劇場公開日 2023年10月6日

アナログのレビュー・感想・評価

全339件中、281~300件目を表示

3.5大切な人と観てよかった

2023年10月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

大切な人と急に観ることにしました。
二人共ハリウッド系の映画が好きなので、こんなに穏やかな作品を一緒に観るとは思いませんでした。
でも観てよかったです。
一緒にいる時間を本当に大切にしたいと思いました。

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mina

4.0予定調和だが涙腺崩壊

2023年10月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

編集によるぶつ切りカットがリアリティを生み、たわいない仕草や会話、仲間や親子のじゃれ合いなど、全てが愛おしい映画でした。
予定調和なのですが、涙のキッスをはじめ、ニノにやられ、前半から涙が出る始末。
大輔兄さんも丈一郎君も、もちろん高橋恵子さんなどみなさん、素敵な演技で良い時間が過ごせました。大好きな女優の板谷さんが、半泣きで話されている姿で、完全に涙腺崩壊となりました。

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monm

4.0斬新さはないが心に染み入る良作に出会いました

2023年10月8日
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泣ける

笑える

幸せ

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ke_yo

4.0王道ながら手堅い良作

2023年10月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

訳あり恋愛もの。若干「言の葉の庭」っぽい。

謎めいた部分のネタばらしは正直ちょっと期待外れだったけど、その後の話も丁寧に描いていてよかった。

ちょっとウザい友人たちも前半やりすぎ感があったけど、終盤のことを思えばよかったのかな。あえてのアナログな付き合い方も主演二人が楽しんでるのが伝わって面白い。
同じシーンを編集でつないだような演出は違和感。あとは顔のアップが多すぎかなぁ。
波留さんのお嬢様感は異常(笑) ハマり役でした。

前半ややダレるけど、終盤はしっかり魅せてくれます。
万人にオススメしやすい良作。

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ひとふで

4.5波瑠さんの衣裳だと、焼き鳥はタレより塩でないと駄目ですよ

2023年10月8日
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鑑賞方法:映画館

前日に『アンダーカレント』を見たばかりの私には、シンクロ感がありました。
というか、ほとんどリリー・フランキーさんの卓越した存在感のなせる技ですね。

『アンダー』のほうでは探偵さんなのですが、こちらでもちゃんと美味しいコーヒーを淹れてくれるんです。
喫茶店のマスターは、世を忍ぶ仮の姿?と瞬間的に勘違いさせられました。

現実社会で起こり得る不幸な出来事、それに翻弄される当事者たちのやり切れない心の痛み、でも何かの偶然や誰かの思いによって生まれる希望。
リリーさん演じる役どころは、それらの時系列を優しく暖かく無条件に見届け受け入れる神さまのような存在。
そして、奇跡を起こすのは、その神さまではなくて、誰かを思う人間自身の心なのですよ、そう無言で語りかけてくれるのです。
だから、リリーさんの淹れてくれるコーヒーは、アイスでは供されません。いつでも人を温めてくれるホットコーヒー。

ラストの冬の海岸、神さまの淹れてくれたコーヒーがふたりの上に奇跡をもたらしてくれました。

(余談)
『アンダーカレント』のレビューでは、泣かせの演出について言及しましたが、テーマが違うこちらの映画だと、もっと泣かせてくれてもいいですよ、と言いたくなるほど、泣かせていただきました。
そういう比較ができることもまた、シンクロ感の要因のひとつです。

(余談2)
東宝シネマズ日本橋で鑑賞してたら、ロケ地がまたも日本橋。
日本橋のたもとにあるオープンカフェ(筒井真理子さんのシーンです)は、橋を歩けばすぐに分かります。
散歩の好きな人はぜひ❗️

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グレシャムの法則

4.5今わすれかけてる

2023年10月8日
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思っていた通りの映画でした。
昔を思い出していた愛のありかた。
忘れかけていた仲間のありがた。
忘れかけていた昔のありかた。
今はデジタル人間のあり方を考えさせられました。
最後は愛のあり方に涙、忘れかけてた何かを見てください。良い映画でした。50代昭和どっぷりの私でしちた。
m(_ _)m

