おまえの罪を自白しろのレビュー・感想・評価
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色々と考えさせられる映画でした
あっという間の106分。ストーリーがノンストップで駆け抜けていくので、ずっと物語に引き込まれていて最後まで集中して見られました。見終わった後に政治はもちろん、報道、家族愛、行政のことなど色々と今の社会の現状と重ね合わせて考えさせられました。
登場人物それぞれの感情が露わになったり、逆に感情を抑えて戦略的に動いていたり様々な表情を見ることができ面白かったです。
個人的に人生で初めて映画館でもう一度鑑賞したいと思っています。結末を知った上で見るとまた違うメッセージが読み取れるのではと期待しています。
予習の後鑑賞がお薦めです
政治家の権力闘争に十分にあり得るリアルな小説の映画化。
ただその秀逸なサスペンス小説を凝縮するのには説明不足で未予習鑑賞者に疑問符が付きまとう、わずか1時40分もの。
予習の後鑑賞がお薦めです。
罪とは何か
「おまえの罪を自白しろ」と言われたとき、自分ならどう答えるだろう。
極めて難しい問題なのは、罪の意識は人それぞれで濃淡あり。
例えば「いじめ」の常習者が、そのことを罪に感じているかは問題の一つ。
自覚がなければ、告白もないわけで。
懺悔や告解を日常的に行うキリスト教圏では異なるかもだが、
そうした風習があまりない本邦では極めて難しいかも。
ところが本作の主要な登場人物たちは、
同じように迫られた時に身に覚えが。
政治家としての権勢を利用し
知己への利益供与のために立ち回った過去、
またはこれからしようと企んでいることに思い至る。
自分への利益誘導にならなければ良しとの見方もあろうが、
とは言え利益を得る一方で不利益を被る人も出るわけで。
国会議員『宇田清治郎(堤真一)』の孫娘が誘拐され、
送られて来た脅迫文に書かれていたのは身代金の額ではなく
タイトルの一文。
それも、残り二十時間程度のうちに
記者会見を開かねば孫娘は無事ではすまぬとの内容。
当人も事務所のブレーンも
イマイマ進行中の案件と考え、
告白を行うことの判断とともに、小さくは自分の議員としての立場を、
大きくは与党政権をどうすれば維持できるかを考える。
ここで丁々発止の政権内のやり取りが繰り広げられ、
えもいわれぬ緊迫感。
ただ「指揮権発動」云々の箇所は
かなりわかりにくい。
なにせ戦後実際に「指揮権」が発動されたのは
一回しかないのだから。
とは言え、与党政権内でのライバルを貶める策謀や
裏切り・裏切られによるアップダウンは、
実際にこんな腹の探りあいが行われているのだろう、と
見ていて憐憫と侮蔑の感情がないまぜに。
こんな人たちが選良であり、
国民の税金を食べて国を回しているのかと。
『清治郎』の選択は極めて良識的なもの。
嘗て「人命は地球より重い」と語った総理大臣もいたことを思い出す。
しかし事件はこれで終わりではないのが
{クライムサスペンス}の二転三転。
次の展開が待ち受けており、
原作者のの『真保裕一』と脚本の『久松真一』の面目躍如。
が、ここで気になるのが
次男で父の議員秘書『晄司(中島健人)』の良すぎる勘。
些細なことからそこまで推理できるか!と鼻白んでしまい。
更にそれに賭けて動く警察も、なんだかぁとの印象も、
まぁそうしないとお話が続かないからね。
ラストのシークエンスは素晴らしいの一言。
多くの民の幸せを望み政治の世界に飛び込んだ有為の若者が
次第に清濁併せ吞むようになる古今東西で必然の流れ。
〔オール・ザ・キングスメン(1949年)〕を想起し、思わずにんまりとしてしまう。
1回目より2回目3回目
テレビなどの宣伝されている時、気になっていましたが、少し難しそうな内容だなと思っていました。ですが、なかなか理解力に乏しい私でも内容の大方は理解することができました。主人公の頭の回転の速さや清史郎の苦悩、なんとも言えないむしゃくしゃした気持ちに共感し、社会を知るいいきっかけの映画になれたかなと思います。欲を言うならば、情景描写や心情を映すシーンなどがあればもう少し理解が深まったかなと思いました。ですが、映画自体楽しんで見ることができました。この映画は1回目観るより2回目3回目と回数を重ねた方がより面白さが増すのかなと思うのでまた映画館に観に行きたいと思います。
良い意味で思っていた作品とは違った
テンポ良くストーリーが進んでいくので中弛みなくラストまで楽しめました。
少し気になった点は、主人公がとある官僚に考えがいきつくのが突然に感じてしまったり、事故案件なのでは?と思ったりはしましたが(でも人はパニックに陥ると冷静な判断は出来ないですよね)
これがスローテンポだともっと気になってしまっていたかもしれませんが、どんどん話が進んでいくので、そこまで気にならなかったです。
