「江戸時代の部屋の「暗さ」」碁盤斬り 邦画好きさんの映画レビュー(感想・評価)
江戸時代の部屋の「暗さ」
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古典落語の「柳田格之進」を基に、新しい部分を加え、映画化したものです。しかし、先に書きますが、この「新しい部分」が、それまでの色や雰囲気と違って、全く別の作品のようにも見えます。この部分が気に入らなかったのですが、清原果耶効果で★4つってことに(笑)
あのね、監督が「孤狼の血」や「死刑にいたる病」の白石和彌監督ってことで、彼の作風が時代劇や草彅くん、果耶ちゃんのキャラに合うかどうか心配でしたが、さすがの名監督でした。私が一番感心したのは、江戸時代の夜の部屋の暗さをちゃんと見せてくれたこと。映画館ではもちろんちゃんと見えますが、この作品はソフト化されTVなどで観ても、部屋の中を暗くしないと見えないと思います。もちろん照明にこだわっているのでしょうが、部屋の中で灯されているロウソクのみで撮影したんじゃ?と思わせてくれるくらいの暗さでした。
落語の人情噺が基なので、話の前半と後半は落語の世界をすごく感じますが、真ん中の部分がそれこそ「とってつけた」ような感じになり、草彅くんが演じた柳田格之進が別人に見えてしまいます。ましてや掛け軸をくれろって?(笑)
でもまぁ・・・最大の「ネタバレ」はタイトルかもしれませんね(笑)そこはそれほど重要じゃないのかもしれません。だとしたら「柳田格之進」でもいいと思うのだけど。
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