劇場公開日 2023年6月16日

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「ハードボイルドの復刻本は中綴じがやや緩め」探偵マーロウ シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ハードボイルドの復刻本は中綴じがやや緩め

2023年6月30日
iPhoneアプリから投稿

今や珍しいストレートなハードボイルドもので、時代の雰囲気や役者の佇まいが渋い味わいの作品でした。前置きもなく、マーロウの事務所に美しい依頼人が訪ねてくるところからして、作品世界に引き込まれます。死んだはずの男が生きている、妖しげな高級クラブ、メキシコの人ギャングなど、お膳立てもガッチリ固めています。ところが、前半過ぎたあたりから、登場人物が次々と出てきて肝心のお話しが分かりにくくなります。後半から持ち直し、結末も綺麗にまとまるだけに残念。役者では、リーアム・ニーソンが年齢を感じさせない好演で、短い台詞回しや身のこなしが、イメージピッタリです。ダイアン・クルーガーのクラシックな美しさにはやられたーって感じです。

シネマディクト