「落語みたいな話だなと思ったら落語だったよ」碁盤斬り katagiri21516さんの映画レビュー(感想・評価)
落語みたいな話だなと思ったら落語だったよ
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落語のストーリーを映画にするための脚色は悪い事じゃないと思う。
ただそれを上手く載せるのは難しいよねと思った。
まあ脚本が良くない。びっくりするほど良くない。
テーマを上手くストーリーに載せられてないので結局セリフで全部役者に言わせてる。
登場人物の心の変化や機微が全く描けてない。
どうして兵庫は格之進を目の敵にしたのか、何故細君は国許に残っていたのか。最後に誰にも言わず旅に出なければならなかったのか。
格之進は誰からも嫌われていたって事です。
そんな嫌われ者でも何人かは上手くやれる人が居るもので、そんな人しか出てこないんですごく良い人に見えてしまってる。
何でもかんでも正しさを求める人なんか付き合い辛いだけです。
これらをちゃんとストーリーに載せられずに中途半端にセリフだけで進めちゃうから、誤った解釈で溢れてる。
俳優を褒める声が多いので演出は上手くいってると思います。こんな脚本でも観れる映画になってるのは監督の演出力が高いせいでしょう。
テーマをちゃんと脚本の落とし込めなくても、優秀な監督を持ってくればそれなりに観れる作品になるって事が分かる映画です。
映画としては2点ですが、色々と考えさせてくれたので個人的には良い映画とします。
あとずっとホワイトミストはいただけない。
もうちょい番手を落とした方が見やすい。
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