ジョーカー フォリ・ア・ドゥのレビュー・感想・評価
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自分と重なって共感
いや「題名に偽りあり」なのが最大の問題なんだって
そんな難しい話じゃなくてさー 前作からしてDC映画で「ジョーカー」ってタイトルだったじゃんかよ。
前作の後半で「おー いよいよジョーカーになってきたねえ!」みたいな感じになってたくだり、あれ何だったの? 二作続けて観たらちゃんと筋が通ってるとかいうけど、「織田信長」っていう二部構成の映画のラストシーンで、じつは信長だと思ってたこの男は三日天下の明智光秀でしたってオチ、許されると思う?
「前作のラストでバットマンの敵役としてのジョーカーでないことは示されてた」とかいうけどさー。ウェイン家との遺恨も描いて、ジョーカー誕生秘話っぽく締めくくったのちに、「幻想かも」ってオチがエクスキューズとして追加されてただけだったじゃんか。主人公が完全に倫理に反した映画じゃ、公開が難しくなるからっていう製作側の事情だったんだよ、前作の時点でのあのラストの存在意義は。
前作ではアーサーの犯すひとつひとつの殺人に、動機がちゃんと描かれていたにもかかわらず、今作では十把一絡げに「まちがってました」と反省の弁。SNSの言い訳投稿みたいなオチ。前作におけるアパート同居の黒人女性母娘や、最後のカウンセリング相談員の女性を「殺しちゃったかもしれない」という危うさを、上手く間接的に描写していたくだりを、全員裁判に登場で「殺してませんでした」と言い訳する腑抜けぶり。
そんなにジョーカーの肯定が怖いのなら、ただ前作のエンディングクレジット後(今作でもいい)のワンカットにバットマンが登場して、一瞬でジョーカーをやっつければいい。それがDC映画における善悪のバランスなのだから。ジョーカーでない人を主人公にして、「いやアーサーの物語として観るのが正解」だとか、「ジョーカーとは集団社会現象の悪意の総称であってうんぬん」だとか、何言ってんの? DC映画で「ジョーカーの映画」だっていうから観に行ったんだよ。だからつまんなかったっていってんのに、なにがまちがってんだよ。
なお私見であるが、酷評がさんざん入ってきて、どういう種類の映画であるかが喧伝された後で観に行って、「案外悪くなかった」「これはこれで」というのは別にいいのだが、だからといってアメリカで初日から観た観客より頭のいい感想というわけではない。事前に何の説明も受けずに観に行けば、アーサーがいつぶち切れて看守に復讐を始めるか、そのあたりを期待しながら待つのが当然だろう。情報を得たうえで観に行っておきながら、当初の「がっかりした」という人たちを馬鹿にするような意見は、現に慎むべきだと思う。感想は人それぞれなので、良作だという意見も尊重するが、個人的にはDC映画「ジョーカー」だという宣伝を鵜呑みにして観に行ったので、そうじゃなかった時点でただつまらなかった。
期待に応えない凄さ
待望の『ジョーカー』続編、賛否両論(むしろ「否」の方が多い?)のようですね。
確かに自分にとっても期待した内容ではなかったですし、前作より面白いかと問われれば “Yes”とは言えなさそうです。しかし「期待通り」というのはある意味、観客が想定できる範囲内に映画が収まってしまっている、とも言えるわけで、本作のようにファンであればファンであるほど、その期待を裏切るかのような展開は、むしろ観客の想定を超えてきた制作者の勝利とも言えそうです。
そう、本当にラストは意外でした。むしろこの後ってどうなるの?という疑問だらけになります。それと同時に人それぞれに解釈が生まれてくると、期待外れの本作がファン心理を手玉に取るように巧妙に仕組まれた傑作のようにも思えてきます。
冒頭でなぜか流れるアニメーション、ミュージカルのように歌でつなぐ演出とその歌詞(これは最初はレディ・ガ・ガがキャスティングされているからかなぁと思いましたが、もちろんそんな理由ではなさそうです)、劇中で熱狂する者たちへのジョーカーの裏切り、ジョーカー脱走のきっかけとなる爆破犯の正体、そしてラストシーン。とにかく「?」も多いのですが、その答えを求めることでこの映画は完成するのではないでしょうか?
