アナログのレビュー・感想・評価
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仕事でリアルを見たからこそ
かなりのネタバレを書いてしまいそうなので、ご注意ください、、
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スマホを持たない女性と突然会えなくなるという情報だけを先に聞き、過去から時を跨いで来てるのかなと予想しながら鑑賞した。
それが当たっていたら自分が好きな展開だったけれど、そうではなく、かなり重い方向へ進み出してからちょっと本気で辛くなってしまった。
前職で患者さんのリアルな人生、本人や家族の葛藤を見ていたので、主人公のヒロインを思い続ける選択にも素直に感動できず…。そんなことを言ったら興醒めなんだけど、結婚もしてない、付き合ってもいなかった彼女を深く知らない彼が、人生の最後まで寄り添い続けるというのはそんなに簡単なことじゃないよと思ってしまった。彼女が望まないかもしれないから、下の世話はできないでしょう。結局は親族の力が絶対に必要になる。他人を超えられない。
本当に一緒に生きていくのなら、一人にすることすらできないんだからまだ若い彼はかなり多くのことを犠牲にしなければいけない。そこまで出来るのか。
どうしてもこうなってしまったらハッピーエンドが想像できません。
映画のせいではなくて、私が素直に見られない思い出があるからいけなかったのですが。
ただ、にのの演技が本当に上手だったから、そのおかげで没入できた。彼が涙する度に自分も泣いていた。
苦手意識があった波瑠もビートたけし作品も(そうとは知らずに鑑賞した)、初めていいなと思った。
携帯ぐらいは持とう! そうすれば問題は総て解決の件。
携帯無い人とのコミュニケ-ションをどうするかっていう
一つの話展開。
見ていて思うのは、
二人の心が誠実であるって事と、その人の思いは必ずいつか届くって事かな。
そこがとっても大切であり、大事と思う。
この思いが 周囲を巻き込みながら
ラストは不幸な出来事が有ったけども
少しづつ幸せに向かって行くんだよって、
そう思わせてくれる所がステキなんだと感じます。
ただ、彼女は何で頑なに携帯を持たなかったのかな???
彼から愛の告白受けるとき スマホ準備してたそうだし。
ラスト終盤場面も ちょっと長いと感じたわ。
そこが惜しい点でしょうか。
今の季節は恋愛映画鑑賞のど真ん中 !
気に成る方は劇場へ・・・どうぞ
タイトルなし(ネタバレ)
普段のたけしさんからは想像出来ない純愛ものですが、セリフの中には彼らしいユーモアも感じ取る事が出来ました。特にヒロイン役の波瑠さんが良かったですね。最初の構想では竹内結子さんだったようですが、最終的には波瑠さんの透明感が作品にとてもフィットしていたように思います。来月には監督作『首』の上映を控えてますので、こちらも凄く楽しみです。
ありきたりだけど温かい映画
ドラマばかり見てる私からすると、やっぱり映画って尺足りないんだな、と思った。
話の内容はありきたり。
ただ、見終わった時にはじんわりと温かい気持ちになった。
そして、腐れ縁の友人とのコミカルなシーンが挟まれていたからこそ、ただの感動モノとして中弛みすることなく、脚本や監督の手腕が垣間見れた。
・ラストシーンは個人的には、波瑠が一言「◯曜日…」と発したあとニノが涙流して映像無しのエンドロール。の方が余韻残って良かったんじゃないかなと思った。
・リリーフランキーこういう映画のこういう役に当てられがち。
ピュアさを図るリトマス試験紙のような映画
