「白か黒かではない世で信念を持つこと」碁盤斬り しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
白か黒かではない世で信念を持つこと
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通常スクリーンで鑑賞。
原作(碁盤斬り~柳田格之進異聞)は未読。
草彅剛の醸し出す覚悟の凄みに呑まれ、清原果耶の凛とした演技に魅せられた。斎藤工の敵役もとても様になっていて憎たらしく、格之進の復讐が成った瞬間には溜飲が下がった。
終始血なまぐさいリベンジものかと思いきや、萬屋源兵衛との囲碁を通した交流はなんとも微笑ましく、源兵衛の人柄が格之進と関わったことで変化していくのが面白かった。
囲碁みたいに白か黒かの単純さでは割り切れないのが世間かもしれないけれど、己の信念だけは持っていたいと思った。
でも時にはそれに固執せず、考え方を柔軟に変えることも必要かもしれない。肝心なのは、一本の筋を通すことかと。
[余談]
元元は講談や落語の題材と云うことを鑑賞後に知った。
元の筋には仇討ちの部分は無く、脚色がすご過ぎだ。
[以降の鑑賞記録]
2024/11/09:Amazon Prime Video
※修正(2024/11/09)
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満塁本塁打さんのコメント
2024年5月19日
原作・脚本家が上手いですね 私も見てませんが ネタ元あるとはいえ
遊郭のくだりは❓でしたが 江戸時代 電気電話も水道ガスも鉄道も新聞📰も車🚗も自転車🚲もない時代だったので 皆裸一貫で 意外にあり得る話だったのかと思い直しました。己の信念が光りました。