アナログのレビュー・感想・評価
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良い物語なのに・・・監督と演者に物言いアリ
監督さん、波留さん、あの演奏シーンはないでしょう。オダギリジョーのように、波留が役にのめり込んで気迫の演奏を見せてくれたなら、少しは作品にメリハリがついたかも知れません。静かな時の流れのなかで愛を育む繊細な2人に訪れる悲劇。これも見る側からは遠い出来事になってしまっているし、しばしば同じ画角で編集する手法の意味も理解できませんでした。二宮の役柄で流れが作られているのだから、波留と監督にもっと頑張って欲しかったです。特に監督には、二宮の同級生二人以外にはもっと極端なキャラクターを与えて、二宮を引き立たせてほしかった。良い物語なのに、名作になり損ねたな。残念。
こんなラブストーリーがあっても良い
ビートたけしさんの器用さを感じさせる作品。こんな物語が書けるなんて!
自分もサービスが終了するギリギリまでPHSを愛用していた口ですが、本作ではケータイを持たないヒロインの物語。流石に今の時代にケータイを持たないって、不便で仕方がないし、生きづらささえあるかと思います。
原作が世に出てから5年以上が経ち、さらにスマホへの依存が高まっているのでしょうが、そんな今、本作を観るとまるでファンタジーのようでもあり「こんなラブストーリーがあっても良いじゃないか」とほっこりさせてくれます。ひいては、ケータイを持たない生活にワクワクしてしまいそうな。
ただ、そう感じるのも、ケータイがまだ普及していない時代を美化しているだけなのかもしれません。自分の学生時代とは人とのコミュニケーションがすっかり変わっていて、ついつい当時の恋愛風景に懐かしさを感じてしまうがゆえの。
若い人が本作を観た時に、我々中年世代と同様にほっこりできるのか、それとも「あり得ねー」と一蹴/一笑されてしまうのでしょうか。
さざ波のように静かに押し寄せる
スマホが普及する前は確かにこんな感じだったよな~と、懐かしい感じ。
ここに行けば会えるかな?とか、あったよね。
ちなみ私の従弟は通学の電車で逆ナンされて結婚してました(子供が生まれて一度離婚して、また同じ人と再婚して今は子供が二人います、映画になりそうです)。
海のように静かに、さざ波のように静かに押し寄せる感情がそのまま画像になったような映画。ストーリーよりもその雰囲気にひたれる心地よさを味わいたい人におすすめ。
つまんないようでいて、見終わった後にじんわりと温かいものが湧き上がってくる感じ。さざ波が心の中で打ち寄せるような。
旦那と見ました、良い映画だったねと意見が一致。
似たもの夫婦なのでね、自分だったらあのラストは無いよねと、ここでも意見が一致。
リアルにいくなら別のラストもアリなんだろうけど、それだとさざなみは起きない。
ある意味ファンタジーなんだけど、それも承知の上なんだろうな。
少しリアルが入ったファンタジー。
彼女の日記を読んだところで終わりにしても良かった気もするんだよね。
その後は見た人それぞれの解釈でもいいのかなと。
完全に主人公の答えが出されている映画なのでね、すっきりはするのだけれども、答えがない映画も好きなんだよね。
男性にとっては初恋だったのだろうね、年齢いってても、付き合ったことあってもね、初恋だったのかなと。はじめて心が動いたのだろうね。
恋の力は素晴らしいなと、まじめに思いました。
少子高齢化以前に最近の若い人は恋愛しない(他人に踏み込まない)。
SNSでは絡むけどリアルでは絡めない人が増えたみたいですが、やっぱり恋愛や恋はすばらしいと思う。
スマホで便利になった弊害は思わぬところであるのかもね。
アナログは素晴らしい。