古典的な純愛映画で、観ていてずっと展開が読めた映画。
なので、最後の最後まで驚きもなく、感動もさほどなく、涙も出ず。。。
それでも観客の方々からすすり泣く声が聞こえてきていたので、響く人には響くんだろうな。
まさにピュアさを図るリトマス試験紙のような映画だと思う。
とても良い作品でした
夫と2人で観に行ってきました。
主演の二宮和也さんの演技は安定して良かったですし、相手女優の波瑠さんとの相性もとても良かったです。
私は耐えましたが夫は見終わったら泣いていました。
ジャーマン新じゃが
インテリアデザイナーの男性とと携帯電話を持たない謎の女性の恋のお話。
自身が手掛けた広尾の喫茶店で出会い、内装の細部への拘りに気づき褒めてくれた女性にいてくれたことで気になる人となり巻き起こっていくストーリー。
連絡先を知らない2人が「待ち合わせ」だはないけれど、毎週木曜日に喫茶店で会って、そこで話したり、そこから出かけたり。
あらすじ紹介で記されていることを読んで、なんとなく何が起きるのか、彼女に何があったか想像ができてしまうけれど…なかなか起きないっすね(´・ω・`)
そしていよいよことが起きてからは、一気に加速。
やっぱりこういうことよね…の積み重ねで意外性は殆どなかったけれど、悲しく優しく温かい思いやりと気遣いの恋愛物語で、なかなか面白かった。
話と波瑠さんはいいんだけど、、
話はいいし波瑠もめちゃいいし最後は泣けたりもしたんだけど、、
思ったほどあまり感情移入ができなかった。
ニノじゃない方が良かったかなあ、、なんか2人の違和感がありました。
あと途中プツプツ映像がきれるのは演出?
それともトラブルかなあ?
あれが気になり過ぎて、集中できなかった。
特に居酒屋のシーン、みゆきがお手洗いで席を立っている間の3人の会話や映像がプツプツ、、なんかものすごい時間離れていたような違和感。
お母さんと息子の距離感も、気になりました。
いくら父を早く亡くしたからといって、
あんな手を握ったり、頭触ったり指切りしたりする?
恋愛の話するかなあ?
海での凧や糸電話は、なんかよかった!
大人になってからあれやってて、誰かに見られたら恥ずかしすぎるけどね、、
おかあさんの葬儀や、みゆきが事故に遭っていたことを聞くシーンが、少し物足りなかったかな。
なんでこんな悲しいシーンなのに泣けないんだろうかと思った。
みゆきが日記を読むシーンではじめて泣けました。
今はすっかりスマホ中心の生活にはなってるから、たまには離れてみるのも良いかなあと思いながら、なかなか手放せないですね、、。
アナログにも程がある
ビートたけし原作と聞いて、嫌な予感はしていました。ただ二宮君の演技が見たくて、映画館へ足を運びました。期待以上の素晴らしい演技に、何度も涙しました。高橋惠子さんとリリー・フランキーさんの、抑えた中にある温かな演技も素敵でした。しかし嫌な予感は的中して、ストーリーには全く感動できませんでした。まずスマホの対比が糸電話?悪い冗談かと思いました。悟は自立した男性なのに、ヒロインがステレオタイプで、クラシック音楽=深窓の令嬢、母親から譲り受けたバッグを使っている=丁寧に暮らす女性、家事ができない父親の夕食を、用意するために急いで帰る女性、きっと昭和生まれの男性の理想像なのでしょう。男3人の友情物語も、独身ならいざ知らず、浜野さんが演じた男性は(役名失念)結婚していて、共働きなのに、頻繁につるんでいて呆れました。私は還暦を過ぎた昭和生まれなので、若い頃の恋愛は家の電話と手紙が、連絡の手段でした。でもその方が、純愛だったとは思いません。時代や世代で一括りにする事に、違和感を覚えます。今現在は、SNSを利用して知り合った人達と、実際に会って交流しています。スマホがなかった頃が、懐かしいとは思いません。これが大人のラブストーリーだと言われても、正直困ってしまいます。ラストもまさか!と声を上げそうになりました。ただし脳については解明されていない点がありますので、あり得ないとは言い切れません。この映画で感動できなかった自分がおかしいのか?と思うぐらい、絶賛するレビューばかりで正直驚いています。
