ドキュメント サニーデイ・サービスのレビュー・感想・評価
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語弊を
怖れずに言えば、凄くちゃんとしてる。ほぼ時系列通りだし、エモやウェットも控え目、監督さんの料理の仕方が巧みなんだろう。個人的には遅れて来たファンで“ラブアルバム”しか持ってないけれど、“魔法”のPVはキた! 曽我部のソロがちょっと聴いてみたくなった。
あなたのそばに行き、歌を歌ってあげたいな
結成当時からコロナを経た今のサニーデイまで。メンバー皆の思いが強すぎて深すぎて、鑑賞後の気分がすこぶる重い。でもそれは僕の愛もそれだけあるってことかな。 8/30当日、本人弾き語りあり。 セトリ◆御機嫌いかが/恋におちたら/白い恋人/桜SuperLove/春の風
曽我部恵一を知る
1992年に立教大学の曽我部恵一が片山紀夫と田中貴を誘いバンド結成。その後、メンバーの出入り、活動停止、バンド再開、などを経験。特に丸山晴茂の死去による脱退を経て、大工原幹夫の加入で現在の3人体制となっている。そのドキュメンタリー。 サニーデイ・サービスというバンドを初めて知った。そこそこ聞きやすく、悪くなかった。 しかし、歌声に感動するわけでもなく、見た目が良いわけでもなく、メジャーにはなりきれていないバンドだからか、特別何も感じなかった。 コロナ禍直前に新体制でのレコーディングを終え、全国ツアーをしようとしてた時に延期となり、カレー屋で日銭を稼ぐ、なとたくましさは感じたが。
アンソロジーであり、今があり、未来があった
今年でCDデビュー30周年という「サニーデイ・サービス」のドキュメンタリー。自分的には2年遅れて95年の1stアルバム「若者たち」が出会いだった。 熱くなった🔥 素直に感動した。 曽我部さんの魅力、人間力がどんどん増していく様が凄いなぁ。 何より音楽が素晴らしいから説得力があるのだろう。 小泉今日子さんのナレーションにも愛が溢れた。
やりたいこと
やればいいよ カレー(とラーメン)を食べたくなった!あと特茶飲んで。そんな感じで、"ふらっと聴きに来てくれればいい"彼らの音楽と本ドキュメンタリー映画。メンバー登壇トークイベント回を見に行ったけど、熱心なファンと言えるようなものではなく『DANCE TO YOU』から聴き始めて、その聴きやすさからスッと入ってきた。そんな自分の中でサニーデイと言ったら、グッドメロディとそのままを記録"ドキュメント"したような生活感のある歌詞。けど本作を見て、コンビニや餃子など生活に根ざした歌詞にしっかりと理由があって納得感があった生活者の音楽。 全国どこでも自分の運転による車で行って、機材詰め込んではまた積んで、コロナでツアーが中止になればカレー屋さん("八月")で日銭を稼いで…と汗水垂らして本当に汗臭い泥臭いを体現する。燃え尽きるために。好きなことを仕事にすること、また金勘定じゃなく自分が心躍る本当にしたいことを突き詰めること。そんな、生活と天秤にかけて多くの人がどこかできっと諦めることを無我夢中で追い求めて、人生をかけてやり続けている生き様が最高にダサくてカッコいいな、と奮えた。カレーと同じで、平坦じゃなかったからこそ出る"味"みたいなものがしっかりと人間的魅力としてあるんだなと感じた。だから冒頭で引用したような言葉が微塵も嘘じゃなく、しっかりと魂が乗っかってまっすぐ刺さってくる。 サニーデイのライブは命がけ。ライブを嫌がっていた(?)昔から解散後のソロ、曽我部恵一BANDを経て、今ではこんなにもフィジカルで熱量のある暑苦しいものになっている!曽我部さんの好きなもののために本当に今を生きてやり抜こうとしている感じ、田中さんのジェントルな感じの中に秘めた静かな熱さとサニーデイへの思い入れの強さ。"大工くん"大工原さんの存在も大きい。はっぴいえんどやフリッパーズ・ギター初期と今これから。元シャムキャッツ夏目さんやネバヤン安部さんが口にする後世に与えた影響。なかでも丸山晴茂さん追悼ライブがすごかった。メンバーの死を乗り越えて、サニーデイ三期目はまだまだこれから!! 当たり前すぎる感想かもしれないけど、ライブ見に行きたくなった!!! pandemicからのhistory & discography、reunion、そしてrestart……カンパニー松尾の一人作業。言葉が聞き取りづらい整音されていない音でも、大して凝ってないシンプルなテロップでも、そんなこと気にしなくていいのだと。内容で勝負しろ!そんなのだから無論、コーラが映ろうと特茶が映ろうとモザイクもしない。コンビニのコーヒーに風船讃歌、好きな曲で始まり終わる。いや、続く。
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