「モヤる〜」探偵マーロウ ガゾーサさんの映画レビュー(感想・評価)
モヤる〜
2023年劇場鑑賞200本目。
フィリップ・マーロウがハードボイルドの代名詞なのは知っていましたが、どういう感じなのかは知らず。この作品の直前にロング・グッドバイを観たので予習はできました。
いや、さっきのほうがまだ正義みたいなのあったな!
ネタバレになるので詳しくは書けませんが、最初は依頼人の頼みを意地でも叶えるプロとしてのプライドみたいな感じかと思っていましたが、段々スッキリしない展開に・・・。こういうラストがかっこいいみたいな意見もあるのかもですが、自分は好きじゃないですね。
原作は知りませんがリーアム・ニーソンが演じることでデカいデカイ言われていたのがちょっとおかしかったです。ロング・グッドバイにはそういう表現なかったので。
でもリーアム・ニーソン191センチで、自分も190あるので、海外でも自分デカいって言われるんですかね。海外だとこれくらいの身長珍しくないと思っていたのですが・・・。
「デカい」はファンを笑わせるためのネタだろうと思いますー。
1939年代アメリカ男性の平均身長は171cm。マーロウは186cm設定でたしかに高いです。
ただ、この部分がネタになるのはハード・ボイルド役者の第一人者ハンフリー・ボガードがマーロウを演じたとき、ボガードは173cmしかなかったので、原作の「背が高いのね」と言われる台詞を「背が低いのね」という自虐ネタに置き換えてみせたんですね。(ボガード時代の名優達はやっぱり185cm以上ありましたし)
本作で何度も「デカい」が出てくるのはこのボガード・マーロウを踏まえて「リーアムはきちんと原作通り背が高いですよー」とファンをクスッと笑わせる仕掛けなんですね^ ^