「愛し続けることが一番の幸せである!」アナログ 三輪さんの映画レビュー(感想・評価)
愛し続けることが一番の幸せである!
ネタバレをしてしまうと、これから観る人はがっかりするかもしれない。しかし、これだけは言いたい。愛する人がどんなことになろうとも愛し続けること、これが一番美しくて人の心を打つのでしょう。人生は自分自身が幸せになるために、自分なりにシナリオを書いて、それを演ずるために生まれてきています。そのシナリオを一部始終知ることはできないですが、自分で書いたのですから幸せにならないはずはないのでしょう。だから、自分が正しいと思った道を突き進むだけです。二宮はその苦難の人生をあえて選びますが、辛いからこそ得られる果実は宝ものになるのでしょう。人生の醍醐味は、幸福と不幸のどちらにも振り子が振れるからこそ、珠玉の人生を味わうことができるのだと、この作品は教えてくれてます。だから、どんなことがあっても、周りにいる大好きな人は、愛し続けたいと思いました。それにしても、前半のストーリー展開は謎だらけでしたが、後半にその謎が解かれていくと、まるで「君の膵臓を食べたい」のオマージュのようで、涙腺は崩壊してしまいます。また、全体の物語の雰囲気は、静かに川の流れのように進んでいくところは、過激な展開よりむしろ心にヒタヒタと迫ってきて胸を打ちます。ヒロインの波瑠が演じる「みゆき」という名前もとても素敵だし、スマホを持たないことによって、木曜日の夕方に喫茶店で会うという設定も、昭和の時代を彷彿とさせていて、とても懐かしい思いに浸れました。
共感ありがとうございます。
ヒロインが今後どこまで回復していくのか分かるはずもありませんが、二宮くんは大きな決断をしました。彼にとってはそれが自分最大の幸せになるだろうと思ったのでしょう、周りで見ている人々の方が辛そうです。