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ヤオジュン

3.5こんなの書けるなんて、ビートたけし凄いな。

2023年10月8日
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予告編から想像していたのは、犯罪絡みの恋愛物語だったけど、それははずれでした。
波瑠演じるみゆきが、携帯を持ってないのは分かっていたから、女の方がアナログで、ニノ演じる悟を困らせるんだろうと思っていたら、悟の仕事のやり方も昭和のアナログじゃん、今時、色鉛筆でインテリアデザインを描いたり、模型を徹夜で作ったりできる奴いるのかなぁ?
しかもクライアントには大評判の天才系。そんな奴がある日、出会ったみゆきに一目惚れ。自分の仕事を褒められると、そうなっちゃいやすいよね。みゆきが携帯を持ってないせいで、日常の連絡が取れない2人は出会った喫茶店で、毎週木曜日に会う約束をする。ん?せめて家の電話番号教えてもいいんじゃね。って思ったけど、教えられない理由があったのね。
2人で行ったクラシックコンサートの途中で泣きながら席を立つみゆき。あ、もしかしてこいつ不倫をやってんじゃない?って感じてしまった。こりゃやばいぞってモヤモヤしてたら、納得の理由、そりゃ泣けるわ。で、後半、悟がプロポーズしようとしたら、居なくなってしまうみゆき。やっぱりなって思ってたら、まさかの理由。えっ!ウル〜。最後は可哀想なハッピーエンド。ウルウルウルル〜。
主演の2人が素晴らしいのはともかく、桐谷健太、浜野謙太、鈴木浩介など、脇の人達もとっても楽しかった。リリーフランキーは真面目なマスターってだけだったけどね。笑って泣けてとっても楽しめました。

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涼介

3.5円井わんが出てた

2023年10月8日
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演出がベタだったり脇役達がステロタイプなのはある程度仕方がない。それより、「喫茶店マスターに見守られるアラフォーのプラトニック・ラブ」を堂々と描いた心意気に拍手を送りたい。

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ひろちゃんのカレシ

4.5素敵な作品に出逢えました

2023年10月8日
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アナログとは

同じ事を何度も繰り返すこと

二人の愛情の深さと

二の宮さん演じるサトルの性格が

この作品を

極上のものに仕上げたのではないでしょうか?

脇役の存在感も良かったです

特にちびティ(タイガー&ドラゴンからそう呼んでます)

しばらく余韻に浸ります

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れいん 【観る前にレビューは見ない派】

5.0スマホがないというだけでここまで面白くなれるのか

2023年10月8日
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2023年劇場鑑賞233本目。
232本目の鈍色ショコラヴィレが映画ドットコムになくてレビューとんでます。
内容全く知らないて観たのですが、喫茶店で偶然出会った女性に恋して、またその喫茶店で再会し、次また会う約束を取り付けるが、女性が携帯を持っていないので毎週木曜にお互いの都合があえば喫茶店で待ち合わせしましょう、という話。
二宮和也は俳優としてそこまで好きな俳優さんではないのですが、この映画にはハマり役でした。悪友に桐谷健太と浜野謙太がしょっちゅう出てくるのですが、多分アドリブであろういくつかのシーンが本当に楽しそうでこっちも笑ってしまいました。

終盤の展開は酷だし、都合の良すぎるきらいもありますが、それを差し引いても40代の恋物語としては最高でした。俺も今すぐ誰かに好きって言いてぇ〜!

そして最後のエンドロールで原作がビートたけしと知ってビックリ。

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ガゾーサ

5.0こんな時代もあつたな

2023年10月8日
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泣ける

幸せ

オッサンとしては昭和の時代を思い出しました。
とても心温まる良い作品でした。
二宮和也さん、波瑠さんの演技は主張すぎる事なくとても良かったです。
タカハタ秀太監督はホテルビーナスでも心に響く作品でしたが本作でも見終わった後に悪い余韻が全く残らない作品でした。
なんか久々に映画観て良かったなって思いました。

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クマ吉くんの兄

3.5普段使いのニノ、さすが

2023年10月8日
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泣ける

ニノがやはり抜群にうまいです。
喫茶店を中心に平坦な日常を描いている本作品、演技が下手だと間が持たず、嘘くさくなって見てられないと思うのですが、ニノの大げさではなく自然な演技で、すっと作品に入っていけます。ニノの演技でニノと波瑠の心情が気になるし、母や親友との関わりも感情移入して見ることが出来ました。仕事に対する姿勢などからもアナログな波瑠に惹かれていくのが納得。普段使いのニノだからこそ、彼の演技のうまさが抜群に光ってます。

少し残念なのは、ほぼひねりがなかったこと。もう少し、驚きがあっても良かったかな。あと編集がぶつ切りなところが気になりましたね。
バイオレンス映画のイメージが強かったので、北野武がこんな作品を書くんだという驚きはありました。
リリー・フランキーの佇まいはずるいわー