もちろんこのままではずっとモヤモヤしますので、その答えが得られる続編が早くくることを切に願います。
なんのために作ったのか…
きっと深い物語なんだろう。
ジョーカーへの思い入れが強けれは強いほど、鑑賞後に受ける印象は、良くも悪くも、上下に大きく振れてしまう気がする。
俄な感想としては、もっとジョーカーとして暴れて欲しかったかな。
しかしジョーカーを演じる役者は、魂を削っているね。鬼気迫るわ。
浮遊感は無い あるのは現実
これってミュージカル映画!?
どこにも行けない人々
人におすすめはしないけど、個人的にはすごく良かった。
カットがどれもオシャレで絵になる。高級感も抜群。
ミュージカルシーンがやけに多いなと思っていたら、後半のアーサーのセリフできちんと回収してくれるところも良かったです。
本当の姿では誰にも愛してもらえなかったアーサーが、
頑張ってジョーカーになり切ろうとするところはとても痛々しく、
唯一アーサーとしてみてくれていたゲイリーに諭されるシーンは本当に切なかったです。
ラストはしみじみと、アーサーのようなどこにも行けない人々を生み出してはいけないと教訓のように響く作品でした。
あとはエンドロールのガガの歌がめちゃくちゃ良かった。
ラストシーンとエンドロールで感情がぐちゃぐちゃになり、多分これは言葉にできないけれどすごく感動しているんだなぁと思った。
1人の人間としてのジョーカーを描いた作品
前作からのギャップがあるので賛否が別れると思いますが内容は決して見ていて退屈する映画ではないと思います。
ミュージカル表現の好き嫌いもあると思いますがシナリオ自体は話題作の続編という事もあり気合いの入った展開だと思います。
悪のカリスマ性に溢れたクールな悪役ジョーカーを期待して見に行くと期待を裏切られた!と思うかもしれません。
というのも今作のジョーカーの話が前作以上にあまりにも救いが無さすぎる所にあるのかな、と思います
前作は苦しいながらもジョーカーとして開花した事で悪役という存在ですが民衆から支持を得た。
ある意味ジョーカーとして活躍する事で救われた所があるんですが、今作はジョーカーとしてではなく1人の人間として、アーサーとしての主人公が物語を展開していきます。
弱くて不器用で本当にささやかな幸せを願っていただけのアーサーとしての話です。
映画を見に来られる方はド派手な立ち回りをするクールなヒールのジョーカーを期待してる方も多いと思います。
劇中でもそれは同じで1人の人間として、アーサーとしてのジョーカーを見てくれている人物が誰も居ないんですよね。
終始辛い展開が続き、弱々しいジョーカーと救いのない物語展開が今作の賛否の別れる要因になっているのではないかな、と思います。
映画としては皆が求めていた内容とは異なるかもしれませんが続きの展開が気になる面白い映画だったと思います。
せめて何か救いがあればもっと称賛を受ける作品になっていたのではないかな、と思えてなりません。
悪がハッピーエンドを迎える展開というのは許されないものなのかもしれませんが徹底して救いの梯子を外してしまうとこんな悲しい映画が生まれてしまうのか、と感じた作品でした。
ジョーカーという大役を与えられてしまったアーサーが本当に気の毒でなりませんでした。
新しいミュージカルの使い方
ミュージカル
哀しい
哀しかった。そういう終わり方をするのか、それはないだろう、という気もした。ジョーカーはジョーカーでいてほしかった。でないと辛すぎる。
レディーガガとのシーン、とくに歌はとても美しいところがたくさんあった。「山をつくる」って何だったのだろう。美しかっただけに、すべてが幻想だったのかもしれないと思うとまた辛い。
彼女のこと以外は刑務所+法廷で、刑務所は例によってむごいだけなので、見終わってぐったり落ち込む。前作『ジョーカー』は、何というかダークヒーローの「悪の華」の魅力があったが、今回はとことん悲しいし暗い。「ダークヒーローを格好良いと思わせちゃいけない」という配慮でそうしたのか?と勘繰りたくなるほどに。
世間と自分の理想のずれ
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