「レイ・リオッタの頭とお腹」コカイン・ベア 蛇足軒妖瀬布さんの映画レビュー(感想・評価)
レイ・リオッタの頭とお腹
ワンカット、ワンカット、
説得力のあるフィクションを構築するために、
蟻一匹通さない隙間ないリアリティを検証しながら、
シナリオに関係性を埋め込み、
芝居に性格やクセを忍ばせて、
各キャラクターに嘘はないか、
乗っかれる言動か、
という風に撮影、編集、仕上げを進めていく。
ほぼ隙のない作品→A級。
所々に隙がある、
えー!何これ!
でも、
予算はかかっている→B級。
または、
予算はかけてないが、
中々隙はない→B級。
これがB級の定義だ。
出典:自分ペディアより。
本作は、
全編通して全く隙がない、
ということはA級か?
違う。
1箇所、隙がある。
企画そのものに隙がある。
熊にコカイン!
そのあり得ない隙に観客をうまく誘導して喜ばせる。
白い粉を観客に使用させない、
しかし、
依存性の高い、
危険な素晴らしいS級の作品だった。
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