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くまくま

4.5 タカハタ秀太監督の演出は、涙を誘う場面も大仰にならないよう徹底して行き届いているのです。多用されるフェイドアウトは心地よい余韻を残し、けっしてアナログ価値感の押しつけになりませんでした。

2023年10月8日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

幸せ

映画『アナログ』作品レビュー

 昭和世代と令和の若者との違いをネタにしたテレビ番組企画が目立つようになってきた昨今。要は昭和はアナログ世代、令和はデジタル世代と分ければ、その違いが鮮明で番組のネタにしやすいのでしょう。しかし、本当にアナログは時代遅れなのでしょうか?
 本作はビートだけしの恋愛小説が原作。たけし自身はもちろん昭和の人。刊行は2017年で令和になる直前ですが、アナログ的なるものへの一般の見方は、令和の今とさほど変わらないと思います。
 本作は、ドラマ「赤めだか」でも二宮とタッグを組んだ「鳩の撃退法」「ホテル ビーナス」のタカハタ秀太監督が映画化。連絡手段を持たない2人が都会のエアポケットのような場所で心を通わせていく過程にはもどかしさよりも心地よさが漂い、海辺の糸電話での会話シーンなど“アナログ”な美しさも忘れがたいものとなりました。

■ストーリー
 手作り模型や手描きのイラストにこだわる店装デザイナーの水島悟(二宮和也)は、自分が内装を手がけた喫茶店「PIANO」で、美春みゆきと名乗る女性(波瑠)と出会います。みゆきからお店のデザインが気にいったと言われた悟は、自分の価値観に共感してくれたみゆきにひかれ、意を決して連絡先を聞きだそうとします。でも彼女は携帯電話を持っていないというのです。そこで2人は連絡先を交換する代わりに、毎週木曜日に「ピアノ」で会う約束を交わすのでした。週に1度の出会いのために、悟は毎週木曜日に店を訪ねることになるのです。
 会える時間を大切にして丁寧に関係を紡いでいく悟とみゆき。悟はみゆきの素性を何も知らぬまま、プロポーズすることを決意。けれども悟がプロポーズをしようとした日から、彼女は店に姿を現さなくなってしまったのです。その翌週も、翌月も……。
 なぜみゆきは突然姿を消したのか。彼女が隠していた過去、そして秘められた想いとは。

■解説
 手作り模型にこだわる悟、クラシック音楽や落語が趣味のみゆき、アンティークな雰囲気の喫茶店。まさに、アナログ的な世界がスクリーンに広がるのですが、これみよがしな感じ、押しつけがましさをほとんど感じさせませんでした。そひが本作の好感の持てるところ。
 悟が律義に木曜日に店に行くのは、みゆきが携帯電話を持っていないため。携帯で連絡できないのだから、彼女に会うには、その場所に行くしかありません。今時スマホを持っていないなんて、と観客に笑われたら、この映画は失敗したことになってしまいます。アナログ的な設定が旧世代の自画自賛になってしまったら、「ありえねぇー!」とデジタル世代にそっぽを向かれることでしょう。
 でも本作はそうなりませんでした。好きな人と会えるかどうか。不安と期待が交錯しなどきどき感と出会えたときの高揚感が、すっと心に入ってくるのです。ベタな物語のはずなのにべ夕つかないのは、みゆきが店に現れなくなってからの展開や、悟の母親である玲子(高橋恵子)の闘病の描写に至っても変りません。
 タカハタ秀太監督の演出は、涙を誘う場面も大仰にならないよう徹底して行き届いているのです。多用されるフェイドアウトは心地よい余韻を残し、悟とみゆきがコンサート会場を去る時のスローモーションに、はっとさせらました。どちらもアナログ的な映画手法です。