美しい空間が切り取られていた2023.10.16
少し批判めいたことを言えば、どんな作品でもそうだが、わずかにも過去の作品に類似する点がある。例えば、事故に巻き込まれ半身不随と脳障害が残ることになったが、悟は最後まで寄り添い、最後には目を覚ますところなどは、八年越しの花嫁のワンシーンと重なる。また、店を覗き込んで、一旦店を離れてまた戻るなどを、実は見ていたなどは、糸(小松菜奈)の回想シーンと重なる。
しかし、同じではなく、しっかりとしたオリジナリティと、一つの空間美が2時間に収められていたことは素晴らしかった。
特に二宮さん、波瑠さんの演技によって一つ一つの間が濃厚に埋まっていくのは、やはり演技の力がどれほどものを言うか、ハートから出てくる力、役者が過去どれだけのものを積み重ねてきたかが無言のうちに伝わってくると感じた。
また、映像の一つ一つの魅せ方が絶妙に素晴らしかったと感じた。冒頭数分でぐっと引き込まれ、たびたび美しい心情を起こさせ、温かい感情を呼び起こさせる。
本作の特徴である、携帯を介さない設定が、観る側の感情を上手に揺さぶり、次はどうなるのだ、と予想させない展開が良く作られていた。
総じて、原作、役者、撮影、編集が見事にマッチした、大人の恋愛の形を一つのフィルムに収めることに成功したのではないかと思う。
世の中には、時代の彼方に忘れ去られた愛の形があるとは思うが、本作品はその愛の形にかぶったほこりを取り払い、美しい輝きを取り戻していただいたのではないかと思う。
ぜひ多くの方にもご覧いただき、愛とは本来どういうものだったかを考え直すきっかけにしていただきたいと思う次第である。
なお、まったく関係ないが、二宮さんと、桐谷さんの組み合わせも、ラーゲリより愛を込めての主演とバディの関係にあるからか、もう一度見直してみたいなと思う気持ちも起きてきた。
まだご覧になってない方は、ブルーレイDVDが出ているので、ぜひご覧あれ。
自分の幸せを貫き通す大切さ
主人公サトルの母がサトルの幸せを願い伝えた最後の言葉が自分の心に響きました。
人それぞれ幸せだと思うことは違うけれども、それを貫ければいつか幸せになる。
その母からの言葉通りに行動し続けることができたサトルを尊敬しますし、そんなサトルが最後に最高の幸せを手に入れることができて本当によかったなぁと思いました。
【大号泣】とても秀逸な、ラブストーリーでした!!
原作は未読です。
原作は、ビートたけしさんが70歳の時に書き上げた小説だそうですが、お笑い・映画監督・小説家、やはり才能のある人は(私を含む)凡人とは何かが違いますね(笑)
機会があれば、原作を読んでみようと思います。
物語は、ストーリーは平凡な部類に入ると思います。前半は、コメディータッチの会話劇中心、後半は、怒涛の切ない展開の連続ですが、この緩急のついた二部構成が、私は功を奏したと思います。
また、みゆき(波瑠)が、なぜ携帯電話を持たないのか?何故に突然姿を消したのか?容易に想像はつきますが、それでも、クライマックスヘと繋がる終盤の演出には、めちゃくちゃ泣かされました!!
