劇場公開日 2023年8月11日

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「絶賛!さすが清水監督!久々に質の良い邦画ホラー。そして流石大御所俳優マキタスポーツ」ミンナのウタ 映画倫理機構さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0絶賛!さすが清水監督!久々に質の良い邦画ホラー。そして流石大御所俳優マキタスポーツ

2023年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

近年のジャパニーズホラーは、ホラーに飽き足らず他のジャンルを取り入れる傾向にある。たしかに今の時代、特に若年層にとっては、多様な笑い要素が求められるのかもしれない。しかし、かといって、昨年の小芝風花主演リング最新作だとか、同年の「カラダ探し」などはホラー以外の要素が強すぎてしまい、ホラーらしさを感じにくくなってしまったため、昔のような本格的なホラーを望むいわゆる「ホラーマニア」にとっては、少々残念と感じてしまっていた。「リング」シリーズの中田監督の新作「恐怖の村シリーズ」も、ミステリーの要素が強すぎて、かつ内容が難しく、疑問をホラーをあまり感じられなかった。しかしながら、本作はここ最近のいわゆるジャパニーズホラー映画と比較すると、割としっかり驚くシーンや怖いと感じるシーンが、組み込まれていたように感じ、久々に邦画ホラーでビビることができたように思う。著者が強く気にかけていた、最近の邦画ホラーの「ホラーどこいったの?」感も感じることは少なく、しっかりとホラー映画の雰囲気を終始感じることができ、しっかりと 1本のホラー映画としてまとまっていたように思う。かといって、マキタスポーツ演じる探偵のちょっとしたボケがいい具合に入っており、時よりシアター内の空気を和ませてくれ、クスッと笑えるようなシーンで緊張が解れたりも。飽きさせない工夫のようにも感じ取れる。GENERETIONSなど、若い出演者陣が多い中で、大御所俳優であるマキタスポーツさんがその偏りを緩和させてくれ、非常に良い味を出していたし、やはりさすが大御所俳優、演技力がずば抜けて高い(もちろん若手俳優もいい演技でしたが)また、ストーリー性も割とよくできていて、なかなかに面白いと感じることができ、楽しめたと思う。ただやっぱり、初期ホラーの雰囲気にはなっておらず、もはや初代の「リング」や「呪怨」のようなじわじわとしたべったりとしたホラーは戻ってこないのかもしれない。ただ、そういった作品よりも今回のような風作の方が、今の世代に合っているのかもしれない。そして、ホラー苦手のGENERATIONSファンさえもをホラー界に引き込もうとする企画者の狙いw あとホラーだからか夜遅い時間帯の上映回も多く、雰囲気合っていた

映画倫理機構