「ヤナギの碁」碁盤斬り uzさんの映画レビュー(感想・評価)
ヤナギの碁
清原果耶がまた男を虜にしておる。笑
それはともかく、全体的に自分は乗り切れなかった。
序盤はやけにゆったりしてる割に、源兵衛が打ち筋や経営方針を変えるほど格之進に心酔する理由が弱い。
やっとこ仇討ちに出ようとした矢先に嫌疑をかけられ、切腹未遂。
…だったら藩を追われた段階で腹を切るのでは?
何のドラマもなく、碁会を虱潰しただけで兵庫を発見するが、何故そこで頸を賭けて碁を打つ必要があるのか。
源兵衛との十両を巡る賭けも含め、毎回賭けをする理由が見当たらないんですよね。
腕を落とされた途端に潔くなる兵庫もよく分からない。
仇討ちが済むと、それまで娘を想う様子もなかったのに左門の進言でお絹のもとへ。
門が閉じ、弥吉から五十両が出てきたと知らされると、またも娘のことを忘れたように萬屋へ急行。
タイトルでネタバレしてるのに、散々引っ張り碁盤斬り。
最後は何事もなかったように和解し、弥吉とお絹が祝言をあげ、格之進は姿を消す。
旅に出る理由は分かるが、カッコよさ以外で黙って行く理由何かある?
画面の質感に統一感がなさすぎたり、あからさまにアテレコのシーンも違和感アリ。
大半のキャストが時代劇の台詞回しがハマッておらず、ツヨポンも棒読み迫力不足。
殺陣もまったく格好よくないし、障子に突っ込んだ際の3カメ演出には笑ってしまった。
五十両には何か謀があるかと思えばただのボケ老人だし、源兵衛は勝手に頸賭けられてるし、これ喜劇だろ。
上司の指示に従っただけで殺されかけた弥吉が不憫。(徳次郎はそれ以降気配を消すし)
硬派なタイトルの割に、中身は豆腐のようでした。
コメントありがとうございます。
おかげさまでかなりホッとできました。
思った以上に評判がいいのは、仰せのとおり、清原伽耶さまの魅力というか魔力のなせる技かもしれませんね。
コメントありがとうございます。
白井監督が好きなだけに、今作はいただけません。
吉原は売春商売の組織です。
くだらない武士のプライドのために平気で娘を売り飛ばす話しを誤魔化して感動させようなんて最低です。
貴殿のおっしゃる通りツッコミどころを気にしだすと乗れない作品と存じ申し上げます。原案が落語なのでそれがし気楽に見ておりましたためか結構楽しめました。今回は果耶殿の貞操の危機とあらば、それがし、かなり前かがみ、もとい前のめりになってスクリーンにくぎ付けとなりいたしましたでそうろう。