「まず字幕がダメ」探偵マーロウ マスゾーさんの映画レビュー(感想・評価)
まず字幕がダメ
フィリップ・マーロウ
ハードボイルド作家
レイモンド・チャンドラーが
1939年に生み出した私立探偵
LA検事局で働いていたが上司に逆らって
クビになりそのままLAで私立探偵を
営んでおり弱きを助け強きを挫く
熱血漢
「撃っていいのは
撃たれる覚悟のある奴だけだ」
などの名セリフもいくつか
何度も映画・ドラマ化され
様々な役者が演じている
今作は70を過ぎてもまだまだ
元気なリーアム・ニーソンの
100作記念作とのこと
アクションシーンが売りの
俳優さんなので
割とこの人の主演作は
見てるんですがちょっと
イマイチな作品がここんとこ
続いてましたが
果たして今作はどうか
1939年のLAが舞台で
いかんせん主題は確立してて
お金もしっかりかかってるし
雰囲気もいいんですが・・
「字幕」がまずダメ
映画の字幕ってよく使われる
特有のフォントがあるじゃないですか
でもこの映画のは丸ゴシックのまんま
配信やソフト版みたいなのっぺりした
フォントを大スクリーンで見ると
まあ雰囲気がぶち壊しなもんです
あまつさえ時代物でです
おかげで序盤は話が頭に
入ってこないくらい違和感が
ありましたが話も別に
そうミステリーとも言えない
ほど単純なものです
画面は前述のとおり非常に
お金がかかっています
美術は相当頑張っていますが
会話するシーンなどで露骨に
タバコや酒を必ずあおるのが
だんだん無理矢理やってるようで
冗長的な印象を受けて退屈に
なってきます
なんでいかにも怪しげな
クレアの依頼を
マーロウは受け続けるのか
警察との関係性も動機づけの
シーンが大してなく
ご都合的で退屈
クライマックスに
そうだったんだ!と思う
瞬間も特になくダラダラ
終わっていきます
まぁ
細かいとこを除けば
淡々とした出来ですし
字幕フォントをちゃんと
それっぽいやつ使うだけでも
だいぶそれっぽく見えると
思いますが