結論、恋愛とは本来アナログなものなのかもしれない。
紙芝居型「純愛映画」
何度も劇場で観た、予告編だけを頼りに、本作を鑑賞しました。
映画の最後に種明かしが有る"SF映画"かと想像していましたが、
序盤に「波瑠さんさんと姉のシーン」があり、以後は安心して、純愛映画 として、堪能できました。
しょっぱなから、バイオリンのビブラートの出し方と手の動きが、まるで合っていなく、
「細かい事を気にしない映画なのかな?」と危惧しましたが、
大筋の内容は素晴らしく、
主演の二宮さんと、波瑠さんの純愛は、とても上品で
丁寧な"言葉づかい"と、丁寧な ふたりの"やりとり"に、現代の"雑な恋愛映画"とは違って、非常に好感が持てました。
1つ1つのアイデアは良いが、紙芝居脚本が雑なので、もう少しレベルの高い脚本家を使い、丁寧なシナリオを用意で来たら、
とても素晴らしい映画に仕上がったと思う。
主人公 二宮さんは約40歳から始まり、後半はアラフィフなので、
本作は 主人公2人の見た目 とは違い、若者を描いた映画ではなく、中年の純愛でした。
撮影は場面展開が少なく、長回しが多いので、落ち着いた雰囲気があって、良かったが、
1カットの中に コマ切れ(コマ落とし)がたまにはいるのは。。。何を意味したいのか?
編集者と監督に尋ねてみたい。
本作中、「月が綺麗ですね」というセリフは出てこなかったが、本作を観終わった時
小説「野菊の墓(伊藤左千夫)」を もう一度読みたいと思った。映画化もされているが、この切ない作品は映画より、小説の方があじわいがあるから。
携帯のない時代の元カノを思い出した。
「首」を観ようとしたら時間が合わず、たけし繋がりで本作を。全体的にセリフが少なくて良かったです。特にリリーさんの表情が作品に静謐さと奥行きを与えてくれたような気がします。もっと言うと、ニノさんのモノローグも無くても?「観りゃ分かる」という場面なので。なぜか一番印象に残ったシーンは桐谷さんが波瑠さんに会いに行くシーンでした。サバ缶とスダチ、今度試してみようと思います。次回は「首」を観て奈落の底に突き落とされて来ようと思います(笑)。
映っているものは美しい。でもそれが活かせていない感じ。
役者の方々の演技、作中で使用される音楽、ロケーションなど、とてもきれいで好きでした。
でもそれを活かせていない感じがしてもやもやしました。
撮り方についてですが、喋っている人が正面からアップで撮られている画ばかりだったように思います。カメラワークに意図をあまり感じることができませんでした。
またその映像の繋げ方も所々ぶった切って次のシーンになるところが何ヶ所かあり、違和感を感じました。
劇中のシーンで流れる音楽も、謎のタイミングで流れ、思ったタイミングで流れないことがあり、意図があまり伝わってきませんでした。
監督の他の作品を見たことがないのですが、監督の映像の好みと自分自身の映像の好みの違いなのかなと思いました。
他の要素は素晴らしいものが多かったのもあり、映像関連の惜しさが目立ったように思いました。
アナログの世界に心が温かくなります
今はデジタルで簡単に他人と繋がることができる時代だけど、この映画のようにそういう手段を使わず決まった曜日、決まった時間に、決まった場所で会う関係、そしてだんだんと気持ちが繋がっていく関係になぜか心が温かくなりました
二宮君の自然かつ繊細な演技で作品により引き込まれます
喫茶店のマスターのリリーフランキーさん、あんなマスターがいる喫茶店なら通いたくなります
大切な人に好きっていいたくなる。
まさしく、劇中に出てきたセリフ「好きっていいたくなる」これ。テーマこれでしょ。
私もこの気持ちになった。
すごく心温まったし、素敵に関係を築ける恋愛がしたくなった。
