「監督は主人公に愛がない」ジョーカー フォリ・ア・ドゥ komomo_chataさんの映画レビュー(感想・評価)
監督は主人公に愛がない
「ウエスト・サイド・ストーリー」や「オペラ座の怪人」、「シカゴ」など名だたるミュージカルの名作は多々あるが、今作のミュージカル“風”映画は中途半端過ぎた。制作側もやるならきちんとミュージカル作品の見せ方を勉強してからやるべき。
ガガにはかつてのような勢いや、ピッチピチの鮮魚店の鮮魚のような活きのよさもない。
ホアキン・フェニックスの役への没入は凄かった。だからこそ俳優ホアキンが気の毒。
ガガありきの企画だったのかもと想像。ガガはガガ以上にはなれなかった。「え!これがあのガガ?」っていう意外性を見せてくれてたら…。
ストーリーもなく、単純に面白くはない。ジョーカーじゃなくアーサーなんだよと言われても…。ジョーカーの看板掲げてるしな。
ラストも容赦がない。監督は夢を見る余地を全て打ち砕き、主人公・前作を全否定した。そこまでやらんでも…。
オッペンハイマーや、マッドマックス最新作、今作を観ていると、ずっと音が次々に鳴り響き、映像も凝っている。IMAXや音響の良い映画館を使って欲しいのだろう。
が、のべつ幕なしだと正直うるさい。一体誰をターゲットにしてるのか分からないですが、この「次から次へ」を映画会社や配給元に言われてるっていうのもあるんだろう。
トッド・フィリップスとスコット・シルバーへの今までの賛辞が…。
次回作で巻き返しましょう!
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