コカイン・ベアのレビュー・感想・評価
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レイ・リオッタの頭とお腹
ワンカット、ワンカット、
説得力のあるフィクションを構築するために、
蟻一匹通さない隙間ないリアリティを検証しながら、
シナリオに関係性を埋め込み、
芝居に性格やクセを忍ばせて、
各キャラクターに嘘はないか、
乗っかれる言動か、
という風に撮影、編集、仕上げを進めていく。
ほぼ隙のない作品→A級。
所々に隙がある、
えー!何これ!
でも、
予算はかかっている→B級。
または、
予算はかけてないが、
中々隙はない→B級。
これがB級の定義だ。
出典:自分ペディアより。
本作は、
全編通して全く隙がない、
ということはA級か?
違う。
1箇所、隙がある。
企画そのものに隙がある。
熊にコカイン!
そのあり得ない隙に観客をうまく誘導して喜ばせる。
白い粉を観客に使用させない、
しかし、
依存性の高い、
危険な素晴らしいS級の作品だった。
鑑賞動機:バカなあらすじ7割、おクスリ、カッコ悪い3割。
どっからどうみてもバカ映画なんだろうと思ったが、おおむねバカ映画。グリズリーと違ってクロクマは本来凶暴でもないのに、ということなのか。
くま熊クマ含め登場人物が多くて、群像劇要素もあり。誰と誰が遭遇して何が起こるか、ドキドキさせてくれた。広い意味で愛の物語でもある。
レイ・リオッタはこれが遺作になるのだろうか。合掌。
そしてここにも犬好きが。
めちゃグロじゃねえか
熊よりもヒューマンドラマがメイン
凶暴になったクマが人間を襲うシーンはあるものの、様々な理由で森を訪れた人の会話シーンの方が圧倒的に多く、非常にテンポが悪い。
肝心のクマはコカイン(またはコカインが入った赤いバッグ)を狙うついでに人間も襲っているような感じで、特に外見は変わっていないので、キマっているのではなく元々凶暴なだけだったのでは?と思えてしまう。人の場合コカインを摂取すると幻覚や錯覚が見えたりするらしいので、熊目線のシーンとかあるとコカインの設定を活かせたと思う。
どの程度実在の事件に沿っているのかは分からないが、個人的には熊をメインにしてほしかったなぁ。
なお、熊に襲われるシーンは画面外から悲鳴だけ聞こえて数秒後に人体の一部が飛んでくるといった演出が多くスプラッタ描写が苦手な方でも大丈夫です。
アニマルパニック・スラッシャー・コメディー
おっと、タイトルだけであらすじになってるなこれ。
実話を元に脚本が書かれたらしいが実際は密輸途中のコカインを拾った熊が食べた。というところ迄でそれ以降は完全な創作。
犠牲者も出てないらしい。いや熊は犠牲者か。
そんな新聞の穴埋め位の話を映画にするのだから流石ハリウッド。
ガンギマリの熊が大暴れしたらオモロくね?くらいの発想で書かれた脚本だと思うがコレが素晴らしい出来。
下手するとアサイラム辺りが買いそうな脚本だが製作に乗り出したのはアニメ盤スパイダーマンのプロデューサー。
おそらくここで製作費は爆上がりしたと思われる。なんとその額52億!