■感想
 原作者のたけしの監督作なら、「あの夏、いちばん静かな海。」(1991年)が近いと思います。
 バブル末期のにぎにぎしさに背を向けたかのような、耳の不自由な男女の恋は、アナログ的な価値観の普遍性を強く印象づけたものです。恋愛映画の名作と比較するのはおおげさかもしれませんけれど、映画「アナログ」の魅力もデジタル世代に受け入れられるといいなと思います。
 それにしても来月『首』の公開を控える原作者の頭の中に、あんな詩情溢れる感性を秘めていたなんて驚きでした。たけしのイメージが変わる作品です。そして三木孝浩監督『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』のように、劇中ラストでヒロインの気持ちがネタバレされ、物語がリフレインされる構造は、感動してしまう恋愛映画の必勝パターン。
 このみゆきの過去が明かされる、やや駆け足で劇的な終盤の展開はファンタジー色が強いかもしれません。そのバランスを取る役割を果たしているのが悟の悪人を演じた桐谷健太と浜野謙太。長回しで撮影された気の置けない男友達同士のおしゃべりが、この映画に程よいユーモアと現実感を吹き込んでくれました。
 糸電話の懐かしさ、そば打ちの粋、焼き鳥屋の和み。若者から中高年まで琴線に触れそうな映像が、クラシックなラブストーリーと共鳴し、じわじわと心に沁みてくるのです。港岳彦の脚本は、純度の高い恋心の芽生えから愛情を育んでいく流れを、よどみなく確かな感触で包んでくれます。気恥ずかしさは軽々と越えてしまうことでしょう。
 二宮と波瑠は、控えめで自然体な演技で、アナログ的なキャラクターに自然と馴染んでいました。

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流山の小地蔵

5.0嗚咽寸前(T_T)

2023年10月8日
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泣ける

笑える

幸せ

二宮和也さんと波瑠さんを初め俳優の良さが光ります。
予告や前情報で、ある程度ストーリーが予想できますが、ある意味予想通りでもあるけど、私の予想を超えて来ました。

桐谷健太と浜野謙太との友情も良かった。

ところどころ、アドリブ?とか笑いも混ざってて、単に感動恋愛映画では無いところも良かった。

ビートたけしさん原作の恋愛小説が原作との事。ちょっとびっくりです。全体的に、男の妄想というか理想というか、ファンタジー感もありますが、それでも脚本と演出と演技でとても良かったです。

今後もニノがドラマやスクリーンで観続けることが出来ますように(-人-)

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だるまん

2.5みゆき に反応 史上最短レビュー 自分の悲しい思いと被った。

2023年10月7日
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個人的な思いで申し訳ない ・・き 二・・のみゆきさん 元気かなぁ

作中のもどかしさが、自分の体験と被る。若気の至り。雪のクルマフロントガラス【あくまで個人的で申し訳ない】
みゆきさんと、本作のような紆余曲折でも良いから 運命を分かち合いたかった。
元気かなぁ みゆきさん【個人的で申し訳ない】

本作は悲劇も陰もあるが、光明が見える。
だが自分の場合は中途半端で光明が無かった。

スマホ📱の無い出会い、かえって新鮮。濃厚。どうでもイイけど駅の階段でスマホ📱だけは絶対やめてほしい。
それほど重要度あるか❓階段登る時、降りる時は そのことだけ集中は常識。

喫茶店☕️ピアノもアナログ的な設定、ニノさんも波瑠さんも好演。リリー・フランキー さんがマスターハマり役
誰でもわかる 恋愛の切なさ 人間の光と陰

たけしさん の才能は認めざるを得ない。

ただ私 お笑いのたけしさんは大好き💕なのだけれど
映画のたけしさん 世界のたけしさんは あまり好きでは無いというより嫌い。
という わがままな独断と偏見で フツーの評価

映画パンフもグッズも薄いブルーで統一されてて良い。だがパンフは買ったが、グッズ買うお金無かった。トホホ・・・

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満塁本塁打

4.5綺麗な心に感動

2023年10月7日
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泣ける

笑える

悲しい

泣き過ぎてボーッとしているんだけど...やっぱり毎日を大切に自分の心と向き合いながら生きていった方が心は豊かなんだろうなと...私も愛する人を、過ぎ去る日々を、自分の心を大切にしたいと思いました😭二宮くんも波留さんも美し過ぎました。感謝😭😭

全体的にゆっくり落ち着いた感じに進んでいくんだけど、昔見た大好きな映画で「東京日和」に少し似てるなぁと思いました😌どんどん愛おしさが募っていく感じ、惹き込まれる感じ、また観にいきたいなぁ🥹♡

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れかまる

4.0ローテクだからこそ成立する物語り

2023年10月7日
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泣ける

悲しい

幸せ

観終わって
原作者の『ビートたけし』が紡いだ繊細な物語世界に驚く。

心優しく、思わず涙さえ溢れるストーリーを創造したのが
〔その男、凶暴につき(1989年)〕や
〔アウトレイジ(2010年)〕のシリーズを撮った人間と
同一とはとても思えない。

小さい頃から模型を作り出すと時間を忘れるほど没頭してしまう
『水島(二宮和也)』は長じてインテリアデザイナーとなり設計事務所に就職、
まさに好きがこうじて、の見本のよう。

