「ここ数年で最恐ホラー。ただし最後のアイドル媚びが・・・」ミンナのウタ 真中合歓さんの映画レビュー(感想・評価)
ここ数年で最恐ホラー。ただし最後のアイドル媚びが・・・
流石清水崇監督!!監督バリューで「まあ夏だし・・?」ってなノリで観に行ったらチケット代の価値有りました。すげえビビりました(笑)
しかしホラー映画ってのはキッズ率高いですねえ。僕はああいう空気結構微笑ましく見れるのですが、ソロではちょっとキツイ方も居るかもです。
さてさて内容なんですが、とある女の子の呪いがテープを通して襲ってくるという令和だからこその昔の録音テープっていうギャップのホラーや時代を時を超えたホラーみたいなテイストになっています。
もうね、流石清水崇作品ですよ。最初っからどこか画が暗くてもう不気味。昨今の邦画ホラーは明るすぎてギャグかよってのが多かったですが、監督が違うとこうも違うモノなんですね。あの時代の邦画ホラーを思い起こさせるような絵作りでまず2000円の価値を感じさせます。
しかし当の女の子役の女優さんが結構可愛いので、割と男子諸君はそっちの感想が多いかも。本音を言えば、90年代の邦画ホラーならもっと汚らしく顔も見えづらくてブサイクを採用していたかもなあなんて思っちゃいます。
そして何と言っても最高潮に怖かったのがお母ちゃんですよ(笑)。ホラーってこうだった!邦画のホラーってこうだったわ!!って思い出させるような気持ちの悪い人間なのかお化けなのか分からないその境界線×女お化けっていうまさに呪怨的な恐怖がこの令和時代に蘇っています。
そして二回目・・・(笑)アレちょっとだけお風呂場に映ってるのとかも怖すぎです。このシーンの反応を見たいが為に二回目行こうかと思ってるくらいです(ゲス野郎)。
そういえば弟は結局なんだったんでしょう?母親もちょっとおかしかったというか娘との確執が有ったようだけど、その辺の掘り下げはありませんでしたが、これが下記の理由でおそらくおざなりなんですよね・・・そう・・・・・↓↓↓
・・・・概ねワーキャー言える夏のホラー映画としては満点に近い出来だったのですが、、、、この映画半分アイドル映画なのよね。。。。
いやあ~マジでアイドルましてや男性アイドルとかSMAP嵐ぐらいしか分かんねえから、関口メンディーだけ本名っていう変なギャグ演出なんだと思ってたら(関口メンディーは知ってる)全員実在のグループっていうね。見終わってからYouTubeで予告編動画見てて知りましたよ(笑)。
天下の清水崇さんでもこういうタイアップ要求されるんだなあ大変だなあと思いました(小並感)。
あとね~最後のライブ。。。清涼感的な意味合いとファンサービスなんでしょうが、そのどっちも求めていない層からすればせっかくの良質ホラーを観た後でやっぱりアイドル媚び媚び映画なんだと思い出させられて最悪です。無いですアレは。