「紙芝居型「純愛映画」」アナログ YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)
紙芝居型「純愛映画」
何度も劇場で観た、予告編だけを頼りに、本作を鑑賞しました。
映画の最後に種明かしが有る"SF映画"かと想像していましたが、
序盤に「波瑠さんさんと姉のシーン」があり、以後は安心して、純愛映画 として、堪能できました。
しょっぱなから、バイオリンのビブラートの出し方と手の動きが、まるで合っていなく、
「細かい事を気にしない映画なのかな?」と危惧しましたが、
大筋の内容は素晴らしく、
主演の二宮さんと、波瑠さんの純愛は、とても上品で
丁寧な"言葉づかい"と、丁寧な ふたりの"やりとり"に、現代の"雑な恋愛映画"とは違って、非常に好感が持てました。
1つ1つのアイデアは良いが、紙芝居脚本が雑なので、もう少しレベルの高い脚本家を使い、丁寧なシナリオを用意で来たら、
とても素晴らしい映画に仕上がったと思う。
主人公 二宮さんは約40歳から始まり、後半はアラフィフなので、
本作は 主人公2人の見た目 とは違い、若者を描いた映画ではなく、中年の純愛でした。
撮影は場面展開が少なく、長回しが多いので、落ち着いた雰囲気があって、良かったが、
1カットの中に コマ切れ(コマ落とし)がたまにはいるのは。。。何を意味したいのか?
編集者と監督に尋ねてみたい。
本作中、「月が綺麗ですね」というセリフは出てこなかったが、本作を観終わった時
小説「野菊の墓(伊藤左千夫)」を もう一度読みたいと思った。映画化もされているが、この切ない作品は映画より、小説の方があじわいがあるから。
トミーさん コメントありがとうございます。
冒頭の演奏シーンは 昔からある カット割り手法で、容易に対応できる筈なのですが、撮影時の撮影忘れか? 最初の“つかみ”で、驚きました。
演奏シーンは、素人目にも? 回避は出来なかったんですかね~
年齢については盲点でした。結婚していた落ち着きとかしっとりした仕草とか感じられればもっと良かったかもしれません。