ある日、自身が設計した喫茶店「piano」で
似た感性を持つ『みゆき(波瑠)』と出会う。

携帯を持たぬという彼女に合わせるように、
毎週木曜の夕刻に二人は「piano」で逢瀬を重ねるようになる。

しかし『水島』がプローポーズを決意した日を境に
『みゆき』はふっつりと姿を現さなくなり、
その背景に何が?とのミステリー仕立ても、
展開としてはありがちにも見え。

とは言え、連絡の手段を持たぬとの設定は、
逆の意味で斬新、どのようにして
彼女が消えた理由が明らかになるのかと
期待感に満ちた仕掛けでもある。

進展しているようで、なかなか進まぬように見える二人の関係性も
ゆったりしたもの。

取り立てて印象的ではないものの、
静かなエピソードがひたすら積み重ねられ、
観客の側はこの二人に好感を持たずにはおられない。

また、『水島』の親友である
『高木』と『山下』の関係性も麗しいもの。

今時、友人の為に献身し、
泪さえ流して呉れる人間がどれほど存在するだろう。

そうした男同志の友情も心を熱くさせる。

惜しむらくは楽器を演奏する『波瑠』が
あまりにもぎこちないこと。

これがもう少しサマになっていたら、
本作への印象も更に良くなっていただろう。

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ジュン一

5.0ほぼ無条件で推せる作品

2023年10月7日
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今年344本目(合計994本目/今月(2023年10月度)9本目)。
(参考)前期214本目(合計865本目/今月(2023年6月度まで))

 結論から先に書くと「今年ベスト10には入りそうかな」といったところです。

 確かに多くの方が書かれている通り、携帯を持たない(この理由についてはラストでちらっと出てくる)女性との恋愛を描きつつ、その背景にあるいろいろな、リアル日本の令和5年度においても存在するいろいろな社会問題にも触れつつ…といった趣旨の映画です。

 かなりの部分でネタバレ要素が異様に強く(女性の正体は誰なのか他)、これらに触れてしまうと一発アウトなので(念のためネタバレ扱いしても、ワンクリックで表示されてしまう)全部飛ばします。

 特に多くの方が言及されている海岸での糸電話のシーンは明確によかったかなと思えるところです。多く作品をみる私は特にミニシアターで放映される映画(上半期だと、トリとロキタ、凪の憂鬱ほか)を上位にあげる傾向があるのですが、本作品はtohoシネマズ系という大手でありながらかなり高評価でよいなと思ったところです。

 なお、喫茶店「ピアノ」というように、映画そのものが「楽器ネタ、音楽ネタ」にある程度触れている部分があり、その知識があると有利かなという部分はありますが、それとて限定的だし、そこをふれはじめるとこの映画はネタバレになってしまう(観た方はご存じの通り)ためすべて飛ばします。まぁ、しいて言えば「音楽一般に関する知識」といったところでしょうか。

 どうしても法律系資格持ちなので気になる点は以下あるものの、切り上げ5.0の扱いにしています。

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 (減点0.1/「大根を振り回して倍の金額を持ってきた」)

 ・ これでは、単なる不当利得の問題になってしまうのでまずいです。

 (減点0.1/ラストにいたる、主人公の女性がたどる経緯についての事情)

 ・ 日本でも問題視されている「リアル事情」について触れている点は理解できますが(ネタバレになるため詳細省略)、「そのような事情がなぜ生じてしまうのか」といったことも触れてほしかったです(日本においても程度の差はあれ実際に「この問題」は社会問題として扱われています)。
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yukispica

海辺での糸電話の場面は、日本映画史に残る名シーンじゃないか?ちとオーバーか。波瑠はともかく「ニノxたけし」で純愛?と思いきやかなりハマった。希望で終わるとこがいい。泣くつもりで見れば泣けると思う。

2023年10月7日
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泣ける

幸せ

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マサヒロ

4.0普通な感じが

2023年10月7日
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泣ける

幸せ

他のレビューで少し書いてありましたが、わたしは気にならず携帯をもちたくないとかではなく理由ががあるとしたら普通なこと、詮索な感じで映画を観ると楽しくない。
あとの方で、もしかしたら電話じたいが旦那さんのことを連想するのかも知れないと思い切なくなった。
恋愛はそばにいる時の雰囲気等で絆があるような、同じ趣味や好みだけではわかりません。
わたしは、心に響く作品でした。
彼がお姉さんに伝えた言葉がとても良かった。
少しでも好きな人の顔が見れる一日は楽しい日になりますから。

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空月