「家族の話」おまえの罪を自白しろ さわさんの映画レビュー(感想・評価)
家族の話
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国会議員の孫娘が誘拐されてからの約1日を描いた101分。すごいスピード感で物語が進んでいき、長い説明のシーンなどがなくコンパクトにまとまっているので101分間緊張の糸がぴんっと張り続けたままでした。
初めて映画館でサスペンス映画を観ましたが、私のように初めて社会派の映画やサスペンス映画を観ようかなと思った人にはトライしやすくとても観やすい映画だと思います。
驚いたのは出演されている方々がとても豪華で、次から次に登場する俳優さんにこの方知ってる!の連続でした。
心に残っているのは、登場人物たちの表情です。セリフがないときの表情や息遣いに胸がぎゅっとなりました。
特に、101分の中で主人公宇田晄司の表情がどんどん変わっていき、最後のシーンの表情を見た時にとても清々しい気持ちになりました。
初めは今の状況に不満を持ち眉間に皺を寄せている晄司が自ら動き、清く正しい正義のヒーローではなくどんどん強かになっていく姿が印象的でした。
誘拐事件・国会の闇という張り詰めたテーマの中で、みんなでテーブルを囲んで食事をとるシーンが何度かあり、そのような日常のシーンの温もりがとても際立ち、何故か心にとても残っています。
たくさんの登場人物が出てきますが、家族の物語だと感じました。
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