もっと重苦しい社会派サスペンスかと思っていたら良い意味で裏切られました。(重い題材を求めていた人には物足りなさはあるかもしれませんが)政治を舞台とした作品ではあるけど幅広い世代において見やすい作品だと思います。
原作未読ですが、ラストも主人公のこれからをワクワクさせられた展開で絶妙なタイミングで主題歌B'zがかかるので爽快な終わり方でした。
役者さんは重鎮な方々ばかりで安心して見れますし、主人公の若さをぶつける演技も個人的には好印象。
あと、本作には色々な自白シーンがありましたが個人的に最後の父の自白に1番驚きました。罪ですね…。
色んな感情が生まれるヒューマンドラマ
政治家一家の歪んだ関係。周囲の人によって変わっていく自分。若き闘志。それを取り囲む利権、探り合い、、、とにかく次々と状況や感情が変わり見ていてとてもハラハラした。
昨今のなんちゃってジャーナリストに見せたい真の報道があった。嘘記事が蓄積により真実とされていく恐怖を感じた。
役者さんは皆さんもちろん申し分なかったのですが初めて認識した中島さんの演技に惹かれました。抑圧された状況下にも漏れ出る光にご本人の生き様を見たようです。
色んな要素が多かった
中島健人君目当てで見に行きました。普段はあまり邦画は映画館では見ません。
ストーリーに疾走感もあり、途中中弛みすることもなく面白いまま終わりを迎えました。
各キャラクターの心の内がもっとわかれば更によかったと思いますが映画という限られた時間の中ではこれが最善だったのかな?
いい役者さん揃いだったので、表情で読み取るところが多かったです。
キラキラアイドルではない中島健人くんももっと見てみたいと思いました。
小説は未読で映画を観たのでストーリーの展開に違和感は特になく、最後...
小説は未読で映画を観たのでストーリーの展開に違和感は特になく、最後まで集中して観られました。
晄司が徐々に政治家らしい狡猾さを発揮していく畳み掛けるような展開が観ていて楽しい!重い題材なのに爽快さすら感じて、観終わった後は心が沸りました。
少し物足りない
予告を観て面白そうだと思ったけれど本編を観ると政治的要素はそこまで強くなく派閥争いによる駆引きも浅いやり取りが少しある程度で思っていた映画と違った。サスペンス要素もそれほどなく動機も弱い。子供を攫われた母親が最初に連絡したのが兄弟というのも違和感がある。普通なら子供の父親である夫にかけるのがまず第一のはず。物語上、主人公または議員の父親に子供が誘拐されたことを知らせなければ話が進まないので理解はできるが現実味がない。主人公が真相に迫る場面もなぜその発想に至ったかの過程が雑である。全体的に予告やポスターから受ける印象とはかなり違って内容は薄いが、出演俳優がベテランの実力派揃いで見応えがある。主人公も若さ溢れる真っ直ぐな青年の役がよく似合っていて、緩急のつけ方などまだまだ力み過ぎ感があるもののこれからが楽しみになる。ただ、歌舞伎の人か分からないけれど若い刑事役の人が随分と大袈裟なお芝居をしていて1人浮いていたのが気になった。全体的に展開は早く飽きずに観られて悪くないが、もっとしっかりとした内容を求めている人には物足りなく若い人に向いている映画かもしれない。
政治的思惑の絡む誘拐事件とその先には…
政治家の孫娘が誘拐され、要求はタイトルの通り「おまえの罪を自白しろ」。さまざまな政治的な思惑の中、ハラハラしながら冒頭からひきこまれました。後半は政治的な思惑よりは親子、家族を考えさせられました。後半の推理要素は、たしかにそう言えば…なぜだろう…と主人公と一緒に楽しめました。
父が息子に何を択したかったのか、息子はそれをどう受け止めたのか…そして、続きが観たくなる映画でした。
堤真一さんはもちろんのこと、日本の名優さんがたくさん出演されていて、豪華なキャストが脇を固めていて大変見応えある映画でした。
1作品でこんなにたくさんの名優の演技を見られるのも本作の醍醐味だと思います。
そんな中、主演の中島健人さんは少し鬱屈とした若い議員秘書を丁寧にそして力強く演じられていました。池田エライザさんの母親役、そして子役さんも素晴らしかったです。
親子の物語
2回目は父親目線で観ました。
長男は人当たり良く、特に駄目ではないのですが、行動力、判断力、気遣い等やはり次男の方が政治家向きに見え、後継者に選びたい気持ちが表情や視線に現れていました。とある退場シーン、あれは本来長男の役割でしたよね。とっさの事態に動ける次男が際だっていました。
長男はどんな気持ちだろう、これからどうするのかなと長男のことが気になっています。
余談ですが宇田家はみなさん高身長でスタイルがよくて画面映えしていました。家族と言われて納得するキャストでした。
さっくり楽しめる社会派エンタメ
話の展開にスピード感があり、政治がテーマの一つでもありますが、どちらかと言えば家族の在り方がメインに感じられました。
ポスターの印象とはちょっと違うストーリー展開でしたが、おもしろかったです!
