になった浪人(柳田格之進)と娘(お絹)の話。
見に覚えのない罪をきせられ、妻をも失い故郷の彦根藩を追われた格之進、その藩内にいた柴田兵庫のせいで、見に覚えのない罪と柴田が原因で妻が亡くなったと知る…その江戸内にある質屋で萬屋源兵衛と碁を打つ十五夜の夜…。
~十五夜に消えた50両~
とりあえず本作観て思ったのは“終始シブイ”&時代劇面白い!藤枝梅安から先週の鬼平犯科帳に本作と全然外さず安定に楽しめる。
草彅剛演じる格之進と國村隼演じる源兵衛の碁を打つシーンのシブさ、見に覚えのない罪をきせ、妻の死因の原因でもある柴田を追いつめ一斬りで右腕を斬り落とし致命傷を負わせたシーンはシブかった。
清原果耶さん演じたお絹、女性だけど男気と可愛さ♡と、左門演じた奥野瑛太さんは最近別の作品でも観たけど何かいい俳優さんになってるなって個人的印象、少し前までは悪役オンリーなイメージだったけど何かいい味出してるね。
囲碁は勿論知ってるけど、やった事ないしルールも分からないけど、また知ってたら違った観かたが出来たのかな~。
とりあえずシブイが印象的な本作面白かった。
「鬼平」とは
監督のモノが違った・・照明の暗さからして違うし、ストーリーもバシッと決まった。
主人公を色んな人が助けてくれたのが泣けた。左門、どこぞの親分さん、そしてお庚さん。薹の立った小泉今日子良かった、清原果耶さんは時代劇でも自然でしたね。
最後だけ、狩野探幽を現金化して、巻き添え食った人々に配ろうというのが解り辛いと思いました。
草彅剛さんの渋みが迸る! タイトルでネタバレ?
物静かな浪人で囲碁と剣の達人を草薙さんが見事に演じています。後ろめたいことを嫌うブレない草薙侍と対照的なせこい商人國村隼が、囲碁の対局を通して草薙侍の生き方に影響され、博愛的な人物に変容する様がよかった。
そしてストーリーの軸である、草薙侍の隠された過去が徐々に明らかになり、静謐な侍が復讐鬼と化す様は、草薙さんの真骨頂。しびれました。
囲碁の対局シーンが多いけど、巧みな脚本と演出で飽きることなく、むしろ静かな緊張感に引き込まれた。時代劇だけど誰もが楽しめるエンタメで劇場で観ることをオススメします。
しかし、タイトルでネタバレしているのは頂けなかった! ここだけが残念。
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