とても秀逸なラブストーリーだったと思います。
俳優陣では、二宮和也君の押し付けがましくない自然な演技が最高でした。
また、波瑠さんの透明感しかない?みゆきという女性像の作り方も素晴らしく、二人の演技の調和が、秀逸な作品を創り上げたと言っても過言ではないと思います。
キャステイングが残念
ストーリーは感動的でとても良いお話でしたが、キャスティングと脚本がイマイチでした。
まず、キャスティングですが、波瑠さんについてはとても上品な感じが出ていて本作の雰囲気に合っていたと思います。
ただ、残念ながら相手役の二宮さんについてはミスキャストだと思いました。まず、話し方、歩き方、食べ方など様々な所作がとても下品で、あれだけ繊細で丁寧な設計の仕事をしている人物像と合ってなかったです。また、そういったところも含め、波瑠さんとの釣り合いも取れておらず、応援したくなるようなお似合いのカップルには見えませんでした。
それから、二宮さんの友人二人についても、場を和ませる役も兼ねての配役なのでしょうが、取って付けたような場面が多く、ストーリーに馴染んでいるようには思えませんでした。
脚本についても、終盤は良かったですが、序盤の二人が出会うところから中盤にかけては各エピソードに魅力がなく、笑わせにきているところも面白くなく、正直言ってつまらなかったです。
という訳で、せっかくの感動的な物語もあまり感動できませんでした。もちろんラストは感動的でしたが、ラストさえ良ければいいというものではありませんし、全体的にはイマイチでした。
追記〉
婚約指輪を友人達と買いに行こうなんて思う人もいるんですね。私には全く無い感覚だったので、ちょっと引いてしまいました。あそこはやはり、こだわりのあるデザイナーとして、音符をモチーフにした指輪を自分でデザインするとか、そうでなければ、せめて一人で買いに行って悩んで店員に相談するとか、王道の展開の方が良かったのではと思いました。
大人の純愛
こういう大人のゆったりした(決してテンポが悪い訳じゃない)美しい純愛物語もいいですね。
最初、この役はニノみたいな二枚目じゃなくてもいいんじゃないかと思ってたけど、最後の方の泣きのシーンはやっぱり彼じゃなきゃ駄目だ。
波瑠さんはきれいな女優さんだけどなんか華がないなぁと思っていたら、この映画ではそれが良かった。
まさにこの物語のためのような主役二人と一緒に木曜日のデートを楽しむことができました。
携帯での会話は軽いけど、糸電話で交わした約束は破れない。
愛が奇跡を起こす、ある意味クリスマスムービー。
クリスマスに教会で結婚したからね。
エンドロールに流れるメロディがいつまでも耳に残っています。
友人はボロ泣きでしたが、、、
結婚を申し込もうとしたその日に、、、
ありえるようで、そう来るか!と思ってしまい。
携帯のない時代、まちぼうけすること4時間。
それでも待っている時間は好きだった。
そんなアナログ世代で、昔を思い出す場面も
ありましたが、観終わってみたら、??
もしかして、私の感性鈍った?!
そう思ってしまいました(ToT)
演技を見れば、皆さん素晴らしい!のですが。
仕事が忙しすぎて、心身疲弊していて、の厳しい現実の中に
生きているから、純粋でキラキラしたストーリーが
余計に遠く感じたかも、です。
補足で、、
感情移入が出来なかったです。
交通事故のタイミング、
CDで波瑠を発見(展開が予測出来た)、
忘れてと言われて読んだ日記。
次に繋げるきっかけが安直すぎるように思えてなりませんでした。
日記って、本当はもっと生々しいものだとも思うのです。
、、って、理屈っぽいこと言わず、思わず、映画を楽しんでいればいいのでしょうが(^_^;)
謙太と健太♡
何度も予告を観ていたので、何で波留ちゃん来なくなった?!って知りたかったけど、ラブストーリーが苦手なのです。。
そして「芸人 ビートたけし」の笑いにはあまり触れて来ず、
「映画人 北野武」としての活躍の方が知っていたりするのですが、こちらもやや苦手。。
原作となる恋愛小説は知りませんでしたが、さて、どうかなと少々不安。。
加えて二ノ宮君。
マルチな才能をお持ちで、多方面での活躍も勿論知っています。彼の演技は引き込まれる魅力があることも。。
しかし。。
とっつぁん坊や感が、、
どーしても苦手。
m(_ _)m m(_ _)m ごめんなさい。
なので、スルーするつもりだったのですが、皆さんの高評価を見て、気になり鑑賞。
おおお!!
何とも優しくて美しい!
人を想う事、愛する事を丁寧に丁寧に描いた作品でした!
人物描写が素晴らしい!
悟(二ノ宮君)の人としての誠実さ、優しさ、謙虚さ。
仕事に真摯に取り組む姿勢。
友人に見せる素の表情。
息子としての母に対する愛情。
等身大の悟という人物が、そこに存在していた!
