「謙太と健太♡」アナログ ゆきさんの映画レビュー(感想・評価)
謙太と健太♡
何度も予告を観ていたので、何で波留ちゃん来なくなった?!って知りたかったけど、ラブストーリーが苦手なのです。。
そして「芸人 ビートたけし」の笑いにはあまり触れて来ず、
「映画人 北野武」としての活躍の方が知っていたりするのですが、こちらもやや苦手。。
原作となる恋愛小説は知りませんでしたが、さて、どうかなと少々不安。。
加えて二ノ宮君。
マルチな才能をお持ちで、多方面での活躍も勿論知っています。彼の演技は引き込まれる魅力があることも。。
しかし。。
とっつぁん坊や感が、、
どーしても苦手。
m(_ _)m m(_ _)m ごめんなさい。
なので、スルーするつもりだったのですが、皆さんの高評価を見て、気になり鑑賞。
おおお!!
何とも優しくて美しい!
人を想う事、愛する事を丁寧に丁寧に描いた作品でした!
人物描写が素晴らしい!
悟(二ノ宮君)の人としての誠実さ、優しさ、謙虚さ。
仕事に真摯に取り組む姿勢。
友人に見せる素の表情。
息子としての母に対する愛情。
等身大の悟という人物が、そこに存在していた!
二ノ宮君が演じたからこそ、悟に命が吹き込まれたのだと思う。
とっつぁん坊や感は拭えませんでしたが、改めて彼の演技力には驚かされた。
今時、携帯を持たない謎めいた女性
みゆき(波留ちゃん)
焼き鳥屋さんに行った事がなかったり、クラシックが好きだったり。。
どこかのお嬢様なのかと思ったが、想像を上回った真実。
世界的バイオリニストだったとは!
辛い過去をゆっくりと時間をかけて癒している途中で悟と出会う。
惹かれあって行く2人の心の変化もリアルに伝わって来た。
みゆきの気品ある佇まいが美しい。
落語も可愛かったし、あの突然のハグには、もうドキュン♡
悟!イケるぞ!!と応援していたw
悟の友人高木(桐谷君)と山下
(ハマケンさん)が最&高!!
上辺の付き合いではなく、真の友人としての姿。他者との向き合い方の本質を見せてもらいました。
個人的に男性の友情物語に弱いので、3人のパートは心鷲掴みにされました♡
そして後半の母の死やみゆきの事故。
不幸が続き、観ているのが辛かった。
悟同様に、私も高木と山下に助けられ、救われました。
悟の覚悟の決断。
実際にこの立場だったら、とても難しく、勇気を伴う行動だと思うが、悟ならその選択をするだろうなと理解できた。
みゆきの姉(板谷さん)の、悟に対する戸惑いや申し訳ないという感情。
妹を想ってくれる嬉しい気持ちを含めた複雑な心境。
誠実な態度で対応していて、素晴らしい人間性を感じた。
高次脳機能障害は、軽度ならリハビリである程度回復は見込めるが、みゆきの場合は深刻そうで、とても心配だった。
それでも悟に迷いはないんだろうと分かるけど、どうにかしてあげたいとずっと願ってしまった。
だからあのラストは嬉しかったです。
又、2人でピアノへ行ける未来を信じる事が出来ました。
脇を固める
リリーさん♡高橋恵子さん素晴らしい!
藤原君、鈴木浩介さん、坂井さん、
筒井さん、みなさんナイスキャスティングでした。
大輔も出しゃばり過ぎずで良かったです(^。^)
そして、いつもピーピーうるさいイメージの愛美ちゃんも、抑えた演技で良かったです笑
たけしはロマンチストだなぁと改めて思いました。
11月の「首」も観るよ♪
優しい気持ちになれる良い作品でした。皆さんの高評価も納得です♪
今まで「二宮さんのとっつあん坊や」説は考えたこともなかったので、とてもおもしろかったです。
最後は見る立場としては「こうなって欲しい」と思いつつも、それでは映画としてどうなのかなあ、と思えるような最後で、なのに、やっぱりとてもよかったなあと思えるような終わり方でした。
「優しい気持ちになれるよい作品でした」まさにその通りだと思いました。
共感ありがとうございます
北野監督、恋愛小説家としても一流でした。
本作、波瑠と二宮和也が作り出す雰囲気が素晴らしかったです。
二人を取り巻く人達を演じる俳優陣も、らしい演技で作品を支えていました。
いつでも連絡が取れて会える現代では考えられない設定でしたが、
連絡が取れない、週に一回しか会えない設定が、恋愛における間の大切さを教えてくれました。
因みに、私は、カミさんと遠距離恋愛だったので、カミさんに連絡しようと思ってカミさんの実家に電話すると、ご両親が電話に出て冷や汗をかいたことを本作を観て懐かしく思い出しました。
では、共感作で。
ー以上ー
歌ナシで残念という方も多かったので、好みだとは思いますが…
個人的には、歌詞に気を取られるより余韻に浸れるインストで良かったです。
あそこで言語化されると安っぽくなる気がして。
(ゆきさんは制作陣、っと…メモメモ)