劇場公開日 2023年7月7日

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「ホルモンが胸キュンと混ざり合う麺カタコッテリラブコメ」交換ウソ日記 たいよーさん。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ホルモンが胸キュンと混ざり合う麺カタコッテリラブコメ

2024年4月15日
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鑑賞方法:映画館

いやいや!噂通りの良作で!胸キュン王道ラブストーリーを詰め込んでくると見せかけ、等身大を描いてくる上手さ。これは思わず泣いてしまった…。

とにかくまず、テンポが良い!嘘から始まると2人の物語を見える範囲でしっかりと描き出し、助走をしっかりと取っている。だからこそ走り出した時のザワザワ感が一段と引き立っている。また、いつバレるか分からないことが片隅によぎる一方、共通点や話題が結びついた時の高揚感も繊細に描く。よって、2人を外から観ているというより、その渦中に飛び込んでいる感覚。これによって「いやいやそうは…」と言いたくなる所もカバーしている。(あるはある。笑)

また、カメラワークも多彩かつ意欲的で面白い。叶美が話しかけられている様な目線、松本を見上げるような視点、遊園地を楽しんでいるシーンの距離感もリアル。そのくすぐったさも作品の胸キュンと高校生らしさを存分に発揮させている。

そして何より音楽よ…!マキシマム ザ ホルモンを起用する大胆さは、自分の意見が言えない主人公と人前では出しにくい部分がリンクしており、これまた挑戦的で面白い化学反応を生み出している。これは余談であるが、刃渡り2億センチ(TV edit)を映画用にリミックスするという謎の2ステップを踏んでいる。これはまだフル音源を解禁していない為…。なんかまどろっこしいな。笑

主演は高橋文哉さんと桜田ひよりさん。いよいよヒロインまで来たと思うと嬉しい所もあり、高橋文哉さんは現代的な若者っぽいモテ男を醸し出している。今っぽさを押さえつつ、多角的に描かれるラブストーリーを丁寧に描いている。ただ、最後のはいるかどうか…。あと、茅島みずきさんの可憐なポジション、板垣瑞生さんのザ2番手も嫌いじゃない。配置も上手く効いている。

胸キュンシーンにザワザワする館内。終わった後笑いあうJKたち。それを微笑ましく思ってしまう辺り、おじさんになったなぁ…。評価は高いが当のJKたちには痛く写っているのか。何がともあれ、映画として胸キュンの作り方とヒロインの成長を描く塩梅が絶妙。良かった〜。

たいよーさん。