「タイトルの意味、そのまま。」碁盤斬り　りかさんの映画レビュー（感想・評価）

両替商とは銀行と質屋も兼ねたような商売かな。

長屋に娘絹と暮らす柳田格之進、
篆刻の印を彫り生計を立てるが、
受注少なく店賃を払いかねている。碁打ちが上手い。

碁会所で知り合った両替商の源兵衛。
後日店の危機を救ってくれた柳田の元へ礼に来た源兵衛は
柳田の清廉潔白な人柄に惚れ、碁を打ち合う仲に。

十五夜の夜、絹と共に源兵衛に招かれ碁を打っていると
柳田を訪ねて来た左門に会う。
左門から柳田が仕えていた彦根藩での出来事の真相が
わかった、と。
柳田は無実であり柴田に罪をなすりつけられたのだと。
柳田の妻のことも知らされた。
忸怩たる想いに苛まされる柳田。

翌朝、
源兵衛の店に返しに来た借金の50両が見当たらない。
番頭の徳兵衛が柳田を疑い弥吉に確かめに行かせる。

柴田を討ちに出かけの柳田に50両の話をする弥吉。
無礼者❗️と柳田。

嫌疑かけられたからと50両返す、っておかしい。
受け取るのも柳田の罪を認めた、となる。

濡れ衣の際には首をとるぞ、と柳田。
源兵衛に断り無しに承諾していいのか。

絹が用立てた50両の出どころは❓

大晦日までに返さないと身売りした絹は❓

左門と柴田を討ち取りに旅に出る。

江戸で行われる碁会に柴田が現れると聞き江戸に戻る。
主の長兵衛に頼み込み柴田を探す。
柳田や左門の追及に柴田、人間性がわかる応答。
こんなヤツ相手にするのもアホらしい、と思うほど。
柳田は碁で勝負して勝った方が負けた方の首を獲る、
条件を定めた。
なかなか勝負が決まらないが、だんだん柴田の旗色悪く
と思っていたら、
柴田が刀⚔️を抜き柳田に斬りかかる。
やはり卑劣なヤツ、
不利となれば見境いなく己れを救うが為斬りまくる。
柳田も刀⚔️を得て柴田の右手首を切り落とす。
観念した柴田は介錯を柳田に頼む。

除夜の鐘が鳴り始め急いだが間に合わず❗️

源兵衛の店では額の裏側に50両が見つかる。
直ぐ様柳田の元に駆けつける弥吉。

柳田は源兵衛の店に赴き、
源兵衛と弥吉がお互いに自分の命はいらない、と言うのを
聞きつつ、二人とも斬る。と言いながら、

　　　　　碁盤斬り❗️(超高級希少価値品物)

翌朝おこうの店に金💰50両を返しに行くが、
おこうの人情味溢れる取りなしで絹は無事お役御免。

再三左門から藩に誘われていたが固辞する柳田。
あの巻物を俺にくれ、と言う。
柴田が盗んだ理由が皆の為と言っていたのが気に入った、
らしい。柴田の名誉を少しでも守る為だろうか。

(多分こうなると思っていた)
弥吉と絹の祝言。
しかし、柳田は途中から姿を消し放浪の旅へ⁉️

柳田が柴田にハメられた件、そんなに皆騙されてしまったのか⁉️もっと調べていれば柳田の無実潔白は明らかであったと思う。
源兵衛の50両紛失も、大金であるし主人として
あまりに杜撰で納得しにくい。
弥吉が柳田の元に行き50両紛失を伝えるのは、
あまりに軽率。
柳田も金を渡す必要無し。
長兵衛役の市村正親さん、セリフに抑揚つけ過ぎ
舞台じゃないので。
意味深なタイトルと思っていたのに違った。
『最後の忠臣蔵』にちょっと似てると思った。