アナログというだけあって、劇中にスマホが出てこないところも良い。
時代の流れと共に、ドラマとか映画とかに安易に携帯で連絡取るシーンが多すぎて、他に方法はないのか?と思っていたところだった。
素敵な喫茶店にも通いたくなる。
美味しいコーヒーが飲みたくなる。
マスターが全てを知っていても、最後まで何も明かさない所が粋で良かった。
素敵な時間が流れた映画だった。
ニノくんのお芝居って、世間で評価されているように、今まで特段に上手いとか好きとか思った事なかったのだけれど、今回すごくハマっていた。
セリフがなく、無言で泣いて頷いたり首振るだけで気持ちがすごく伝わってきた。
はるちゃんもすごく品が良く、素敵な女性がハマっていた。
なんとも心地よい作品
週末にビートたけしさん原作、タカハタ秀太さん監督、主演二宮和也さんの「アナログ」鑑賞。
原作は発売当時に読んでいたので見たかったのですが、なんとか間に合いました。
たけしさんの原作ストーリーの繊細なリズムをタカハタさんが見事な美しい情景に仕上げ、ニノが完璧に命を吹き込みました。
ニノのスクリーンに惹きつける力はやはりすごい。
また、親友3人組のアドリブ?やりとりが
心地よいアクセントでホッとします。
観てるうちに心を解く映画
純愛ラブストーリーにマブダチ設定をうまく取り込んだのが絶妙なバランス
ただ、ミニシアター向けの演出だと思った
映画、というよりかはドラマにして一人一人のストーリーをもう少し深く掘った方が魅力的に描けたのではないかと思った
映画にするなら世紀の純愛という感じでもっと泣かせに来たって良かったかとも思ったので、そこが残念
だけど、かたくなった心をほぐすかのような
アナログなぬるあたたかさが心地よい映画でした
大人の純愛が荒んだ心に突き刺さる
綺麗な大人の純愛ラブストーリー。
携帯がない頃の恋愛をしてみたくなった。きっと今以上に、今頃何してるんだろうって相手を思ったり、早く会いたいなって楽しみになったり、するのかな?
現代の便利さと煩わしさで心が荒んでるから、2人の純粋さ真っ直ぐさを観ていたら、HPがゴリゴリ削られました。
ハンカチ必須!恋人と一緒に見てね。
うん!ひたすら切なくて可愛い映画。
切なくて切なくて涙止まらないよ。。
最初、なにこれ中学生の恋愛映画なの?って可愛いなぁて。
だけど物語が進むにつれて切ないの。ほんと切なくて涙止まらないのです。
愛の形って人それぞれなのです。
意外
北野武原作と聞いて
任侠映画以外のイメージが薄いから
どうなのか?と思って映画館へ
喫茶店ピアノを舞台に知り合う男女
昭和では当たり前だった携帯電話やスマホ
インターネットの無いアナログ社会の様な
彼女がスマホを持たない生活で
出会いの場は毎週木曜日の喫茶店
何度か会う内に惹かれ合う2人
が、ある日突然姿を見せなくなる彼女
最終版にわかる彼女の過去
彼女の過去と突然姿を消した理由を知り
彼が取った行動と2人の結末
個人的には姿を消した理由が
ちょっとアレでしたが…。
彼氏の幼馴染の2人が最高でした!
あんな親友が居て彼女まで居たら幸せですね。
泣ける映画でした。
ピアノ店内のBGMは無い。
ピアノ店内のBGMは無い。
全体的に音楽を極力抑えて、
小鳥、虫、クラクション、
街の音、
波の音、
自然に聞こえる音が耳に残っていく。
その意味がだんだんと効いていく。
心地よくその効果に乗れる人、
と、
その反対に、
静まり返るシーンの多さで気持ちが途切れて効果に乗れない人、
賛否は別れそう。
【蛇足】
『ソナチネ』の撮影前の準備の頃は、
タイトルは『ピアノ』でした。
準備稿(準備用の台本)の表紙は、
ピアノと印刷してありました。
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