「清廉潔白はいいけれど」碁盤斬り くまくまさんの映画レビュー(感想・評価)
清廉潔白はいいけれど
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清廉潔白な柳田格之進と草彅剛のイメージはとてもマッチしています。
堅物過ぎるくらい清廉潔白な格之進の囲碁がケチべえと陰口をたたかれる國村隼を心優しい商人に変えていく序盤は良い感じ。
ただ、その後、50両紛失の嫌疑をかけられ、潔白を示すために娘のお絹は女郎屋へ。これって当時の武士としては当然なのかもしれないけれど、自分の潔白を維持するために娘を犠牲にするの??と嫌な感じ。
そして、敵役の斎藤工に、お前の清廉潔白のせいで藩を追われた者は大変なんだ的なことを言われて動揺。そんなの分かってるでしょ?と思うし、困ってるったって、不正をした人々なんでは?とここでも疑問。
とどめは、斎藤工が持ち逃げした城の掛け軸を、自分の清廉潔白さで藩を追われた人々のために売るから、自分にくれと部下に言う始末。そんなのに巻き込まれちゃった部下はバレたら切腹ものなのに。清廉潔白どこいった?
といった感じで、もやもやが残る作品でした。
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