「かけがえのない人に出会うということ」アナログ 菜野 灯さんの映画レビュー(感想・評価)
かけがえのない人に出会うということ
かなりよかったです。ピュアと言われようとも、人を愛するってとてもすばらしいことだし、これ以外に求めるものてあるの?ってくらいに思えました。相手がどんな姿になっていようと、相手がどんな状況になっていようと、愛することができる相手って一生に会えるかどうかってところだと思います。
ケータイをもたない関係って、いまになればえ!持ってないの?って驚かれるけど、1990年代くらいまではそれが普通だったし。電話で話すのも実家にかけて親御さんが出ればドキドキでまたかけますって言っていたし。次は、何時にこの場所でって言って別れたし。あるいは手紙書いて渡したりと(その手紙も何十年経って出てきたときの気持ちってかなりグッときますけど)。
でも、その方が、デジタルな言葉の羅列に惑わされずにずっと相手のことを想う気持ちが醸成されるのかな、って思いました。いっそ、スマフォの連絡禁止する期間をもってみてもいいんじゃないかとさえ、この映画をみると思えます。
配役はピッタリ。二宮さんや波留さんにピッタリな演出で、自然でした。あとは、友情ってのも何気にポイントになってました。水島君の男友達2人がいたからこそ、美春さんの現況を知ることができたわけだし。二人の関係も後押ししてくれたし、ほぐしてくれたわけだし。やっぱり友達ってとても貴重だなって思えました。
あとは、人のなれそめってわからないものだと思います。映画とはいえ、同じ喫茶店でちょっとしたことがきっかけで少し会話したことがこんなにもかけがえのない人に会うってことになるので。やっぱり、外に出た方がいいなと思えます。常連の店をもつのもいいなと思えました。
温故知新っていうのかな。デジタルデトックスって言葉はもっと流行ってほしいです。
スマフォで手軽に言い合えてしまうから、ちょっとした言葉のすれ違いで別れてしまうのはもったいないとつくづく思うので。。
別に嫌がられてスマホ無しと言われた訳じゃないと理解した二宮くんが、波瑠さんのスタイルに付き合っていこうと決めたのだと思いました。遊びを、不自由を愉しむ・・そういう余裕が無くなりつつありますね。
これからも二宮くんは付き合っていくのかと考えると、ちょっと複雑な気持ちになります。
みかずきさん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
そうですか、みかずきさんもアナログ時代!?に恋話がありましたか。私も高校時代はアナログ時代でしたが、あの時代は今思えばアナログが普通でしたね。
なんだか、ラインとかであっさりすれ違うことがなかった時代でした。もう後戻りできないと思えど、懐かしい時代です。
自然な脚本、演出、演技でとても素晴らしい映画でしたね。
みかずきです
お久し振りです
本作、丁寧に愛を紡いでいく二人を描いた純愛ラブストーリーでした。
二宮和也と波瑠の持ち味を活かした自然体の演技がGoodでした。
連絡が取れない、スマホもない、週一回、木曜日だけのデートという設定が効いていたと思います。会えない時間が愛を熟成させるのだと実感できました。
私も、カミさんとは、スマホが無い時代の遠距離恋愛だったので、
当時のことを思い出しました。仰る様に、カミさんに連絡しようと思って固定電話で実家に電話したら親御さんが電話に出て冷や汗をかいたことを思い出しました。
ラストは、漸く二人に希望の光が差して、安心しました。今後の二人の愛の成就を願ってしまいました。フィクションなのに。
良い映画でした。
では、また共感作で。
ー以上ー