登場人物が多いので、公式サイトの相関図は見ておいた方がいいかもしれないと思いました。
あと主題歌がかっこいい!
画がいい
政界での立場と孫娘の命を天秤にかけられ常に窮地に追いやられている宇田清治郎を、次男の晄司の視点で写されるその意味と立ち回りが上手く、最後まで見応えがある作品でした。テンポもいい。色々な表情を魅せる中島健人の演技にも注目。誘拐犯の動機に意外性がなく-1。原作は内容が異なるのか気になりました。読んでみたいと思います。
あっという間の101分
主人公は父に反発していて汚れた政治家が嫌いな正義感の強い若者。。
かと思っていたけれど、狡猾で野心家な部分があって、いい意味で裏切られた。
全員がなにを考えてるのか?分かるような分からないような。。
スピーディーで考えながら観るのであっという間です。
面白かったです!!!
ラストの主人公の顔と照明がサイコーです!
主人公の父親は誰かモデルになっている政治家がいるのか?と思わせるよ...
主人公の父親は誰かモデルになっている政治家がいるのか?と思わせるような内容でした。現実とリンクするようにずっと暗い画面で、次々と怪しいオジが出てきて正直言うと楽しくはない。主人公はイケメンで賢くてシゴ出来で「こんなやつおらんわ」と思うけど「いたらいいのに」とは思います。演出が少しメロドラマちっくな部分もあり、ミステリーと呼ぶには至らない内容でした。しかしここまで政治にフォーカスを当てた大衆向け映画は久しぶりだと思うので、その点で少なくない意義があると思います。
面白い!誰でも楽しめる
私はサスペンスものも政治ものも
あまり得意ではないのですが、
CMが面白そうでなんとなく気になって
見てきました。サスペンスが得意じゃない人にも見てもらいたい、誰にでもおすすめできる良作でした。身構えずに見なくて良いです○
面白かった〜!!
俳優陣の演技が良すぎて二度見に行きました。
良いところ育ちのおぼっちゃまの主人公が
汚れた世界の中で強かに立ち回るようになっていく姿にゾクゾクします。
登場人物の黒さに嫌悪感を抱くのではないかと
心配でしたが、演出や俳優さんの芝居が良くて、掛け合いを見てるだけでも最高に楽しかったです。
過激な演出もなくて、
良い芝居、良い脚本、良い演出etc…で
シンプルに勝負してる感じがしました。
あなたの好きなシーンはどこですか?
語り合いたくなる映画です。
おすすめします!
俳優さんたちがすごい
予告やポスターを観た印象からいい意味で裏切られた。
とにかくいっぱい走ってたけど、印象に残るのは大切なものを守ろうとする心の動き。
主人公宇田晄司の、父・清治郎への思い…抱く感情が変わっていくのも中島健人さんの表情や眼差し、あるシーンで添えられた手からも感動するほど伝わってきた。清治郎の複雑な感情も堤真一さんの表情に最初に感じたイメージからどんどん変わっていく。秘書の皆さんを見てるだけで清治郎さんの人柄がわかる。
角野卓造さんの幹事長と晄司の対峙シーンはゾクッとするほどおもしろかったし、兄・揚一郎さんの賢いのにちょっと不器用な感じも最高でした。
誘拐されてからの柚葉ちゃんのことが気になるし、妹・麻由美さんは兄たちと待ちたかったのではないかと思ってしまいますが、玄関での柚葉ちゃんとの可愛いシーンは緊張が始まる前の唯一の癒しでした。
1度目より2度目、回を重ねるごとにそれぞれの立場からみるとまた違うことが見えてきて何度も楽しみたくなる映画です。
全401件中、141~160件目を表示