監督で女優(!)のエリザベス・バンクスは非常に良い仕事をしたが長編3作目という事でそんなにギャラは高くないだろう。
キャストも多いがギャラが高そうなのはレイ・リオッタ氏とアイス・キューブJrのオシェア・ジャクソンJr(パパそっくり)くらいなので、残りの製作費はほぼ熊のCGに掛けられたと思う。(正しい金の使い方。)
そのCGを製作したのはなんとWETA。なのでそのクオリティは「レヴェナント」の熊と同レベルです。
この熊を恐ろしい殺人熊として演出するだけでなく愛嬌も持たせている事で自然と笑いが起きてくる。人が死ぬシーンで。
この映画はR15のスラッシャー映画でもあるので人が死ぬシーンはけっこうエゲツナイ。しかもそこをハイクオリティなCGで描いているので、同じ熊のスラッシャーである「プー あくまのくまさん」のような造り物感は無い。(比べちゃいかんな。)
このリアルな殺戮シーンで「うわっ」となりながらも「ぷぷっ」っとなってしまうのは、やはり演出が上手いんだなぁ。
この監督の次の作品も是非観たいと思う。
人が大勢死ぬのに笑える不謹慎な映画だが、笑ってもらう様に演出されてるのだから遠慮なく笑えばいい。
不謹慎な笑いに飢えてるって人に、
オススメ。
追記
レイ・リオッタ氏は本作が遺作になってしまったようだが、なんだかとてもレイさんらしい気がする。
最期まで楽しませてくれてありがとう。
ごちゃ混ぜの魅力
キメ熊
間違いなくB級。されど
少なくとも、人間を見ると間違いなく「B級バカ映画」なのかも。
主人公的なあの母親でさえ、我が子を探すために、ヨソの子をイカれ熊の恐ろしさを知りながら散々連れ回すとか。
ただ、熊を見る立場においては、こちらに気付いてグッと視点が定まるシーンや、クライマックスで登場する「ジュラシックワールド」レベルのドヤシーンなど、『決め』がしっかりできている。
そう、愚かなのは動物に対する立場(そんなものは人間の都合でしかない)に関わらず終始「人間」なのだ。
熊演出はかなりお金もかかっている様で、リアリティも凄みもあった。
いやもう、一言でいうなら「B級バカ映画」であることは間違いないけど、そんな単純に切り分けられるところにはいない、ちゃんとした「B級バカ映画」。
良作ディザスター&スプラッタ
コメディです。
タッカー&デイルをイメージしてもらうと
この映画のテイストが想像できると思います。
コカインベア自体は、対抗できる相手ではなく
「自然の猛威」的に扱われているので、
ディザスタームービーのテイストもあり。
この熊のCGが実によくできていて全く違和感がない。
予算の大部分は、これにかかってるんじゃないかなあ。
残念なのは、終盤に向かっておバカテイストがどんどん減っていくところ。
中盤のパークレンジャーのおばちゃん〜救急車の勢いはホント最高なんだけど
フォーカスがどんどん親娘のサバイバルに当たっていって
真面目度が急上昇。
中盤のおバカテンションをもうちょっと続けられたらもっと良かった。
最後に
エンドロールにレイリオッタへの追悼メッセージが。
亡くなっていたのか。 R.I.P
ハンニバルのラストは衝撃だったなあ。
熊が大暴れするだけじゃない
実際に起こった事件から着想を得たということだが、大量のコカインが山の中に落ちたというところからよくまぁこんな映画を作ったもんだ。コカインでキメた熊が人々を襲う映画ってだけでB級の匂いがすごい。実際、熊が襲ってくるシーンは、描写がなかなか過激でちょっと笑ってしまった。しかも過激なシーンが熊の攻撃だけじゃないし!
コカインを求めたり、意味不明な行動をとったりする熊に笑いつつ、意外とちゃんとした脚本であることに少し驚いた。トカゲの話とかお母さんの職業とか、意外とキチンとした伏線を引いていて面白い。
何年という時代設定を明確にしていなかった気がするが、携帯電話を持っていないことと娘の部屋からすると80年代前半か半ばくらいだろうか。ビリー・アイドルやマドンナ、アダム・アントなんかのポスターが貼ってあってニヤニヤしてしまった。こういう趣味なんだねと。ただしかかる曲はそれほどメジャーではないものが多い。それでも十分80年代感がするのだから不思議。
色んな意味で、過激なシーンだけの映画じゃなかった。
タイトルのインパクト
タイトルのインパクト以上のインパクトは内容になく
とにかく全体的にアホな雰囲気が漂っているのは
冒頭のアメリカのクマについての解説の引用のソース元からユーモアな感じがあるのは翻訳の方がアメリカのB級映画の雰囲気を理解しているからなのか
とにかく言い回しから音楽から何かコントなんだ
あらすじや映画説明以上の飛躍は特になく
とにかくクマがコカインでラリっていてコカインを求めている山に色んな理由で集まった人間がクマに襲われるのだが
これといった危機をハラハラさせるシュチュエーションはなく
クマに出会ったらほぼ最後でみんなで何処かに籠もってとかそういった駆け引きはない
なので本当に中身は無くモンスターとしても特別なクマでは無いのだが
ラリってるけど普通にクマ強くて困ったな
なので面白かったが想像以上に物語が無くて
逆にそれで成立してるの初速のすごさを感じた
クマかわいい
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