二ノ宮君が演じたからこそ、悟に命が吹き込まれたのだと思う。
とっつぁん坊や感は拭えませんでしたが、改めて彼の演技力には驚かされた。
今時、携帯を持たない謎めいた女性
みゆき(波留ちゃん)
焼き鳥屋さんに行った事がなかったり、クラシックが好きだったり。。
どこかのお嬢様なのかと思ったが、想像を上回った真実。
世界的バイオリニストだったとは!
辛い過去をゆっくりと時間をかけて癒している途中で悟と出会う。
惹かれあって行く2人の心の変化もリアルに伝わって来た。
みゆきの気品ある佇まいが美しい。
落語も可愛かったし、あの突然のハグには、もうドキュン♡
悟!イケるぞ!!と応援していたw
悟の友人高木(桐谷君)と山下
(ハマケンさん)が最&高!!
上辺の付き合いではなく、真の友人としての姿。他者との向き合い方の本質を見せてもらいました。
個人的に男性の友情物語に弱いので、3人のパートは心鷲掴みにされました♡
そして後半の母の死やみゆきの事故。
不幸が続き、観ているのが辛かった。
悟同様に、私も高木と山下に助けられ、救われました。
悟の覚悟の決断。
実際にこの立場だったら、とても難しく、勇気を伴う行動だと思うが、悟ならその選択をするだろうなと理解できた。
みゆきの姉(板谷さん)の、悟に対する戸惑いや申し訳ないという感情。
妹を想ってくれる嬉しい気持ちを含めた複雑な心境。
誠実な態度で対応していて、素晴らしい人間性を感じた。
高次脳機能障害は、軽度ならリハビリである程度回復は見込めるが、みゆきの場合は深刻そうで、とても心配だった。
それでも悟に迷いはないんだろうと分かるけど、どうにかしてあげたいとずっと願ってしまった。
だからあのラストは嬉しかったです。
又、2人でピアノへ行ける未来を信じる事が出来ました。
脇を固める
リリーさん♡高橋恵子さん素晴らしい!
藤原君、鈴木浩介さん、坂井さん、
筒井さん、みなさんナイスキャスティングでした。
大輔も出しゃばり過ぎずで良かったです(^。^)
そして、いつもピーピーうるさいイメージの愛美ちゃんも、抑えた演技で良かったです笑
たけしはロマンチストだなぁと改めて思いました。
11月の「首」も観るよ♪
優しい気持ちになれる良い作品でした。皆さんの高評価も納得です♪
今日からずっと木曜日
15分前に観た『アンダーカレント』に続き、リリー・フランキーがコーヒー淹れてて笑った。
主な舞台は悟(これも『アンダーカレント』被り)の職場、病院、ピアノ。
これにデート先がアクセントで加わるコンパクトな展開で、非常にテンポよく観ることができた。
最近はコメディも多いが、やはり波瑠の王道はこういう役だよなぁ、と改めて思う。
あの上品さに添えられた控えめな茶目っ気、そしてハグ…惚れるわ!
また、Wケンタ演じるバカ友が最高に素晴らしい。
茶化してるようで本気で嫌がることはしないし、サポートするし苦言も呈するし、それでいて気遣いもある。
何度も笑わされ、作中のジャーマンポテトの如く、作品のスパイスとしても効いていた。
悟は誰といてもどこか微笑ましく、彼の視点で描かれているからか、部長すら悪役という印象がない。
みゆきが穏やかな心を取り戻せた説得力もここにあり、ニノの演技の賜物だと思う。
中盤までニヤニヤして観てたぶん、みゆきを紹介すらできずに母を亡くし、みゆきの事故を知る後半は辛かった。
いきなり回復するラストは違和感もあるが、奇跡でもご都合主義でも何でもいいから、と願ったので文句は言えない。笑
お姉さんの対応も非常に真摯で好感度が高い。
幾田りらを主題歌に抜擢し、予告でガンガン流しておきながらインストアレンジしか使わない。
勇気のいる選択だったハズだが、(曲の良し悪しではなく)作品の余韻としては最高の決断だったと思う。
最近はバイオレンス映画ばかり撮ってるイメージのビートたけし原作が意外なくらい、名作です。
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