劇場公開日 2023年7月7日

  • 予告編を見る

「桜田さんは新人賞という感じでもないけど、この映画で何らかの賞を取ってもおかしくないと思った。」交換ウソ日記 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0桜田さんは新人賞という感じでもないけど、この映画で何らかの賞を取ってもおかしくないと思った。

2024年12月28日
PCから投稿

高橋文哉さんと桜田ひよりさんがこの映画で日本アカデミー賞の新人賞をとっていたので見てみた。

高橋文哉さんは見たことあるようなないような感じで旧ジャニーズ系の人なんだろうと思っていたら違っていた。

後で調べたら『仮面ライダーゼロワン』の人だった。

ずっと見ていたのに感じが違うから全く気がつかなかった。

『仮面ライダーゼロワン』の頃よりだいぶかっこよくなったような気がする。

埼玉県春日部市出身となっていたけど、春日部にこんなかっこいい人がいたらモテまくって大変だっただろうなと思った。

桜田ひよりさんは『咲 阿知賀編』がよかったので、それ以来注目して見ていた。

『咲 阿知賀編』は2018年の映画で、振り返ってみると「桜エビ~ず」(現ukka)の水春さん(脱退)とか小倉優香さん(ラジオでやらかして一時消息不明になった)とかが出演していて、ずいぶん昔のような気がする。

今更新人賞でもないような気がするけど、日本アカデミー賞の新人賞を取れたならよかったのかもしれない。

桜田ひよりさんはけっこういろんなドラマや映画に出演していて、中でもマンガ原作物が多かったような気がする。

いろいろ見たけど、ほぼ脇役であまりはまっているような役はなかった。

少女マンガ原作物の恋のライバル役もやっていたような気もするけど、恋のライバル役という感じではなかったので印象に残っていない。

ドラマで『彼女、お借りします。』というのを見ていたけど、プライドが高くてツンツンしている役だったので、全く合わなかった。

桜田さんは演技はうまいんだけど、正直言って、顔が、可愛いんだか可愛くないんだか、整っているんだかいないんだか、よくわからなくて中途半端な感じがする。

だから可愛さが要求されるところに入れるとちょっともの足りないし、普通の人という感じでもないから普通の人の役に入れても違和感がある。

かといってブス役もなかなか難しい。

だから入れるところがないので、全部見ているわけではないけど『咲 阿知賀編』以来はまり役みたいなものは無かったと思う。

でもこの映画は合っていた。

桜田さんはこういう直球系少女マンガ原作の、脇役ではなくて主役が合う。

少女マンガって、地味で目立たないけど実はちょっと可愛いみたいな女の子が主人公で、その子が明らかに可愛い女の子に勝って、学校一かっこいい人気者の男子とくっつくというのが基本だと思う。

その主人公の地味で目立たないけど実はちょっと可愛い女の子という設定は桜田さんにぴったりだった。

けっこうキャリア長くて、マンガ原作ものを多くやっていたのに何でこういうのなかったの?と思った。

映画の内容も『君に届け』みたいな完全な直球ではなくて、昔ながらの他人になりすまして文通するパターンを混ぜていた。

今時、文通とか交換日記とかはないと思ったけど、SNSでなりすましやると炎上したりするし、犯罪っぽくなるからしかたないのかもしれない。

変化を入れた分、ちょっとストーリーが複雑になって、桜田さんの演技力も発揮できたし、男の方もかっこよくてお似合いだったので、本当にぴったりのはまり役だった。

Push6700